突発性難聴

突発性難聴の説明

【監修】板東 浩 先生(医学博士、内科医)

突発性難聴とはどんな病気?

突発性難聴とはどんな病気?

そもそも「難聴」とは?「難聴」と「全ろう」の違い

難聴とは聴覚の機能が低下し、音が聞き取りにくくなっている状態のことを言います。
音が聞こえないことを「難聴」と考えている人がいますが、まったく聞こえないことは「全ろう」といい、難聴とは異なります。
難聴は障害が出ている原因と部位によって、種類が3つに分けられています。

①伝音性難聴

伝音性難聴は、何らかの要因で外耳や中耳部分が塞がれ、音が内耳に伝わりにくくなる難聴のことを言います。
要因として、中耳部分の感染症である「中耳炎」や「真珠腫性中耳炎(しんじゅしゅせいちゅうじえん)」、鼓膜の損傷があげられます。
生まれつき耳の形で伝わりにくくなる遺伝的なケースもあります。

②感音性難聴

感音性難聴は、内耳や聴神経といった「感音器」の部分に、何らかの障害が起きて発症する難聴です。原因は加齢や病気、騒音による内耳や聴神経への負担が考えられます。
症状は、小さい音が聞こえにくくなる、聞こえる音の幅が小さくなり、高・低音域の音が聞こえなくなる、などが挙げられます。
感音性難聴は「メニエール病」や「ヘッドフォン難聴」、「突発性難聴」といった種類があります。ここでは、そのうちの一つである「突発性難聴」について説明しています。

③混合性難聴

混合性難聴は伝音性難聴と感音性難聴が合わさって起きる難聴です。
外耳、中耳で感染症や障害を受け、内耳や聴神経部分でも疾患が出ている状態のことをいいます。
混合性難聴は高齢の人の割合が高いため、加齢で耳の各機能が低下して発症する「老人性難聴」が多い傾向にあります。

突発性難聴の原因は不明

突発性難聴の詳しい原因はまだ分かっていません。
厚生労働省では、突発性難聴を以下のように定義しています。

1. 主症状

1) 突然の難聴
文字どおり即時的な難聴、または朝、目が覚めて気づくような難聴。ただし、難聴が発症したとき“就寝中”とか “作業中”とか自分がその時何をしていたかが明言できるもの。

2) 高度な感音難聴
必ずしも“高度”である必要はないが、実際問題としては高度でないと突然難聴になったことに気づかないことが多い。

3) 原因が不明、または不確実
つまり原因が明白でないこと。

2. 副症状

1) 耳鳴り
難聴の発症と前後して耳鳴りを生ずることがある。

2) めまい、及び吐き気、嘔吐
難聴の発生と前後してめまいや吐き気、嘔吐を伴うことがあるが、めまい発作を繰り返すことはない。

3) 第Ⅷ脳神経以外に顕著な神経症状を伴うことはない

突発性難聴を発症することでどの程度聞こえなくなるのかというと、「高度難聴」と表現され、大きな声で話してもらうか、補聴器をつけないと聞こえないレベルとされています。
音が聞こえにくくなること以外に、めまいや吐き気といった症状も引き起こします。
大きな音を長時間聞くミュージシャンや音響関係の仕事をしている人、工事の仕事をしている人が発症している傾向にあります。
突発性難聴は現在、1/3の確率でしか聴力が戻る見込みがありません。「軽減こそされるが耳鳴りや聞こえにくさが残る」確率が1/3、聴力が戻らない確率が1/3と分かれます。
なるべく早く病院で診てもらい、薬による治療を受けることが大切です。

【参考】 昭和48年 厚生省班研究報告書

板東浩先生 【監修医】医学博士 / 内科医: 板東浩 先生
 1957年生まれ。
 1981年 徳島大学を卒業。
 ECFMG資格を得て、米国でfamily medicineを臨床研修。
 抗加齢医学、糖質制限、プライマリ・ケア、統合医療などの研究を行う。

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