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ナルコレプシーとは
ナルコレプシー(なるこれぷしー)とは、昼間などの活動時間帯でも、急な眠気におそわれ、自分では眠気の制御ができずに、眠ってしまう慢性の睡眠障害です。
通常、昼間におこるような軽い眠気とは違い、自分でも制御できない強烈な眠気であるため、時間や場所を問わずに眠ってしまいます。
眠るときに筋力が低下して、脱力することもあるため、突然倒れ、怪我などにもつながります。
睡眠麻痺や、入眠時幻覚がおこることも、この病気の特徴です。脱力発作や入眠時幻覚がおこらず、眠気だけがおこる場合は、「突発性過眠症」と呼びます。
ナルコレプシーの症状
ナルコレプシーは、昼間、突発性の強い眠気がおこり、時間や場所を問わずに眠ってしまいます。こうした症状が一日のうちに何度もおこることがあります。
さらに、特徴的な症状としては、突然、手足の筋力が低下して、脱力してしまうというものもあります。
この2つの症状がナルコレプシーの特徴です。そのほか、睡眠麻痺や入眠時幻覚、意識ははっきりとしているのに体が動かない金縛りのような症状がおこることもあります。
ナルコレプシーの診療科目・検査方法
ナルコレプシーの原因
ナルコレプシーの原因は明らかになっていません。
脳内でオレキシンという物質が欠乏していることが原因ではないかと考えられています。オレキシンは、脳を覚醒した状態に保つはたらきがあります。
そのため、オレキシンが欠乏することで、覚醒した状態が保てなくなり、眠気がおこると考えられているのです。
また、遺伝が関係しているとも考えられています。
ナルコレプシーの予防・治療方法・治療期間
ナルコレプシーの根本的な治療法は確立されていません。しかし、薬物療法によって、症状を少しずつ緩和させていくことができます。
薬物療法によって、夜の睡眠時間を安定させ、昼間、眠くならないように、少しずつ時間を調整していくことが症状の緩和につながります。
また、自分の睡眠時間の傾向を把握し、生活習慣を整えていくことも、昼間、眠くならないために有効です。
症状が落ち着くまでには、長期的な治療の継続が必要となります。
ナルコレプシーの治療経過(合併症・後遺症)
ナルコレプシーの症状が落ち着くまでには、長い期間がかかることが多いです。根気よく薬物療法をおこない、生活習慣を整えていくことで、少しずつ通常の生活が送れるようになります。
ナルコレプシーになりやすい年齢や性別
ナルコレプシーは、日本では600人に1人がかかるといわれています。さらに、日本は患者さんの数が世界でも多いといわれています。
性別によるかかりやすさの差はほとんどないといわれています。ただし、病院で治療を受けている患者さんの数は、男性の方が多い傾向にあります。
症状があらわれる年齢は、10代から20代前半が多く、14~15歳にもっとも多くみられます。
執筆・監修ドクター
経歴昭和61年3月 青山学院大学文学部教育学科心理学専修コース卒業
平成6年3月 東邦大学医学部卒業
平成6年4月 東京女子医大病院で臨床研修を終え、
東京女子医大精神神経科入局
平成8年7月 武蔵野赤十字病院心療内科勤務
平成11年10月 しのだの森ホスピタル入職
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