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きゅうせいへんとうえん急性扁桃炎

あんぎーなアンギーナ
更新日:2022/08/16 公開日:2019/01/31 view数:19,769

急性扁桃炎とは?

急性扁桃炎は、扁桃が化膿し、のどの痛み、高熱などをおこす症状です。
原因は風邪によるウイルスや細菌、ストレス、たばこの刺激などがきっかけになります。
扁桃にはいろいろな細菌が潜んでおり、体の抵抗力が落ちた状態になると急性扁桃炎がおこりやすくなります。

急性扁桃炎が、何度もおこると反復性扁桃炎と呼ばれ、扁桃を摘出する手術が必要になることもあります。
扁桃炎の原因になる菌のひとつ、溶連菌による扁桃炎であれば、腎炎などをおこす可能性があり、手術による摘出が推奨されます。

目次
  1. 急性扁桃炎の症状
  2. 急性扁桃炎の診療科目・検査方法
  3. 急性扁桃炎の原因
  4. 急性扁桃炎の予防・治療方法・治療期間
  5. 急性扁桃炎の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 急性扁桃炎になりやすい年齢や性別
  7. 編集部脚注

急性扁桃炎の症状

咽頭痛、発熱、嚥下時痛(えんげじつう)、首のリンパ節の腫れなどがあります。

急性扁桃炎の診療科目・検査方法

咽頭からの細菌培養検査、喉頭ファイバースコープ検査を行います。

重症になると経口摂取ができず脱水症になる危険があります。

扁桃周囲膿瘍といって扁桃の周りに膿が溜まってしまうこともあります。

細菌感染の場合抗生物質の投与が必要になるので耳鼻いんこう科内科小児科を受診しましょう。

急性扁桃炎の原因

感冒、疲労がきっかけで溶連菌(※1)、肺炎球菌(※2)などの細菌やウイルスの感染が原因となり発症します。

EBウイルスによる扁桃炎は伝染性単核球症(※3)といわれ、抗生物質が効かず発熱が続くことがあります。

急性扁桃炎の予防・治療方法・治療期間

ペニシリン(※4)やセフェム系(※5)抗生物質、解熱鎮痛剤の内服、重症の場合は点滴治療を行います。

年に3~4回以上繰り返してしまうならば扁桃摘出術という手術治療が検討します。

抗生物質を投与すれば3~4日から1週間程度で回復します。

急性扁桃炎の治療経過(合併症・後遺症)

感冒に引き続きおきるため、咽頭痛、発熱が2~3日治らないならば重症化する危険もあります。

急性扁桃炎になりやすい年齢や性別

筆者の診療経験として小児と青年期に多く、男女差はない印象です。

編集部脚注

※1 溶連菌 (ようれんきん)

溶連菌は、もともと「溶血性連鎖球菌」の略称です。「レンサ球菌属」に属しています。

溶連菌の種類は多様ですが、溶連菌感染症の90%以上は「化膿性連鎖球菌(A群β溶血性連鎖球菌)」が原因となります。
そのため、ほとんどの文脈において「溶連菌=化膿性連鎖球菌」と認識して構いません。

溶連菌感染症の代表格は「急性扁桃炎」「急性咽頭炎」「猩紅熱(しょうこうねつ)」などです。

※2 肺炎球菌

肺炎球菌は、「細菌性肺炎における最大の原因菌」です。
正式名称は「肺炎連鎖球菌」といいます。
また、2つの球菌が対になった形態から「肺炎双球菌」と呼ばれることもあります。

細菌性肺炎における最大の原因で、肺炎全体の約2割が肺炎球菌によるものです。

※3 伝染性単核球症

伝染性単核球症は、「EBウイルス(エプスタイン・バール・ウイルス)に初めて感染したとき、発症する感染症」です。

主な症状としては、
・発熱
・扁桃炎(へんとう-えん)
・咽頭炎(いんとう-えん)
・リンパ節の腫れ
・発疹
・リンパ球増加
・肝機能異常

などが知られています。
潜伏期は4~6週間、多くは38℃以上の高熱が1~2週間にわたって続きます。

※4 ペニシリン

ペニシリンは、1928年、アレクサンダー・フレミングによって発見された抗生物質です。
世界で初めて発見・実用化された抗生物質―ペニシリンは、細菌感染症の治療に劇的な進歩をもたらしました。

ペニシリンは、細菌の細胞壁合成を阻害することで、殺菌的な抗菌作用を示します。
有効濃度(十分な抗菌作用が得られる濃度)を長く維持することで有効性が増す性質があります。
「大量に投与する方法」よりも、「投与量を減らす代わりに頻繁に投与する方法」をとることで抗菌作用が高まります。

※5 セフェム系

セフェム系は、抗菌薬の系統の1つです。
正確には「セファロスポリン系」と「セファマイシン系」という2系統を合わせた名称になります。

抗菌作用のメカニズムは、ペニシリンと同様です。細胞壁の合成を妨げて、殺菌的に作用します。

「ペニシリン系」「セフェム系」など、細胞壁の合成を阻害するメカニズムを有する抗菌薬を「β-ラクタム系抗菌薬」と総称します。

執筆・監修ドクター

小形 章
小形 章 医師 おがた耳鼻咽喉科 院長 担当科目 耳鼻いんこう科

経歴1985年 浜松医科大学卒業
1985年 慶応義塾大学耳鼻咽喉科学教室入局
1990年 慶應義塾大学医学部助手(耳鼻咽喉科学)
1994年 横浜市立市民病院 勤務
2001年 相模原協同病院 部長
2004年 横浜市立市民病院 部長
2007年 済生会横浜市南部病院 部長
2017年 おがた耳鼻咽喉科 開設

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