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はなたけ/びじょう鼻茸

はなぽりーぷ鼻ポリープ
更新日:2022/08/10 公開日:2019/03/22 view数:6,983

鼻茸とは?

鼻茸(びじょう・はなたけとも言います)とは、炎症により鼻腔内にできるゼラチン状のクラゲのようなやわらかいできもののことです。

きのこのような状態のため鼻茸と呼ばれています。

できものの大きさや数は様々で、鼻茸ができることで鼻づまりや鼻水、嗅覚障害、頭痛などの症状がでます。

鼻茸は慢性副鼻腔炎(副鼻腔におこる炎症が慢性化している病気)の患者さんの10~20パーセントの方にみられます。

また成人の喘息や、アスピリン喘息(鎮痛薬や風邪薬などで喘息発作がおこったり悪化したりする病気)の患者さんにも多くみられます。

内服薬や点鼻薬での治療が行われますが、効き目があらわれない場合や、鼻茸が大きな場合には手術が行われることもあります。

目次
  1. 鼻茸の症状
  2. 鼻茸の診療科目・検査方法
  3. 鼻茸の原因
  4. 鼻茸の予防・治療方法・治療期間
  5. 鼻茸の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 鼻茸になりやすい年齢や性別

鼻茸の症状

鼻腔内にゼラチン状のクラゲのような半透明のやわらかいできものができます。大きさや数は様々です。

この鼻茸が小さい時には鼻水が主な症状ですが、鼻茸が大きくなり、鼻腔を塞ぐことで鼻づまりがおこります。

他には嗅覚障害、鼻水がのどにまわる(後鼻漏)、くしゃみ、頭痛、頭が重い、顔面の痛み、のど周辺のかゆみ、記憶力の減退などの症状があらわれることもあります。

副鼻腔炎の患者さんに鼻茸ができることがある一方で、鼻茸の形成により、副鼻腔炎が引きおこされることもあります。

鼻茸の診療科目・検査方法

視診や内視鏡を用いて鼻茸の観察を行います。

採血により血中の好酸球割合を検査します。また、放射線を用いて体の断面を撮影するCT検査で、鼻茸の状態を確認します。

病理組織検査を実施し、鼻茸の組織を切除して、悪性であるかどうかを調べることもあります。

放っておき症状が悪化すると、日常生活に支障をきたすこともあるため気になる症状がある場合、受診するようにしましょう。

耳鼻いんこう科を受診するとよいでしょう。

鼻茸の原因

原因には様々なことが関与していると考えられます。

例えば慢性鼻炎(鼻の粘膜が腫れる病気)慢性副鼻腔炎などによっておこる分泌物の刺激によって、鼻腔内の粘膜がむくみ、腫れてしまうことが原因のひとつと考えられます。

鼻茸の組織を調べると、アレルギー反応時にみられる物質(IgE抗体や好酸球)が存在することがあります。

この場合、原因は局所におこるアレルギー反応であるという考えもあるが、まだはっきりとはしていないことも多くあります。

また、鼻腔内に異物があることにより鼻茸ができることもあります。

鼻茸の予防・治療方法・治療期間

アレルギーの関与が低い、いわゆる蓄膿症(副鼻腔炎)による鼻茸の場合、内服や処置で治療します。特にマクロライド系の抗生物質を半分量、3か月程度内服する治療は効果あると言われています。

ただ、鼻茸が大きい場合は効果が少ないと言われています。

アレルギーの関与が強いと考えられる鼻茸には、副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤の内服やスプレー式点鼻薬を使用して治療を行います。

内服薬であれば使用は短期間の服用とし、点鼻薬の場合は1~3か月ほど使用します。

内服薬や点鼻薬で効かない場合、症状が重い場合は内視鏡による手術が行われることもあります。

最近では、抗体療法という注射による治療も開発され、非常に効果が高いと言われています。

鼻茸の治療経過(合併症・後遺症)

副腎皮質ホルモンの点鼻薬、内服薬で効き目がみられる場合がある一方、手術を行っても再発することもあります。

手術後の再発は成人の喘息やアスピリン喘息の患者に多い傾向があります。
その場合は手術後も定期的に経過観察や治療が必要です。

再発しやすい鼻茸はアレルギーの関与が強く、抗体療法による治療が最適と考えられます。

鼻茸になりやすい年齢や性別

慢性副鼻腔炎の患者さんは100~200万人おり、そのうちの20万人は好酸球性副鼻腔炎と考えられています。

好酸球性副鼻腔炎の患者さんの多くに鼻茸があります。好酸球性副鼻腔炎以外でも鼻茸はできることがあるため、鼻茸はそれよりも多くの人に発症していると考えられます。

成人にできやすい傾向があると考えられていて、20歳から60歳くらいまで、ほぼ同じくらいの発生率です。

性差については、特にないとされています。

執筆・監修ドクター

矢崎 裕久
矢崎 裕久 医師 矢崎耳鼻咽喉科医院 院長 担当科目 耳鼻いんこう科

経歴1988年 聖マリアンナ医科大学 卒業 同耳鼻咽喉科入局
1998年 山梨医科大学 耳鼻咽喉科 入局
2005年 矢崎耳鼻咽喉科 入職

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