てんかん

てんかんの基本情報

 

てんかんとは?

てんかんは神経細胞の電気信号が過剰に出ることで発作が起きる病気です。
身体のあらゆる行動はこの電気信号によってコントロールされていますが、過剰に信号が出ると正しく伝わらず、「意識がなくなる」「けいれん」などが起きたりします。
発症するのは3歳未満の子どもが多い傾向です。
「てんかんは遺伝するのか?」「発症しやすい年齢」「てんかんの発作はどのように起きるのか?」などを解説します。

てんかんの基礎知識

病名

てんかん

別名

なし

症状

種々の原因によって引き起こされる慢性の脳疾患で、けいれんやしびれ、意識障害などを起こす。
けいれん(ひきつけ)は、自分の意志とは無関係に、勝手に筋肉が強く収縮する状態のこと。
また、てんかんはけいれんの原因のひとつである。

罹患者数

人口1000人あたり7.24人と推計されている。

発症しやすい年齢と性差

乳児期から老年期まで、どの年齢でも発症する。
中でも小児と高齢者に多い。
性差はない。

原因

大きくは脳に何らかの障害や傷があることによって起こる症候性てんかんと原因不明の特発性てんかんに分けられる。
症候性てんかんの原因として、生まれたときの仮死状態や低酸素、脳の感染、脳梗塞や脳出血などの脳損傷などがある。

受診の必要性

てんかんの原因は感染や脳血管障害による場合があるため、発症した場合はすぐに精神科、脳神経内科(神経内科)、脳神経外科を受診する。

⇒さらに詳しく「受診する科目と診療内容

検査内容

採血、頭部CTあるいはMRI、脳波検査が基本の検査となる。
採血では感染の可能性や低ナトリウム血症などの電解質異常がないか調べる。
頭部CTあるいはMRIでは脳の感染や脳血管障害や脳腫瘍の有無を調べる。
脳磁波検査では脳のどこに異常があるのか調べる。

治療可否

一般的には70~80%の方が何らかの内服薬で寛解にいたる。
残る20~30%は難治となることが多い。

治療法

てんかんの可能性が考えられても、2回目の発作を起こす確率は50%以下である。
そのため、1回だけの発作では治療は行わないことがある。
しかし、検査結果により再発作のリスクが高い場合は1回の発作で治療を開始する場合もある。
内服薬による内科的治療が中心となる。
内服薬による治療が困難な場合は外科的治療を行うことがある。
まずは抗てんかん薬による内科的治療を行う。
内服薬は部分発作に対してはカルバマゼピン、全般発作に対してはバルプロ酸を選択する。
治療が困難な場合は、第2選択薬に変更し、2~3種類の内服薬を使用しても改善のない場合は併用療法を検討する。
併用療法でも改善がない場合は、外科的治療を検討する。

治療期間

いずれの治療も長期にわたる。
自己判断での治療の中断は発作頻度の増加あるいは重度の発作の原因となりえるため注意が必要。

■医師が推薦する情報サイト

てんかん情報センター
日本てんかん協会

■参考サイト

厚生労働科学研究費補助金

てんかんの定義

てんかんは、「大脳の神経細胞(ニューロン)」が過剰な放電をおこなうことで、繰り返し「てんかん発作」と呼ばれる発作を起こす病気です。

神経細胞の過剰な放電とは何か?

人体には、たくさんの神経細胞が存在しています。そして、神経細胞は電気信号をやりとりして、情報伝達をします。

「目で見た情報」「耳で聞いた情報」「肌で感じた情報」などは、電気信号として脳に送られ、「明るい」「うるさい」「肌寒い」などと知覚されます。「指を動かす」「立ち上がる」「歩く」など、身体を動かすときも同様です。脳が筋肉に電気信号で命令を送り、筋肉がそのとおりに動きます。

ふだん意識していない行動―「まばたき」「呼吸」「心臓の拍動」なども、脳からの命令です。これらの命令もまた、電気信号で伝わっていきます。人間の身体の動きは、電気信号によって制御されているといえます。

てんかんの定義

しかし、大脳の神経細胞が過剰な電気を送るようになると、電気信号による情報伝達がうまくいかなくなります。正しい命令を送れなくなったり、きちんと情報を受け取れなくなったりします。この状態が「てんかん発作」です。

てんかん発作の代表的な症状は痙攣(けいれん)ですが、「脳のどの部分で過剰放電が起こるか」により、症状の現れ方は様々です。ただし、患者さんごとに「発作の起こる場所」は決まっているので、同じ患者さんが発作を起こした場合、(原則的には)同じ症状をきたします。

てんかんの発症率と発症年齢

てんかんの有病率(=てんかんにかかっている人の割合)は、0.5~1.0%と言われています。てんかんには、「特発性てんかん」と「症候性てんかん」の2種類が存在します。特発性とは原因がはっきりわからず、遺伝的な要素の影響などが考えられるもので、症候性は「別の疾患による影響で発症したもの」です。

特発性てんかんは、3歳未満の発症が多く、年齢が上がるにつれて減っていきます。一方、症候性てんかんは、脳血管障害などの疾患に起因して発症するため、高齢者の発症が多くなっています。

【参考】国際医療福祉大学作成資料

【執筆】尾畑 十善 先生

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