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いっかせいのうきょけつほっさ一過性脳虚血発作

てぃーあいえーTIA
更新日:2022/09/27 公開日:2020/01/15 view数:8,452
目次
  1. 一過性脳虚血発作とは
  2. 一過性脳虚血発作の症状
  3. 一過性脳虚血発作の診療科目・検査方法
  4. 一過性脳虚血発作の原因
  5. 一過性脳虚血発作の予防・治療方法・治療期間
  6. 一過性脳虚血発作の治療経過(合併症・後遺症)
  7. 一過性脳虚血発作になりやすい年齢や性別

一過性脳虚血発作とは

一過性脳虚血発作(いっかせいのうきょけつほっさ)とは、脳の動脈が詰まるなどが原因で、一時的に脳に血液が供給されなくなるためあらわれる症状のことです。

持続時間が短く、1時間以内に症状が消えること、脳に損傷が残らないことが特徴です。しかし、発症後に脳梗塞をおこす可能性が高くなります。

つまり、脳卒中の前触れといえます。動脈硬化がある人や、高血圧症糖尿病などの生活習慣病がある人は発症する可能性が高くなります。

早期に治療することで、脳梗塞を発症するリスクを減らすことができます。




一過性脳虚血発作の症状

一過性脳虚血発作は、脳卒中と同じ症状が一時的にあらわれます。1時間以内に消えるものが、一過性脳虚血発作に分類されますが、5分程度で消える場合もあります。

以下のような症状があらわれます。

  • 片目、あるいは両目の半分が見えなくなる、ものが二重に見える
  • 右半身あるいは左半身の筋肉が動かしにくくなる、麻痺(まひ)する
  • めまい
  • 呂律(ろれつ)が回らず、言葉が出にくくなる

頻度は1日に何回かおこることもあれば、数年に2~3回という場合もあります。

一過性脳虚血発作の診療科目・検査方法

一過性脳虚血発作が疑われるのは、1時間以内に症状が消える場合です。

脳の出血や脳の組織を調べるために、CTやMRIによる検査をおこないます。またMRIと同じ検査機器で脳の血管の画像を確認するMRA検査をおこないます。

カラードプラ超音波検査、造影剤を注射してCTで撮影する血管造影検査をおこなう場合もあります。こうした検査でどの血管がどの程度詰まっているのかを調べます。

症状が短時間で消えることが特徴ですが、放置せず循環器内科脳神経外科を受診する必要があります。

一過性脳虚血発作の原因

一過性脳虚血発作は、脳の動脈が一時的に閉塞したり、血栓やアテロームなどが、脳の動脈を塞いでしまうことが原因となります。

動脈の閉塞は、動脈硬化が原因になります。動脈硬化になると脳の動脈が狭くなっていることがあります。

その状態で脱水をおこしたり血圧が低下すると、狭くなった部分より先に血液が運ばれなくなり一時的な虚血状態になります。

血液の塊ができる血栓(けっせん)は、心房細動などの不整脈によって発生します。また、動脈硬化ではアテロームやプラークと呼ばれる脂肪分の塊ができます。

それらが血流にのって脳の動脈に運ばれることで、血管を詰まらせることがあり、脳虚血の原因になります。

糖尿病肥満や心臓にかかわる病気がある場合に発症しやすくなります。

一過性脳虚血発作の予防・治療方法・治療期間

一過性脳虚血発作は、状態に合わせて薬物療法か外科的な治療法を選択します。

動脈硬化が原因である場合は、アスピリンやクロピドグレルなどを抗血小板薬として使用します。

不整脈などが原因で血栓がある場合は、ワルファリンやダビガトラン、アピキサバンなどの抗凝固薬を使用します。

外科的な治療としては、頸動脈内膜剥離術(けいどうみゃくないまくはくりじゅつ)と頸動脈ステント留置術の2つの方法があります。

頸動脈内膜剥離術は、動脈硬化をおこしている動脈硬化のかたまりを除去する手術です。

頸動脈ステント留置術は細い管(カテーテル)でステントという金属製の筒を血管に留置して血管を広げる方法です。

手術は、脳梗塞のリスクが高い場合に適応となります。治療期間も個人差があります。

一過性脳虚血発作の治療経過(合併症・後遺症)

一過性脳虚血発作は、2004年に脳卒中治療ガイドラインが策定され、それ以降、新しい治療法が報告されるなど、何度か改訂されています。

治療せずに放置していた場合、1か月以内に脳梗塞をおこす割合は20~30%程度とされています。また、50%程度が1年以内に脳梗塞をおこすといわれています。

一過性脳虚血発作になりやすい年齢や性別

一過性脳虚血発作の発生数についての統計はありませんが、2017年に発表された患者調査では、脳血管疾患の患者数は115万5000人と報告しています。

また、年間約30万人が脳の血管にかかわる病気を発症しているといわれています。

男性は女性よりも発症しやすい傾向があります。また、中高年者ではリスクが高くなります。

執筆・監修ドクター

永澤 守
永澤 守 医師 かつしかキュアクリニック 院長 担当科目 内科/外科/脳神経内科

経歴平成14年福井医科大学(現福井大学医学部)卒業
岐阜大学高齢科神経内科入局後松波総合病院にて内科研修、
岐阜大学高次救命救急センター出向。
美濃市立美濃病院内科。
東京さくら病院及び同認知症疾患センター勤務の後
令和元年7月かつしかキュアクリニック開業。

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