MRワクチンの副反応は?熱や発疹も。大人の費用や回数について
MRワクチンって何?受ける時期と回数は?
MRワクチンは、麻疹(はしか)、風しんを予防するワクチンです。
麻疹ウイルスと風しんウイルスを弱毒化した上で混合していて、このワクチンを接種することにより、麻疹・風しんに対する抗体ができて、かかりにくくなるといわれています。
1.麻疹(はしか)ってどんな病気?
麻疹って?咳や高熱、発疹が出て、感染力が強い

麻疹は、咳や高熱、発疹が出る症状が特徴で、小児期の急性ウイルス疾患です。
伝染力が強く、体の免疫が強く侵されて重い合併症になることも多い病気といわれています。小児の急性疾患の中でも重症度の高い病気の一つといえます。
麻疹の原因

・空気感染
ウイルスを含むしぶきの水分が抜けて空気中にウイルスが漂っているものを吸い込んで感染する。
・直接感染
感染者と接触することや、食器・コップを共用することにより感染する
・飛沫感染
感染者の咳やくしゃみなど唾液や鼻水、痰などのしぶきが口や鼻から体内に入り感染する。
麻疹の特徴
・発疹が出る前に、光がまぶしく感じる
・目やにが出る
・熱は40度まで上がることがある
・赤い発疹が、首から全身へと広がる
麻疹の合併症

合併症を起こすと重症になるものが多く、脳炎や中耳炎、肺炎、咽頭炎などを引き起こすことがあります。
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2.風しんってどんな病気?
風しんとは

風しんは、人から人へ感染します。
発熱や発疹の前に、リンパ節が腫れることが多いため、風しんが流行する時は、発疹が出る前に診断を予測することができます。発疹が現れると、リンパ節の腫れがさらに目立つようになります。
風しんの原因
風しんウイルスによる感染症で、感染経路は2つあります
・飛沫感染
感染者の咳やくしゃみなど唾液や鼻水、痰などのしぶきが口や鼻から体内に入り感染する
・直接感染
感染者と接触することや、食器・コップを共用することにより感染する
風しんの特徴
・発熱
・発疹は顔面から始まり、全身に広がる
・リンパ節膨張(首や耳の後ろのリンパ節が腫れる)
・約3日間で熱と発疹は消失する(3日はしか)
風しんの合併症
血小板減少性紫斑病(けっしょうばんげんしょうしはんびょう)があり、血小板の減少が明らかな場合、入院治療が必要になります。
3.MRワクチンを受ける時期と回数
MRワクチンは、第一期(1歳)、第2期(就学前の年長児)と計2回接種します。
2回接種する理由は?
1回の接種では、免疫が長く続かないといわれ、成人になってからもかからないようにするために2回接種し免疫を強めています。
MRワクチンは大人も受けるべき?費用や回数とは
MRワクチンを受けたことがなければ、大人も接種することがすすめられます。
1.大人も受けた方が良い理由
麻疹は成人の患者が増えてきている

麻疹は、成人の患者が増加傾向にあり、10~20代の発症が多いといわれています。それは、10代から20代の人たちの中には、今まで一度も麻疹の予防接種を受けていない人がいることが挙げられます。
そもそも予防接種は、一度で十分な免疫が獲得できるとは限らず、 麻疹ワクチンを一回接種しても、数%程度の人には十分な免疫がつかないことが知られています。そうしたことの蓄積が、10代~20代の患者の増加傾向につながっていると考えられます。
ワクチンで発症予防が大切!
麻疹は感染力が極めて強く、命にかかわる重症の感染症ですので、ワクチンを受けることで発症そのものを予防することが大切です。
風しんは妊娠中にかかると危険

風しんは、妊娠中に感染すると胎児に影響を及ぼす怖い病気です。
白内障、先天性の心臓病、難聴、子宮内の発育が遅い、網膜の病気、緑内障、小頭症、髄膜炎、精神運動発達に遅れが出る、肝臓や脾臓が腫れるなど、さまざまな影響があることがわかっています。
女性は妊娠前にワクチンを受けることが大切です。また、周りの人も免疫がなければワクチンを受ける必要があります。接種をしたかどうかがわからない場合には、予防接種を受けることをおすすめします。
2.大人が受ける場合の費用
MRワクチンは1回8000-10000円ぐらいといわれています。受診する前に医療機関に問い合わせると良いでしょう。
3.大人も2回受けるべき?
MRワクチンは、2回接種する方が望ましいです。
1回接種でも抗体ができる場合が多いのですが、2回接種する方がより確実に抗体を作ることができるといわれています。
4.その他、大人が受ける場合の注意点

MRワクチンを受けた場合、お腹の赤ちゃんへの影響をできるだけ避けるため、接種後約2か月は避妊する必要があります。
また、成人女性が接種した場合、子供に比べて関節痛を訴えることが多いといわれています。
MRワクチンの副反応
1.発熱や発疹
MRワクチンを接種した後、発熱や発疹などが7~10日のうちに見られることがあります。
その他、注射部位が赤くなることもあります。これらの副反応は、2週間程度でおさまるでしょう。ワクチンを接種した人の咽頭(のど)から、予防接種1~2週間後にワクチンのウイルスが出てくることがありますが、人にうつることはないといわれています。
2.重度のアレルギーがある方は要注意
しかし稀に、強いアレルギー反応や脳炎、脳症といった重大な副反応が起こることがあります。
重度のアレルギー(アナフィラキシー反応既往)のある方は、その他の成分によるアレルギー反応が生ずる可能性もあります。
3.自然感染をしている場合も
ただし、ワクチンを接種していても一度の予防接種では十分な免疫がつくとは限らず、数%程度の人には十分な免疫がつかないことが知られています。
そのため自然感染して、発症していることもあり、副反応と判断することが難しい場合もあります。気になる症状があれば、すぐに小児科や内科など予防接種を受けた病院を受診しましょう。
まとめ
執筆・監修ドクター
経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業
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