突き指をしたときの対処法。引っ張るのはNG?適切な応急処置とは?

突き指をしたときは、素早い対処がとても重要です。
単なる捻挫ではなく、靭帯や腱の損傷または骨折などが生じている可能性もあります。
この記事では突き指をしたときの対処法と、適切な応急処置を紹介します。
突き指の判断方法

突き指とは、指がボールや壁などの硬いものにぶつかって外傷を負うことです。
衝撃の受け方や強さによっても異なりますが、症状としては次のようなものが挙げられます。
- 指の関節に腫れと痛みがみられる
- 指先が曲がる
- 指先を延ばすことができな
- 関節がずれて変形している
突き指をしたときの応急処置とNG行動
突き指をしたときは、直後の対処がとても重要になってきます。
1.「RICE処置」が一般的

一般的には「RICE処置」と呼ばれる応急処置を行います。RICEとは下記4つの頭文字をとった名称です。
- Rest:安静
- Ice:冷却
- Compression:圧迫、固定
- Elevation:患部を心臓よりも高い位置に上げる
これらを素早く行えば腫れや痛みを最小限に抑えることができ、その後の治療がスムーズになります。
Rest:まずは安静に!
突き指をすると急性症状として痛みがあらわれます。
このとき患部を動かさないように、安静にすることが大切です。
Ice:患部を冷やす
痛みの後に、負傷を受けた指の関節が腫れてきます。
関節やその周囲の組織が内出血を起こしてむくんでいる状態なので、氷が入った氷嚢などで冷やして腫れを最小限に抑えます。
Compression:固定する
負傷した骨などを元の位置に戻すために、添え木や身近にある板などを利用して患部を固定します。
また、包帯やテープなどを使用して圧迫します。
Elevation:心臓よりも高い位置へ
患部を心臓よりも高い位置に上げ、血液や組織液が患部に流れ込むのを防ぎます。
これは炎症や内出血を長引かせないために行うもので、痛みの緩和や治療期間の短縮にもつながります。
2.突き指をしたときにやってはいけないこと
「突き指をしたら引っ張ると良い」と聞いたことがあるかもしれませんが、これはやってはいけないことです。
突き指は靭帯や腱の損傷、骨折など様々な症状を引き起こすため、患部を引っ張ると損傷を悪化させる恐れがあります。
患部は決して引っ張らないようにしましょう。
なかなか治らない場合の対処法
1.異変がみられたら病院へ

次のような状態は骨折や腱断裂を起こしている可能性があるので、速やかに整形外科を受診してください。
- 指が明らかに変形している
- 指が普通ではありえない曲がり方をしている
- 指を曲げたり伸ばしたりすることが全くできない
- 患部が通常時の倍以上腫れている
2.どんな治療を行うの?

問診や触診の後、骨の状態を調べるためにX線などの画像検査を行い、結果に応じて治療方針が決まります。
突き指(捻挫)の場合
骨折や断裂といった負傷がみられない場合、ギプスなどで固定します。
腱断裂(マレット指・槌指)の場合
ギプスや装具で6~8週間ほど固定し、指先の関節が動かないようにして腱の修復を待ちます。場合によっては手術を行うこともあります。
固定する期間が長いと関節が固くなるため、可動域が正常に戻るまでリハビリを続けます。
骨折の場合
骨折している場合は、手術で骨を元の位置に戻してから固定を行います。
固定から解放された後は腱断裂の治療と同様、元通りの動きができるようになるまで指のリハビリを続けます。
3.薬で治せる?

骨折や腱断裂の場合、薬だけで治すことは難しいでしょう。
病院を受診して適切な治療を受ける必要があります。
まとめ
突き指をしたときは、すぐにRICE処置を行って様子をみましょう。
それでも痛みや腫れが引かなかったり、変形がみられたりする場合は靭帯や腱を損傷している可能性があります。
すみやかに整形外科を受診して、適切な治療を受けてください。
執筆・監修ドクター
経歴1995年 昭和大学卒業(形成外科)
1996年 慶應義塾大学(整形外科) ※以後、関連病院にて脊椎専門にて勤務医
2010年 久我山整形外科ペインクリニック 開院
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