ひとつのIDでさまざまな施設の順番待ち・予約が可能

EPARKグループ

夜間・休日に電話1本で医師がご自宅へ

急な発熱時など往診(自宅で診察・処方)の無料電話相談を受付しています。

0066-98090-0345523(無料電話相談)

夜間・休日に電話1本で医師ご自宅へ

今すぐ電話する無料電話

あじそんびょうアジソン病

更新日:2022/10/27 公開日:2020/01/06 view数:7,915
目次
  1. アジソン病とは
  2. アジソン病の症状
  3. アジソン病の診療科目・検査方法
  4. アジソン病の原因
  5. アジソン病の予防・治療方法・治療期間
  6. アジソン病の治療経過(合併症・後遺症)
  7. アジソン病になりやすい年齢や性別

アジソン病とは

アジソン病(あじそんびょう)とは、左右に一つずつある副腎の両方の組織が破壊されることで、副腎皮質ホルモンの分泌が慢性に低下する病気です。

副腎皮質ホルモンにはストレスから体を守ったり、糖などの代謝調節を行う糖質コルチコイド(グルココルチコイド)、塩分や水分のバランスなどを調整する鉱質コルチコイド(ミネラルコルチコイド)、性ホルモンのアンドロゲンがあり、これらが低下することにより症状があらわれます。

この中で先天的な原因でなく、生まれた後になんらかの要因があって発病したものをアジソン病と呼びます。

発症した場合、治療により病気そのものを治すことは難しく、継続した副腎皮質ホルモンの補充による治療が必要になります。

厚生労働省は指定難病にしており、一定の基準を満たしている患者さんへ補助を行っています。

アジソン病の症状

アジソン病のあらわれる症状は、患者さんによりさまざまで、一定ではありません。

だるさ、体重減少、筋力低下、食欲低下、低血圧などがおこることが多くあります。ほかにも吐き気、嘔吐(おうと)などの消化器症状や、無気力、不安、うつなどの精神にかかわる症状があらわれる場合もあります。

皮膚が黒くなる「色素沈着」がおこることもあります。色素沈着はひじやひざなどの関節部や口の中などにあらわれることが多い傾向にあります。

この病気をお持ちの方が、感染症やけがなどの高ストレス状態になった場合、対処ができないと、脱力感や重い腹痛があらわれます。

特に重症の場合には「副腎クリーゼ」という、急激に血圧が低下してショック状態になったり、腎不全がおこるなど、生命にかかわる場合もあるため注意が必要です。

アジソン病の診療科目・検査方法

アジソン病は、内分泌内科を受診しましょう。初期段階では検査で確定されにくいため、早い段階でアジソン病を疑われることはあまりありません。

血液検査で副腎皮質ホルモンであるコルチゾールの値が低く、副腎皮質を刺激するホルモンの値が高い場合はアジソン病が疑われます。

コルチゾールの値が低いだけであれば、ほかの病気の可能性もあるため、「負荷試験」と呼ばれる、ホルモンがどういった反応を示すのかを確かめる検査や、CTなどの画像検査も行います。

アジソン病の原因

アジソン病には、明確な原因はわからないものの自己免疫機序の関与が疑われる特発性と、感染症によるもの、がんやアミロイド―シスなどその他の原因によるものあります。

特発性の場合、他の内分泌異常を合併することもあります。

特発性副甲状腺機能低下症、皮膚カンジダ症を合併する「HAM症候群」や、アジソン病に橋本病などの自己免疫性甲状腺疾患を合併する「Schmidt症候群」などもあります。

アジソン病の予防・治療方法・治療期間

アジソン病は、すぐに治療を開始する必要があります。不足している副腎皮質ホルモンを補充するため、日本では糖質コルチコイドのヒドロコルチゾンを毎日服用します。

ホルモンの補充は生涯継続します。発熱などの強いストレスがあった場合は、糖質コルチコイドの内服量を通常より増やすなどの対応が必要です。

アジソン病の治療経過(合併症・後遺症)

アジソン病の糖質コルチコイドの補充は生涯継続する必要があります。適切な治療を継続していれば、良好な状態を保て、症状もなく生活できます。

補充をやめてしまうと生命にかかわることがあります。

アジソン病になりやすい年齢や性別

アジソン病は、厚生労働省調査班による平成22年の全国調査では、5年間で約911人程度の有病率が報告され、内訳は特発性49%、感染性27%、その他11%でした。

アジソン病はあらゆる年代、男女ともに発症する可能性がありますが、50代以降に比較的多い傾向があります。

執筆・監修ドクター

山岸 貴洋
山岸 貴洋 医師 山岸クリニック相模大野 院長 担当科目 内分泌内科/糖尿病内科

経歴2006年3月 北里大学医学部卒業
2008年4月 北里大学内分泌代謝内科学入局
     (平塚共済病院、川崎市立井田病院などへ出向)
2011年4月 北里大学病院 内分泌代謝内科 助教
2014年4月 北里大学医学部 内分泌代謝内科学 助教
2016年4月 山岸クリニック相模大野 開院

不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

メールアドレス:任意
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
コメント(オプション):

関連する病気

アジソン病以外の病気に関する情報を探したい方はこちら。

関連カテゴリ

アジソン病に関連するカテゴリはこちら。

関連コラム

「アジソン病」に関するコラムはこちら。