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あっぱくこっせつ圧迫骨折

いつのまにかこっせついつの間にか骨折
更新日:2022/08/10 公開日:2019/11/07 view数:9,647

圧迫骨折(あっぱくこっせつ)とは、外からの衝撃を受けたり、骨がもろくなっていたりすることによって、背骨の一部が押しつぶされるように変形した状態を指します。
腰や背中が痛みますが、自覚症状のないこともあります。自覚症状がないことから、圧迫骨折を「いつのまにか骨折」とよぶ医師もいます。

多くの場合、骨がもろくなる骨粗しょう症が原因となっています。

背骨の変形した部分をコルセットやギプスで固定し、安静にすることで治療しますが、治りが悪い場合には、手術をすることもあります。

高齢者、特に閉経後の女性に多い傾向があります。

目次
  1. 圧迫骨折の症状
  2. 圧迫骨折の診療科目・検査方法
  3. 圧迫骨折の原因
  4. 圧迫骨折の予防・治療方法・治療期間
  5. 圧迫骨折の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 圧迫骨折になりやすい年齢や性別

圧迫骨折の症状

必ずしも痛みがあるとは限りません。

  • 腰や背中に普段とは違う痛み、違和感が続いている
  • じっとしている時は問題ないが、身体を動かすと痛む
  • 痛む部分を押すと、痛みが増す
  • 背中が曲がる、猫背になる
  • 身長が低くなる

などの症状があれば、圧迫骨折の可能性があります。

また、変形した背骨が内臓などを圧迫することによって、胸やけ、胃もたれ、食欲不振、息切れ、便秘、麻痺(まひ)、排尿障害といった症状があらわれることもあります。
症状が強い場合は歩行や寝返りの動作でも痛みがあります。

圧迫骨折の診療科目・検査方法

圧迫骨折を放っておくと、連鎖的に別の骨折がおこり、次々と骨折してしまうことが多くあります。
なるべく早く整形外科を受診してください。

通常は、レントゲン撮影によって診断しますが、状態によっては、CT検査やMRI検査をおこなうこともあります。
レントゲン撮影のみでは骨折が新しいものか古いものか判断できない場合、背部を叩いて骨に響くような痛みがあるかどうかも参考にして判断します。
骨粗しょう症が原因となっている可能性があれば、骨の密度も測定します。

圧迫骨折の原因

多くの場合、骨粗しょう症という病気が原因となっています。
骨粗しょう症は、加齢などによって全身の骨の密度が下がり、もろくなる病気です。

骨粗しょう症になっていると、転ぶ、何かにぶつけるなどの強い衝撃を受けた場合だけでなく、くしゃみをする、身体をひねる、ものを持ち上げるといった日常の動作でも圧迫骨折をおこすことがあります。
また、自分でも気がつかないうちに圧迫骨折をおこしていることもあります。

圧迫骨折の予防・治療方法・治療期間

治療の基本は「安静」と「痛みのコントロール」です。
背骨の変形した部分をコルセットやギプスで固定し、できる限り安静にすることで治療します。

圧迫骨折によって、前傾姿勢や、猫背のくせがついてしまいます。それにより、心肺機能など内臓を圧迫し、機能が低下を招くということもあります。それを防止するためにも、コルセットやギプスで固定することが大切です。
これを2~3カ月続けることで、変形した骨が固まって、痛みが軽くなります。コルセットには市販のものもありますが固定力が弱いものが多く、骨折したばかりの時期だと骨の変形が進行してくる場合があります。したがって、なるべく早く医療機関を受診し、ガッチリとしたコルセットを作ってもらうことが必要です。
患者さんの体形や背骨のカーブに合わせたものを医療機関で作ってもらうこともできます。

この方法で症状の改善がみられない場合には、手術をおこなうこともあります。手術には、背骨の変形した部分に骨の代わりとなるセメントを注入する方法や、外から金具を取り付けて背骨を正しい位置に固定する方法があり、患者さんの状態にあわせた方法が選ばれます。

また、骨粗しょう症が原因となっている場合、症状が悪化したり、ふたたび骨折したりすることがないよう、骨粗しょう症の治療も並行しておこなう必要があります。

圧迫骨折の治療経過(合併症・後遺症)

状態によっては、治療が終わってからも、なんらかのリハビリテーションが必要な場合があります。
また、骨の状態を確認するため、定期的にレントゲン撮影、CT検査などをおこなうこともあります。

また、痛みなどの症状が治まっても、骨がもろく骨折しやすい状態であることには変わりありません。骨粗しょう症の治療を続けるのはもちろん、

  • 転倒しないように注意する
  • 無理な姿勢をとる、重いものを持つといった腰に負担のかかる動作をできる限り避ける
  • 適度な運動やバランスのとれた食事を心がける

といったことを通じて、再発を予防しましょう。

高齢者の場合、治療のために長期間ベッドの上で生活することによって、足腰の機能が衰えて寝たきりになる、認知症の症状があらわれるといった恐れもあるので注意が必要です。

圧迫骨折になりやすい年齢や性別

原因となる骨粗しょう症が高齢者に多いため、圧迫骨折も高齢者に多くなる傾向があります。
60歳代の8~13%、70歳代の30~40%に圧迫骨折があるとする調査結果もあります。また、一度圧迫骨折した患者さんがふたたび骨折する確率も高いため、再発の予防が重要といえます。

男女差についての充分なデータは見当たりませんが、閉経後の女性は骨の密度が急速に下がるため、圧迫骨折のリスクが特に高いとされています。

執筆・監修ドクター

住田 憲祐
住田 憲祐 医師 スガモ駅前整形外科 理事長 担当科目 整形外科/リハビリテーション科

経歴2005年 帝京大学医学部卒業
2012年 のぞみ整形外科内科クリニック開院
2017年 スガモ駅前整形外科開院
2020年 医療法人社団のぞみ会理事長
    スガモ駅前整形外科 院長
    のぞみ整形外科内科クリニック 院長
    望クリニック 副院長

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