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はなづまり鼻づまり

びへいそく/びへい鼻閉塞/鼻閉
更新日:2022/08/10 公開日:2019/02/12 view数:4,249

鼻づまりとは?

鼻がつまる症状で考えられるのは、鼻炎や副鼻腔炎です。

原因はウイルスによるもの、アレルギーによるものが考えられます。病気以外にも外傷で鼻が曲がる、先天的に鼻の構造が異常であることが考えられます。主に鼻づまりの治療は薬を用いて鼻水を抑え、通りを良くします。

鼻づまりは、症状は辛いものの生活に支障が出ないと見過ごされがちです。しかし、鼻づまりをおこす「病気」がある場合は、病気の原因を特定することで症状の改善ができる可能性もあるので、医療機関に行って適切な処置をうけることをおすすめします。鼻づまりをおこす病気には「鼻炎」や「副鼻腔炎(蓄膿症)」などがあります。

目次
  1. 鼻づまりの症状
  2. 鼻づまりの診療科目・検査方法
  3. 鼻づまりの原因
  4. 鼻づまりの予防・治療方法・治療期間
  5. 鼻づまりの治療経過(合併症・後遺症)
  6. 鼻づまりになりやすい年齢や性別

鼻づまりの症状

鼻づまりをおこす疾患は多くありますが、その代表的なものが鼻炎です。いわゆる「鼻炎」には、大きく分けて下記の3つがあります。

急性鼻炎

「鼻かぜ(急性上気道炎)」と言われているのがこの急性鼻炎です。原因は主にウイルスによる感染です。
初期は水のような鼻水とくしゃみの症状があらわれ、それが数日続くと鼻水に粘り気が出始め、それが鼻の中にたまります。
鼻の中に鼻水がたまってくると鼻水や風邪のウイルスが鼻粘膜を傷つけ炎症がおき、鼻の粘膜が腫れてさらに鼻水がたまるようになり、鼻づまりが悪化していきます。

慢性鼻炎

鼻水と鼻づまりが長期間にわたって続きます。原因は急性鼻炎の慢性化や、鼻中湾曲症という病気で、鼻中湾曲症は、鼻中隔(びちゅうかく)と呼ばれる左右の鼻腔(びくう:鼻の穴)を隔てている壁が曲がり、左右の鼻腔の広さに差ができることで広い方の鼻甲介粘膜(びこうかいねんまく)が腫れて発症するケースもあります。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、ハウスダストやダニ、花粉など、体に侵入してきた特定のアレルゲン(抗原)を異物と判断すると、それを無害化しようとする反応(抗原抗体反応)がおこります。この反応(くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど)の出る病気がアレルギー性鼻炎です。

アレルギー性鼻炎には、通年性アレルギー性鼻炎と季節性アレルギー性鼻炎とがあります。
通年性アレルギー性鼻炎のアレルゲンは、ハウスダストやダニ、ペットの毛、カビなどで一年中症状があります。
もう1つの季節性アレルギー性のアレルゲンは、スギやヒノキ、ブタクサなどの花粉で、花粉症とも呼ばれます。
花粉症の場合、目のかゆみや涙目など目の症状をともなう場合が少なくありません。

副鼻腔炎(蓄膿症)

副鼻腔炎には、急性副鼻腔炎慢性副鼻腔炎があります。
症状は鼻づまり、黄色く粘り気のある鼻水、これらにともなう頭痛、発熱、悪寒、眼痛などの症状があらわれます。
これが慢性化したものが慢性副鼻腔炎で、「蓄膿症」として知られています。

鼻づまりの診療科目・検査方法

耳鼻いんこう科を受診します。

レントゲン検査、鼻腔通気度検査、嗅覚検査、内視鏡検査をおこないます。

鼻づまりの原因

鼻づまりとは、下記のようなことが原因で鼻腔が狭くなり、呼吸がしづらくなった状態を指します。
医療機関で受診し、適切な治療をおこないます。

・過剰な鼻水

・鼻の構造

斜鼻(しゃび※1)、鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう※2)、先天性後鼻孔閉鎖(せんてんせいびこうへいさ)

・鼻粘膜の炎症

アレルギー性鼻炎慢性鼻炎、かさぶた、鼻くそ、湿疹や異物など

<副鼻腔炎の原因>

副鼻腔炎(蓄膿症)の原因は、鼻腔や副鼻腔の粘膜へのウイルスや細菌の感染、花粉症などのアレルギー症状、鼻の形状など。
風邪をひいたときにおこった鼻腔の炎症の波及、扁桃炎や虫歯からの細菌感染が原因であることもあります。

※1  斜鼻(しゃび):外傷や発育段階で鼻が左右いずれかに曲がり変形すること。
※2  鼻中隔湾曲症:鼻中隔の軟骨の発達が頭蓋骨を構成する骨の成長よりも早いことが原因で湾曲する。 成人の8割以上にみられる。

鼻づまりの予防・治療方法・治療期間

急性鼻炎の治療法

治療には対処療法として消炎薬や解熱鎮痛薬、抗菌薬が用いられますが、安静を心がけて空気の乾燥を防ぐことが有効です。

慢性鼻炎の治療法

慢性鼻炎の治療には、抗ヒスタミン薬を内服します。また合わせてステロイドを点鼻薬やネブライザー(薬の吸入治療)などで使用します。
血管収縮薬の点鼻薬は一時的には鼻炎を抑えますが、慢性鼻炎を治療することはできません。また使い過ぎによる薬剤性鼻炎を発症することがあります。
また、鼻腔の状態によっては手術による治療をおこなうこともあります。

アレルギー性鼻炎の治療法

鼻水を吸引して、薬を噴霧する処置やネブライザー(薬の吸入治療)などをおこないます。内服薬には、抗ヒスタミン薬などがあり、外用薬は点鼻薬が主に使用されます。
また、治療には原因を特定した上で、原因物質回避、薬物療法、減感作療法、手術療法などが用いられます。

副鼻腔炎(蓄膿症)の治療法

鼻水を吸引して、薬を噴霧する処置やネブライザーなどをおこないます。内服薬には、抗ヒスタミン薬などがあり、外用薬は点鼻薬が主に使用されます。
急性副鼻腔炎の治療は、炎症薬や膿の排出を促す薬を用います。
副鼻腔の換気と排泄を促すため、抗菌薬やステロイドを鼻から吸い込み副鼻腔に送り込む「ネブライザー療法」という治療方法なども有効です。

慢性副鼻腔炎となった場合は鼻水の吸引、副鼻腔の洗浄、薬物治療がおこなわれます。
症状が重い場合や症状が長期にわたって続く場合は内視鏡下副鼻腔手術や、鼻中隔湾曲症など鼻の変形がある場合は矯正手術をおこないます。

鼻づまりの治療経過(合併症・後遺症)

中には根治が難しいものもあります。予後については原因疾患によります。悪性腫瘍などでは進行度によってはよくないものもあります。

鼻づまりになりやすい年齢や性別

アレルギー性鼻炎だけでも日本人の約4割とされています。
鼻づまり自体はだれもが体験する症状と考えられます。

執筆・監修ドクター

板東 浩
板東 浩 医師 医師 担当科目 内科

経歴1957年生まれ。
1981年 徳島大学を卒業。
ECFMG資格を得て、米国でfamily medicineを臨床研修。
抗加齢医学、糖質制限、プライマリ・ケア、統合医療などの研究を行う。

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