れじおねらはいえんレジオネラ肺炎
レジオネラ肺炎とは?
レジオネラ肺炎とはレジオネラ症の症状の一つです。
レジオネラ症は在郷軍人病ともよばれています。
レジオネラ・ニューモフィラという菌に感染すると、2~10日の潜伏期間の後にレジオネラ肺炎を発症したり、ボンティアック熱などの症状があります。
レジオネラ菌は自然界には広く分布しています。
温泉やプールの排水溝などぬめりの中などに潜伏し、水しぶきや、プール遊泳などが感染経路になります。エアコンの冷却水に潜んでいることもあります。
レジオネラ肺炎を発症すると高熱や胸痛、呼吸困難などの症状があり、死亡することもあります。
一般的な細菌性肺炎に処方される薬では効果がありません。
治療にはエリスロマイシンやニューキロン剤などが使用されます。
レジオネラ肺炎の症状
2~10日間の「症状のない期間」のあと、発熱、頭痛、筋肉痛など、肺炎の症状が現れます。
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レジオネラ肺炎の診療科目・検査方法
培養検査、PCR検査、尿中抗原検査のほか、胸部X 線検査を行います。
適切な抗菌薬による治療が行われなければ、発症後7日以内に死亡する恐れがあるため、早期に呼吸器内科を受診する必要があります。
レジオネラ肺炎の原因
レジオネラ肺炎は、レジオネラ菌が含まれる水しぶきを吸いこむことで感染します。
温泉施設やプールにはダクトがあり、ダクト内にヌメリが生じます。このヌメリのなかでレジオネラ菌が増殖します。
特に「水温20~50℃」で活発に増殖します。免疫に障害がある人や高齢者は悪化しやすいです。
レジオネラ肺炎の予防・治療方法・治療期間
抗菌剤の投与を行います。
治療期間は執筆医の経験則で1~3週間になります。
レジオネラ肺炎の治療経過(合併症・後遺症)
放置すると死亡する可能性はありますが、治療は可能です。
適切な抗菌薬を投与することで、治癒が望めます。
レジオネラ肺炎になりやすい年齢や性別
2016年のデータでは「人口10万人あたり1.26名」の罹患率になっています。また、普通に生活している人が発症する肺炎(市中肺炎)の5%程度がレジオネラ肺炎と考えられています。
「免疫力が低下している人」「高齢者」「癌患者」「糖尿病患者」は悪化する危険性が高い傾向にあります。男性が多く、年齢層は50歳代以降が多くみられます。
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執筆・監修ドクター
経歴東海大学医学部 卒業
日大板橋病院 勤務
日赤医療センター 勤務
国立病院東京災害医療センター 勤務
東大和病院 勤務
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