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めたぼりっくしょうこうぐんメタボリック症候群

めたぼりっくしんどろーむ/ないぞうしぼうしょうこうぐんメタボリックシンドローム/内臓脂肪症候群
更新日:2022/11/04 公開日:2020/01/15 view数:3,369
目次
  1. メタボリック症候群とは
  2. メタボリック症候群の症状
  3. メタボリック症候群の診療科目・検査方法
  4. メタボリック症候群の原因
  5. メタボリック症候群の予防・治療方法・治療期間
  6. メタボリック症候群の治療経過(合併症・後遺症)
  7. メタボリック症候群になりやすい年齢や性別

メタボリック症候群とは

メタボリック症候群(めたぼりっくしょうこうぐん)とは、内臓脂肪型の肥満に加え、高血圧や高血糖、脂質の代謝異常がおこっている状態のことです。

対策をせずに放置していると、動脈硬化が進み、心臓や血管にかかわる病気にかかりやすくなります。

肥満症と似ていますが、メタボリック症候群は内臓脂肪に限って注目した考え方です。内臓脂肪型の肥満は、血糖値や血圧を上げやすいため、動脈硬化の恐れが高くなります。

将来、心臓や血管にかかわる病気にかかりにくくするためにも、メタボリック症候群への対策は大切といえます。

メタボリック症候群の症状

メタボリック症候群は自覚症状は特にありません。

肥満の場合、睡眠時無呼吸症候群をおこしやすくなります。首の周りの脂肪が、上気道(じょうきどう:空気の通り道のうち、鼻からのどの間の部分を指します)を圧しつぶすためです。

また、睡眠中に呼吸が一時的に止まる、または呼吸が弱くなることがあります。いびき、日中に眠気を感じる、目覚めた時に頭痛を感じるなどの症状があらわれることもあります。

メタボリック症候群の診療科目・検査方法

メタボリック症候群は定期的に健康診断を受けることが大切です。

内科などで、健康指導を含めた健康診断がおこなわれています。

必須項目に当てはまったうえで、3つある選択項目のうち、2つ以上に当てはまると、メタボリック症候群と診断されます。

必須項目

  • 腹囲:男性85cm以上、女性90cm以上
    ※腹囲は臍(へそ)の位置で測ります。

選択項目

  1. 血圧:最高血圧130mmHg以上、最低血圧85mmHg以上(いずれか、または両方)
  2. 空腹時の血糖値:110mg/dL以上
  3. 中性脂肪値、HDLコレステロール値:中性脂肪値150mg/dL以上、HDLコレステロール値40mg/dL未満(いずれか、または両方)

メタボリック症候群の原因

メタボリック症候群は食べすぎや運動不足などが原因で、内臓脂肪が溜まることです。

その結果、動脈硬化や、アディポサイトカインの分泌異常がおこり、心臓病や脳卒中の恐れが高くなります。

食事によって取り込んだエネルギーが運動などで使いきれずに余ると、肝臓で中性脂肪が合成されます。

この中性脂肪が脂肪細胞という細胞に蓄えられたものが内臓脂肪です。

内臓脂肪が増え過ぎると、脂質の代謝に異常がおこり、血管の壁が傷つきます。
血管の壁が傷つくと、動脈硬化になり、さまざまな病気へとつながっていきます。

アディポサイトカインとは、脂肪細胞から分泌される物質です。脂質や糖の代謝を活発にするはたらきがあります。
内臓脂肪が溜まると、脂肪細胞が大きくなり、数も増えます。

そして、アディポサイトカインの分泌に異常がおこり、脂質や糖をスムーズに代謝できなくなります。

遺伝や喫煙、ストレスもアディポサイトカインの分泌異常を引きおこすことがあります。

メタボリック症候群の予防・治療方法・治療期間

メタボリック症候群は食事療法、運動療法をおこないます。体重が5~10%減るだけでも、血圧などの数値がよくなる場合があります。

食事療法

食事療法では、取り込むエネルギーよりも使うエネルギーの方が大きくなるように食事をします。腹八分目を心がけ、野菜や海藻類など、食物繊維が多い食品を意識して食べましょう

運動療法

運動療法では、内臓脂肪を減らすために、ウォーキングやジョギング、水泳など有酸素運動を継続することがすすめられます。

食事療法や運動療法で対策ができない場合は、コレステロールや中性脂肪、血糖値を下げる薬を使います。

治療期間には個人差があります。一般的に、短期間で生活習慣を変えることは難しいと考えられます。

メタボリック症候群の治療経過(合併症・後遺症)

糖尿病などの病気は、いったんかかると一生治療を続けなければなりません。食事や運動など、生活習慣を見直し、予防に努めることが何より大切です。

経過についての統計データは見当たりませんでした。

動脈硬化などは、自覚症状のないことが一般的です。そのため、受診した時には、すでに重く、危険な状態になっていることもあります。診断された場合は、すぐにでも生活習慣を見直す必要があります。

メタボリック症候群になりやすい年齢や性別

メタボリック症候群は、2006年の国民健康・栄養調査では、40~74歳の男性は2人に1人、女性は5人に1人が該当するとしています。

該当する方は男女を合わせて約960万人、予備群も約980万人いると考えられています。

40歳以降に多くみられますが、最近では、子どものメタボリック症候群も増えています。幼い頃から規則正しい生活を送ることが大切です。

執筆・監修ドクター

岡村 信良
岡村 信良 医師 久野銀座クリニック 理事長 担当科目 消化器内科

経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

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