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ついかんばんへるにあ椎間板ヘルニア

更新日:2022/08/10 公開日:2019/02/14 view数:9,507

椎間板ヘルニアとは?

椎間板ヘルニアとは、背骨を構成する「椎骨」の間にある、「椎間板(ついかんばん)」という組織が外に飛び出る症状のことです。クッションの役目を持つ椎間板は弾力のある組織ですが、老化や、大きな力がかかるなどさまざまな原因によって壊れてしまうことがあります。

ヘルニアは「飛び出る」という意味があります。飛び出た椎間板が神経を刺激することがあります。刺激する場所によって症状が異なりますが、主に痛みやしびれなどの症状がおこります。

代表的なものとしては、腰椎におこる「腰椎椎間板ヘルニア」、頚椎におこる「頚椎椎間板ヘルニア」などがあります。また、稀ではありますが胸椎(背中の真ん中あたり)に引きおこすこともあります。

目次
  1. 椎間板ヘルニアの症状
  2. 椎間板ヘルニアの診療科目・検査方法
  3. 椎間板ヘルニアの原因
  4. 椎間板ヘルニアの予防・治療方法・治療期間
  5. 椎間板ヘルニアの治療経過(合併症・後遺症)
  6. 椎間板ヘルニアになりやすい年齢や性別

椎間板ヘルニアの症状

「腰椎椎間板ヘルニア」は、腰やおしり、足にかけての痛み、しびれ、感覚の麻痺などがおきます。特に足の力がはいらなくなるような場合は、注意が必要です。
重症化すると、寝返りを打てなくなるほどの激痛に悩まされることもあります。また、あまりの激痛から不眠症になる場合もあります。

頚椎椎間板ヘルニア」では、首や肩、腕に痛みやしびれがおきます。ひどいときは、指先をうまく動かすことができなくなるため、ボタンをかけるなど指先を繊細に使う動作が困難になります。

「胸椎椎間板ヘルニア」は、下半身にしびれや脱力感といった症状で気がつくことが多いとされています。

いずれの部位に発症しても、重症化すると下半身に大きな影響が出ることがあります。歩行が困難になったり、場合によっては頻尿・尿失禁をするなどの「尿コントロール障害」になることもあります。

椎間板ヘルニアの診療科目・検査方法

首や腰、下半身などに痛みやしびれを覚えたら、整形外科を受診しましょう。
基本的にはレントゲン、MRI、CTなどの画像検査がおこなわれます。これにより、「どの部位の椎間板に変性がおきているのか」を確認していきます。

そのほか、問診や触診などもおこなわれますが、症状が出ている部位によって触診の方法などが変わります。たとえば、椎間板ヘルニアの中でも最も罹患者数の多い「腰椎椎間板ヘルニア」の場合、以下のような検査をおこないます。

・下肢伸展挙上テスト

医師が仰向けに寝ている患者さんの足を伸ばし、上に持ち上げたときに、どの部位に痛みが走るかを観察します。

・大腿神経伸展テスト

医師がうつぶせに寝ている患者さんの足を直角に曲げ、その状態で上に持ち上げることでどの部位に痛みが走るかを観察します。

椎間板ヘルニアの原因

基本的には、「椎間板の変性」が原因となります。椎骨の間の「クッション」である椎間板が変性し、飛び出た椎間板が椎骨の中を通る神経を圧迫します。それにより、痛みやしびれといった症状があらわれます。

椎間板が変性する原因としては、「重量のあるものを持ち上げる」「長時間ずっと座っている」などが挙げられます。また猫背になっているなどの「悪い姿勢」も、椎間板に負担をかける大きな要因であるとされています。

これ以外にも、遺伝的要因や喫煙習慣、交通事故、加齢などによっても引きおこされると指摘されています。

椎間板ヘルニアの予防・治療方法・治療期間

腰椎椎間板ヘルニアや頚椎椎間板ヘルニアの場合、「保存療法」と「手術療法」がおこなわれます。
治療方針に関しては、主治医と相談しながら決めるようにしましょう。軽症であれば保存療法で治療可能ですが、重症化してしまうと手術療法になる可能性もあるため、できるだけ早く医師の診察を受けて、治療を開始しましょう。

・保存療法

「消炎鎮痛薬による薬物療法」「あたためて筋肉の緊張をほぐす温熱療法」「骨盤をベルトで引っ張る牽引療法」「理学療法士による運動療法」などがあります。
また、神経ブロック注射で痛みを取り除くこともあります。

・手術療法

外科的にヘルニアを取り除きます。
保存療法で3ヶ月ほど効果がなかった場合におこなわれることが多いです。
最近では、患者さんに比較的負担の少ない内視鏡手術もおこなわれるようになりました。
手術をおこなった場合、個人差はありますが、おおむね1~2週間の入院をすることもあります。

ただし、胸椎椎間板ヘルニアの場合、歩行困難などの症状があると、症状が進行していくことが多いため、手術を検討する必要があります。稀な疾患ではありますが、罹患した場合にはしっかりと主治医と治療計画を立てるようにしましょう。

椎間板ヘルニアの治療経過(合併症・後遺症)

予後は比較的良い疾患ではありますが、再発することもあります。できるだけ、発症部位をいたわるような生活を心がけましょう。

たとえば腰椎椎間板の場合、「腰痛防止コルセット」をつけると良いでしょう。ドラッグストアでも購入できるほか、病院で処方してもらえることもあります。詳しくはかかりつけ医に相談してみましょう。
頚椎椎間板ヘルニアの場合、首にコルセット(いわゆるむちうち)を巻くなど、首を使いすぎないようにします。

また重いものをできるだけ持たない、姿勢をよくする、腹筋や背筋を鍛える、といったことも効果的です。

ただし胸椎椎間板ヘルニアの場合、有効な予防策はないと言われています。主治医と相談しながら、しっかりと治療をおこなっていくことが大切です。

もし首や腰、下半身などに違和感を覚えるようであれば、すぐにかかりつけ医に相談するようにしましょう。

椎間板ヘルニアになりやすい年齢や性別

腰椎椎間板ヘルニアや頚椎椎間板ヘルニアは、非常にありふれた疾患で正確な罹患者数は不明であるとされています。30代~50代の働き盛りの年代に特に発症しやすいとされています。また長時間椅子に座って仕事をする方は、性別問わず発症しやすいとされています。
女性よりも男性の方が罹患しやすく、発症率は女性の2倍とも言われています。

ただし、胸椎椎間板ヘルニアの場合は稀で、年間の罹患者数が100万人に1人であると言われています。性差はなく、20代~40代に多いと言われています。

執筆・監修ドクター

住田 憲祐
住田 憲祐 医師 スガモ駅前整形外科 理事長 担当科目 整形外科/リハビリテーション科

経歴2005年 帝京大学医学部卒業
2012年 のぞみ整形外科内科クリニック開院
2017年 スガモ駅前整形外科開院
2020年 医療法人社団のぞみ会理事長
    スガモ駅前整形外科 院長
    のぞみ整形外科内科クリニック 院長
    望クリニック 副院長

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