いんすりのーまインスリノーマ
インスリノーマの症状
機能性膵神経内分泌腫瘍(PNET)のひとつです。空腹時の低血糖発作が主要症状になります。
低血糖症状には重症であれば意識消失、異常行動、けいれんなどがおこります。他にも発汗、空腹感、震え、嘔気、動悸などを自覚します。
低血糖を回避するため、過食傾向になると体重増加や肥満がみられるようになります。
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インスリノーマの診療科目・検査方法
インスリノーマの原因
膵臓のインスリンを分泌するランゲルハンス島β細胞由来のインスリン分泌内分泌腫瘍が原因です。
それによってインスリンの異常分泌がおこり、低血糖発作を起こします。
インスリノーマの予防・治療方法・治療期間
外科切除術により腫瘍を切除します。
手術については腫瘍の大きさ、位置、数に応じて、術法を考慮し、腫瘍核出術や膵切除術を行います。腹腔鏡下に実施可能な場合もあります。
手術術式によって差はありますが、平均すると2週間程度の入院期間が必要です。
インスリノーマの治療経過(合併症・後遺症)
外科切除術により多くの場合、治療可能です。
インスリノーマになりやすい年齢や性別
機能性膵内分泌腫瘍の要因としてはインスリノーマが31.7%と最も多くなっています。2005年のインスリノーマの年間発生率は10万人当たり約0.84人です。
日本での発症平均年齢は50歳代ですが、好発年齢はなく幅広い年齢層で発症の可能性があります。
日本では約6割が女性であるとされています。
執筆・監修ドクター
経歴1993年 札幌医科大学卒業
横浜市大医学部第二内科入局後、横浜市立港湾病院(現みなと赤十字病院)、横浜南共済病院、京都第二赤十字病院に勤務。
2003年 横浜市大病院助手
2006年 東海大学消化器内科講師
2010年 同准教授
2017年7月 かわぐち消化器内科開院。
東海大学医学部客員教授。横浜市大医学部臨床教授。
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