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まんせいびえん慢性鼻炎

更新日:2022/08/10 公開日:2019/02/21 view数:12,657

慢性鼻炎とは?

慢性鼻炎とは、鼻炎の中でも、鼻の粘膜が病理的に腫脹し、鼻づまりや鼻水が多くなるといった症状が長く続いている状態のことを言います。
慢性鼻炎は原因によって、下記のように分類されます。

・粘膜が赤く腫れた状態が継続する「単純性鼻炎」
・継続した炎症のために粘膜が厚く、硬くなった状態の「肥厚性鼻炎
・主な症状が鼻づまりである「うっ血性鼻炎」
・鼻腔の粘膜が萎縮して発症する「萎縮性鼻炎」
・点鼻薬、精神安定剤、利尿薬などの服用によって発症する「薬剤性鼻炎」

などがあります。

目次
  1. 慢性鼻炎の症状
  2. 慢性鼻炎の診療科目・検査方法
  3. 慢性鼻炎の原因
  4. 慢性鼻炎の予防・治療方法・治療期間
  5. 慢性鼻炎の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 慢性鼻炎になりやすい年齢や性別

慢性鼻炎の症状

主な症状は、
・鼻づまり
・鼻水
・後鼻漏(鼻水が喉の奥へと流れ落ちる症状)
・鼻粘膜の腫れ
・鼻の中の乾き
などがあります。

単純性鼻炎の鼻づまりは、片側のみ、または左右交互に生じ、肥厚性鼻炎の鼻づまりは、両側同時におこるのが特徴です。
また、鼻づまりに付随して、口呼吸による口の渇き、ニオイや味を感じにくくなるといった症状、頭痛、いびき、睡眠障害へと繋がるケースもあります。

副鼻腔炎を合併した場合には、鼻水の量が増えるため、喉の奥へと流れ落ちる「後鼻漏」がおこることもあります。


慢性鼻炎の診療科目・検査方法

炎症が鼻の粘膜だけではなく、副鼻腔にも生じ、そこに膿がたまるいわゆる「蓄膿症」と呼ばれる慢性副鼻腔炎へと進展する恐れがあるため、放置せずに医療機関を受診しましょう。
受診する診療科目は耳鼻いんこう科になります。

問診では日常生活で粉塵や刺激性の強い化学物質を吸い込みやすい環境ではないかといった、鼻炎を慢性化している要因を探ります。
視診により鼻の粘膜の腫れを確認します。
また、画像検査でレントゲン写真、CT、MRI検査で、副鼻腔の状態を確認します。

その他、アレルギー性ではないかを確認するため、血液検査、鼻水検査、症状の誘発検査、皮膚テストなどを行い、感染症も考えられる場合には、培養検査を行います。

慢性鼻炎の原因

鼻の粘膜の乾燥、粉塵や刺激性の強い化学物質の吸引などが直接の原因となりやすいです。
また、アレルギー性鼻炎と関係がある場合、粉塵やハウスダスト、大気汚染物質など、アレルギーを引き起こす物質が原因です。

アレルギー体質、鼻の構造、鼻の粘膜の反応性など、原因となりやすい遺伝的要素もあり、時には、鼻炎治療のための薬剤が原因で悪化することもあります。
他にも、風邪の延長での発症、梅毒、結核などの病原体からの発症、ホルモン機能の低下による発症も考えられます。

慢性鼻炎の予防・治療方法・治療期間

鼻づまりは薬剤治療で鼻の粘膜を収縮させて症状を緩和させるのが効果的です。

薬剤が原因であれば薬剤治療の中止か薬剤の種類を変える対応をとります。
慢性化して薬剤の効果が見られなくなれば、レーザー治療や粘膜切除手術を行います。

鼻の骨の形が原因であれば、鼻中隔矯正手術や下鼻甲介切除術を行います。

患部の処置や薬物治療だけでは根本を治療できないため長引きますが、手術は日帰りや1泊2日で受けられ、根本的に治療できるものもあります。

慢性鼻炎の治療経過(合併症・後遺症)

もし手術を行った場合、しばらくは出血が多少ありますが、翌日以降はその量は減り、粘液の量が増えてきます。

通常は2週間もすれば出血はなくなることが多いものの、ごくまれに手術1ヶ月後に多量の出血があることもあります。

手術をして症状の根本を治療した場合、半月〜1ヶ月程度で徐々に良くなっていきます。

通常、手術は鼻の孔から行われるので、顔の表面には傷は残りません。

慢性鼻炎になりやすい年齢や性別

刺激性が強いアンモニアのようなガスなどの化学物質や、木材の塵、粉、埃といった細かい粉塵を吸い込む機会の多い場所にいることが多い人は、罹患する可能性が高くなります。

また、アレルギー性鼻炎との関連もあるため、アレルギー体質の人も発症しやすいです。

執筆・監修ドクター

杉村 久理
杉村 久理 医師 江北ファミリークリニック 院長 担当科目 内科/小児科/アレルギー科/呼吸器内科

経歴産業医科大学医学部 卒業
順天堂大学医学部公衆衛生学教室 研究員
McGill University Occupational Health 留学

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