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ようれんきんかんせんしょう溶連菌感染症

AぐんようけつせいれんさきゅうきんいんとうえんA群溶血性レンサ球菌咽頭炎
更新日:2022/08/16 公開日:2019/02/05 view数:11,968

溶連菌感染症とは?

溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)は、溶血性連鎖球菌(ようけつせいれんさきゅうきん)という細菌による感染症のことです。

大人がかかることもありますが、圧倒的に子どもが感染しやすい病気です。発熱やのどの痛みが主な症状で咽頭炎や扁桃炎、中耳炎などを発症します。またイチゴ舌と呼ばれる小さなツブツブが舌にできる場合があります。

溶連菌に感染した場合、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症や他の家族への感染などにも注意する必要があります。



目次
  1. 溶連菌感染症の症状
  2. 溶連菌感染症の診療科目・検査方法
  3. 溶連菌感染症の原因
  4. 溶連菌感染症の予防・治療方法・治療期間
  5. 溶連菌感染症の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 溶連菌感染症になりやすい年齢や性別

溶連菌感染症の症状

発熱、のどの痛みが主な症状。扁桃腺が腫れるのが特徴で、ひどい場合はのどの奥の扁桃に膿(うみ)が付着することがあります。

溶連菌感染症に特徴的な症状として、「イチゴ舌」があります。
「イチゴ舌」とは舌の表面にブツブツと細かい隆起が現れることです。
赤く、イチゴの表面のように見えるのでイチゴ舌と呼ばれます。
また、発疹が体に出ることがあり、淡くて細かい、やや赤みの発疹が体に出現することがあります。

溶連菌感染症の悩ましい点は、他の扁桃炎や川崎病という病気の症状と似通っている点です。

溶連菌感染症は扁桃炎だが、アデノウイルス感染症(プール熱とも呼ばれる)でも扁桃腺に膿がつく場合があり、EBウイルス感染症という病気でも扁桃腺が腫れることがあります。

また小児の病気のなかでは重症な部類に入り、入院治療が必要な「川崎病」という病気があります。
川崎病の症状はさまざまなものがありますが、発熱、発疹、イチゴ舌という症状が溶連菌感染症と共通しています。
川崎病の場合は他にも典型的な症状がありますが、川崎病の患者さんも症状が全て現れる訳ではないので、患者さんによっては溶連菌感染症とよく似た症状で区別しにくい場合があります。


溶連菌感染症の診療科目・検査方法

1.咽頭培養検査

喉(扁桃)を綿棒で数回こすり、綿棒に付着した細菌を数日かけて培養して原因菌(溶連菌)を検出します。
培養検査で溶連菌の培養が証明されれば、診断は確実。
しかし培養検査は結果が出るまで数日を要することがデメリットとなります。

2.迅速検査

喉(扁桃)を綿棒で数回こすり、抗原反応を利用して短時間のうちに陽性か陰性かを判断します。
その場で検査できるので多くの小児科クリニック、病院でおこなわれます。
すぐに結果を判定することができるが、検査の精度は培養検査より落ちることが問題です。

3.血液検査

血液検査にてASO(抗ストレプトリジンO抗体)の高値を認めれば溶連菌感染症と診断されます。
成人で250単位以上、小児で333単位以上が感染の目安とされます。検査結果がでるまで時間がかかることがデメリットです。

発熱、のどの痛み、発疹があれば小児科を受診します。

溶連菌感染症の原因

A群β溶連菌という細菌が原因で起こります。

溶連菌感染症の予防・治療方法・治療期間

溶連菌は細菌感染症なので、抗生物質で治療をおこないます。
ペニシリン系、セフェム系の抗生剤がよく効きます。
普通の風邪であれば、数日の内服でいいですが、溶連菌感染症の場合は、感染から数週間後に腎炎(急性糸球体腎炎と呼ぶ)になることがあります。
むくみ、血尿(時に赤色から濃い茶褐色の尿になることがある)、尿量の減少がおきます。
急性糸球体腎炎にならないためにもしっかり治療をおこなうことが必要とされているので5日から10日程度しっかり抗生剤を飲みます。

クリニックや病院によっては溶連菌に感染し、治療を行って数週間後に尿検査をおこなって血尿やたんぱく尿がないかを確認することがあるので、受診して採尿する場合や自宅で尿を数ml採取して病院に持参するように言われることがあります。
腎炎の確認のための大事な検査なので、尿検査を指示された場合は受診します。

診断が溶連菌感染症と確定すれば(迅速検査でも)抗生剤の治療で比較的速やかに改善することが多いです。
また、しっかり抗生剤を飲みきれば腎炎になる頻度は多くないので、あまり心配せずにしっかり薬を飲むことを心がけましょう。

治療期間としては5~10日間、抗生剤の内服が必要です。ペニシリン系、セフェム系の抗生剤が良く効くので、しっかり内服することが重要です。

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溶連菌感染症の治療経過(合併症・後遺症)

抗生剤による治療をおこないます。

溶連菌感染症になりやすい年齢や性別

小児一般によく起こります。

執筆・監修ドクター

広瀬 正和
広瀬 正和 医師 D medical Clinic Osaka 院長 担当科目 糖尿病内科/内科/小児科

経歴2001年 佐賀医科大学医学部卒業
2001年 大阪市立大学附属病院 小児科入局
2008年 医学博士取得
2010年 Joslin Diabetes Center Behavioral and Mental Health Unit留学
2014年 大阪市立大学大学院医学研究科 発達小児医学 病院講師
2017年 D medical Clinic Osaka 院長

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