ひとつのIDでさまざまな施設の順番待ち・予約が可能

EPARKグループ

夜間・休日に電話1本で医師がご自宅へ

急な発熱時など往診(自宅で診察・処方)の無料電話相談を受付しています。

0066-98090-0345523(無料電話相談)

夜間・休日に電話1本で医師ご自宅へ

今すぐ電話する無料電話

みおぐろびんにょうミオグロビン尿

みおぐろびんにょうしょうミオグロビン尿症
更新日:2022/10/28 公開日:2020/03/10 view数:19,847
目次
  1. ミオグロビン尿とは
  2. ミオグロビン尿の症状
  3. ミオグロビン尿の診療科目・検査方法
  4. ミオグロビン尿の原因
  5. ミオグロビン尿の予防・治療方法・治療期間
  6. ミオグロビン尿の治療経過(合併症・後遺症)
  7. ミオグロビン尿になりやすい年齢や性別

ミオグロビン尿とは

ミオグロビン尿(みおぐろびんにょう)とは、筋肉の細胞のなかで酸素を運搬する役割を持つミオグロビンが、尿中へ大量に排出され、尿が茶褐色になることをいいます。

横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)など、筋肉が障害を受けたときにみられることがあります。横紋筋融解症は、名前の通り、なんらかの理由により、横紋筋という筋組織の細胞の一部が腐って死ぬ壊死することです。

その際、血液中に流れ出たミオグロビンが尿中へ大量に排出され、ミオグロビン尿となります。

ミオグロビン尿は、腎障害、急性腎不全などと一緒におこることが多いため、問題となっています。



ミオグロビン尿の症状

ミオグロビン尿の症状は、赤褐色のミオグロビン尿が出ます

また、筋肉の障害に伴っておこるため、下記のような筋肉の症状もみられることが多いです。

  • 手足の脱力感、力が入らない
  • 筋肉の腫脹、はれ
  • 手足の痺れ
  • 筋肉の痛み

これらに加え、腎不全をおこしている場合には、1日の尿量が100ml未満になる無尿(むにょう)、や1日の尿量が400ml未満になる乏尿(ぼうにょう)がみられることもあります。

ミオグロビン尿の診療科目・検査方法

ミオグロビン尿の診療科目は内科、もしくは、泌尿器科となります。複数の箇所に傷を負う多発外傷など、急を要する場合には、救急車や救急外来の利用も検討してください。

ミオグロビンが排出されるときには、尿細管を閉塞し、急性腎不全を併発することが多くあります。

そのため、尿の色や全身の倦怠感、筋肉痛、広範囲の打撲時など、気になることがあれば、早めの受診をおすすめします。

主に、尿検査、血液検査よって診断されます。尿検査では、ミオグロビン尿かどうかをチェックします。血液検査では、腎不全などの有無や、CPKと呼ばれる筋酵素などをチェックします。

また、血液検査の結果からは、低リン血症や低カリウム血症などの異常が見つかる場合もあります。

ミオグロビン尿の原因

ミオグロビン尿の原因としてもっとも多いのは、外傷性の挫滅症候群(ざめつしょうこうぐん)です。

多くの場合、手足が長時間、外的要因などにより圧迫を受けたり、窮屈な姿勢を強いられたりしたときにおこります
具体的には、災害や事故などで、家具や乗物などの下敷きになったときなどです。

筋肉が圧迫から解放された後、尿中へミオグロビンが排出され、ミオグロビン尿となります。

このほかに、激しい運動や、激しい全身性痙攣、麻酔薬、向精神薬、スタチンなどの薬物、低カリウム血症、多発性筋炎、原因不明の特発性横紋筋融解症などが原因となることもあります。

先天性の病気によっておこることもあります。

「80歳以上であること」「激しい運動をすること」などによって引きおこされることがあります。

具体的には、服薬中で、腎機能も思わしくない高齢の方が、水分補給をあまりせず、長時間、同じ体勢でいたことによって発症した例があります。

一方で、10代など、若い方であっても、部活動などで激しい運動をした後に発症することがあります。

ミオグロビン尿の予防・治療方法・治療期間

ミオグロビン尿の原因を特定し、それを解消することを目指します。

薬物が原因であれば、服薬の中止、脱水であれば、補液によって、状態を安定させます。尿のアルカリ化といった治療をおこないます。

腎機能障害がある場合で、薬物などの治療方法では効果があらわれないときには、血液透析などの導入が必要なこともあります。

ミオグロビン尿の治療経過(合併症・後遺症)

ミオグロビン尿の症状が軽度の場合には、数日など短期間の治療でよく、予後も良好です。

しかし、腎不全腎障害などの二次的な症状があり、重症化している場合には、血液透析や血漿交換などが必要となり、治療が長期化することもあります。

ミオグロビン尿になりやすい年齢や性別

ミオグロビン尿は性別による発症のしやすさの違いは、あまりありません。

薬剤の使用や、持病(糖尿病など)といった因子があると、発症する恐れは強まるといえます。

執筆・監修ドクター

荒牧 竜太郎
荒牧 竜太郎 医師 荒牧内科 院長 担当科目 内科/呼吸器内科

経歴1998年 埼玉医科大学 卒業
1998年 福岡大学病院 臨床研修
2000年 福岡大学病院 呼吸器科入局
2012年 荒牧内科開業

不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

メールアドレス:任意
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
コメント(オプション):

関連する病気

ミオグロビン尿以外の病気に関する情報を探したい方はこちら。

関連カテゴリ

ミオグロビン尿に関連するカテゴリはこちら。