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ろっかんしんけいつう肋間神経痛

更新日:2022/08/09 公開日:2019/11/28 view数:119,114

肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)とは、胸の部分の神経が障害されて痛みを感じる症状のことです。肋間(ろっかん)は肋骨(ろっこつ)と肋骨の間のことを指します。

肋間神経は背中から肋骨にそって伸びています。そのため、この神経を障害することでおこる痛み全般のことを肋間神経痛とよびます。病気の名前ではなく、あくまで症状を示す言葉です。

さまざまなことが原因になりますが、帯状疱疹(たいじょうほうしん)によって引きおこされることが知られています。また、動作や姿勢などで誘発される場合もあります。

明らかな原因がわからないものもあり、このような場合は「特発性肋間神経痛」と分類されます。

痛みは胸だけではなく、背中やわき腹、時には足まで痛むこともあります。治療は原因を特定し、それに合わせて実施する必要があります。

目次
  1. 肋間神経痛の症状
  2. 肋間神経痛の診療科目・検査方法
  3. 肋間神経痛の原因
  4. 肋間神経痛の予防・治療方法・治療期間
  5. 肋間神経痛の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 肋間神経痛になりやすい年齢や性別

肋間神経痛の症状

症状は肋骨にそっておこる比較的鋭い痛みです。あばらや脇、みぞおち、背中など、患者さんにより痛みを感じる部位には差があります。また、痛みを感じる強さも患者さんによって違います。

痛みは上半身の左右どちらかの片側にのみおこることが多くあります。こうした痛みは深呼吸や咳(せき)、姿勢の変化などで強くなることがあり、なかには大きな声を出すと痛みが強くなることもあります。押すと痛む圧痛点がある場合もあります。

また、痛み方は原因によっても変わります。肋間神経痛による痛みは慢性化することもあります。

肋間神経痛の診療科目・検査方法

胸や背中が痛くなる病気には命にかかわるものもあります。また、肋間神経痛をおこす原因もさまざまです。そのため、医療機関を受診し診断を受ける必要性は高いです。
原因により受け持つ診療科が変わる可能性はありますが、整形外科を受診するのが一般的です。

肋間神経痛の原因を特定するための検査をおこないます。そのため、疑われる原因により検査の内容も変わります。

もし、外傷や骨格、筋肉の異常を原因に疑えばレントゲンやCT、MRIなどの画像診断をおこないます。内臓疾患などを原因に疑えば画像診断に加えて血液検査などが実施される可能性もあります。

あらゆる原因が除外された場合は特発性肋間神経痛と診断されます。

肋間神経痛の原因

原因は肋間神経へおこる障害です。さまざまなことが障害の原因になりますが、何が障害になっているのかがわからない場合もあります。こうした場合は特発性肋間神経痛と呼びます。

骨の機能的な異常や炎症、骨折、ねんざなど筋肉や骨格に原因があることが多くあります。また、背骨を構成する脊椎に原因があることもあります。

こうした原因以外では帯状疱疹によるものもよく知られています。これは帯状疱疹ウイルスが肋間神経に潜んでいることがあるためです。腫瘍や胸膜炎、狭心症など何らかの病気により肋間神経痛が引きおこされていることもあります。

また、痛みによる不快感や緊張などによって神経が興奮状態になり、慢性的に痛むことがあります。

肋間神経痛の予防・治療方法・治療期間

原因を特定し、それに合わせた治療をおこなう必要があります。

特発性のものであれば、肋間神経痛自体を抑える治療をおこないます。

治療としては神経障害による痛みをおさえる飲み薬の使用や、神経ブロックをおこなうのが一般的です。神経ブロックは痛みをおこす神経の場所を特定して、そこへ局所麻酔薬やステロイドなどを注射する方法です。

鍼灸(はり・きゅう)を用いたり、漢方薬を処方したりする医療機関もあります。

治療期間についても肋間神経痛のおきている背景や痛みの慢性化がおこっているかといったことに大きく左右されます。

肋間神経痛の治療経過(合併症・後遺症)

予後は原因となる病気の治療の難しさや痛みが慢性化しているかどうかによるところが大きくなります。

痛みをおこす原因を排除することができた場合は、肋間神経痛がおこらなくなります。
しかし、なかには神経が興奮状態になることで、原因が改善されても痛みがおこる可能性もあります。

肋間神経痛になりやすい年齢や性別

肋間神経痛について調査した資料は確認できませんでしたが、肋間神経痛を含む神経障害性疼痛の大規模調査はいくつかあります。

日本ペインクリニック学会の「神経障害性疼痛薬物ガイドライン」では600万人が神経障害性疼痛の保有者と推定しています。肋間神経痛がこのうちの何割を占めるかは不明です。

執筆・監修ドクター

住田 憲祐
住田 憲祐 医師 スガモ駅前整形外科 理事長 担当科目 整形外科/リハビリテーション科

経歴2005年 帝京大学医学部卒業
2012年 のぞみ整形外科内科クリニック開院
2017年 スガモ駅前整形外科開院
2020年 医療法人社団のぞみ会理事長
    スガモ駅前整形外科 院長
    のぞみ整形外科内科クリニック 院長
    望クリニック 副院長

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