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しょくもつあれるぎー食物アレルギー

更新日:2022/08/16 公開日:2019/01/31 view数:4,624

食物アレルギーとは?

食物アレルギーは、「特定の食物が原因物質となるアレルギー疾患」です。蕁麻疹(じんましん)、発赤などの皮膚症状を中心に、さまざまな症状をきたします。腹痛などの消化器症状、喘息(ぜんそく)のような呼吸器症状が出るケースもあります。

同時に複数のアレルギー症状が出た状態をアナフィラキシー(※1)といいます。もっともリスクが高いのは、血圧が急激に低下(ショック症状)するアナフィラキシーショックです。


目次
  1. 食物アレルギーの症状
  2. 食物アレルギーの診療科目・検査方法
  3. 食物アレルギーの原因
  4. 食物アレルギーの予防・治療方法・治療期間
  5. 食物アレルギーの治療経過(合併症・後遺症)
  6. 食物アレルギーになりやすい年齢や性別
  7. 編集部脚注

食物アレルギーの症状

じんましんや紅斑(皮膚が赤くなること)、浮腫(むくみ)が一番多い症状ですが、咳・喘息発作、嘔吐・腹痛・下痢などが見られることもあります。

症状は、食べた直後から1時間後、遅くとも4時間以内にみられます。

血圧が下がって意識が遠のいてしまうアナフィラキシーショックが、一番重い症状です。

食物アレルギーの診療科目・検査方法

血液検査によるIgE抗体(※2)の有無、抗体価(※3)の測定などが行なわれます。その他ヒスタミン遊離試験(※4)、皮膚プリックテスト(※5)、食物負荷試験などがあります。

ただこれらの試験以上に重要なことは、食べた食品や量、症状の様子、食べてから症状出現までの時間などの問診です。

症状が起きた時には早期に受診する必要があるがアレルギーの症状はさまざまです。アレルギー科が主な診療科になりますが、子どもなら小児科、皮膚の症状が出たら皮膚科、呼吸系なら内科呼吸器内科といった具合に臨機応変に受診しましょう。

特にアナフィラキシーを疑うような症状が出現した場合は、迅速に治療する必要があります。

食物アレルギーの原因

食物アレルギーの原因は、特定の食べ物を「アレルゲン(アレルギー反応の原因)」として身体から追い出そうとする過剰な「免疫」機能です。

アレルゲンとなる食物は鶏卵や牛乳、小麦、いくら、えびと多種多様で、人によって異なります。

食物アレルギーの予防・治療方法・治療期間

症状が出現した場合には、速やかに抗ヒスタミン薬やアドレナリン自己注射をおこなうことが重要です。

じんましんのような軽い症状に対しては抗ヒスタミン薬の内服や経過観察により治まる場合がありますが、呼吸困難や嘔吐、ショックといった中、重度のアナフィラキシー症状にはそれに対応した処置が必要になります。

治療期間は症状によって様々です。

食物アレルギーの治療経過(合併症・後遺症)

症状が起きた時に症状を治めることが可能です。

また原因となる物質を避けることで予防もできます。

食物アレルギーになりやすい年齢や性別

日本における児童・生徒の平成25年度罹患率は4.5%です。

日本の有病率は乳児で約5~10%、幼児で約5%、学童期以降が1.5~3%となっており、年齢が増加するごとに患者数は少ない傾向にあります。

編集部脚注

※1 アナフィラキシー

アナフィラキシーは、「急性アレルギー反応のうち、全身性のもの」を指します。
皮膚・粘膜症状のほか、

・頻脈(ひんみゃく:脈が速くなる)
・喘鳴(ぜんめい:ゼェゼェ呼吸音がする)
・呼吸困
・消化器症状(嘔吐・下痢)
・意識障害
・ショック症状(血圧の低下)

などを引き起こし、最悪の場合は生命にかかわることもあります。
アナフィラキシーによるショック症状」をきたした場合、「アナフィラキシーショック」と呼びます。

※2 IgE抗体

IgE抗体は、正式名称を「免疫グロブリンE」と言います。
「特定の物質を攻撃する抗体」の1つです。
簡潔に表現すれば、抗体は「異物を攻撃するための免疫システム」です。
抗体は異物(=抗原)と結びついて「免疫複合体」をつくり出します。
免疫複合体をつくることで、異物を排除する準備が整います。
病原体などの異物と戦うときは炎症反応が起こります。
しかし、一部が炎症による損傷を受けるのと引き換えに、病原体を排除できます。
食物アレルギーは「免疫システムが、特定の食物に対してIgE抗体をつくった状態」です。
その結果、敵ではないはずの食物を攻撃対象と見なします。
IgE抗体が「原因食物のタンパク質」と結びついて炎症反応が起こり、アレルギーの症状が現れます。

※3 抗体価

抗体価は、「抗体の量・強さ」を指します。
食物アレルギーの文脈で「抗体価を調べる」と言った場合、基本的に「IgE抗体価」を指します。

※4 ヒスタミン遊離試験

ヒスタミン遊離試験は、「採血でアレルゲンの特定を目指す検査」です。
患者さんの血液に「被疑物質(アレルゲンと思われる物質)」を反応させて、「ヒスタミン(炎症を引き起こす物質)」が遊離するかどうかを確認します。
検査結果はパーセンテージで表現していて、「ヒスタミン遊離率」と呼びます。
被疑物質を反応させた結果、「ヒスタミン遊離率:20%以上」なら陽性となります。
この場合、「当該物質はアレルゲンである」と判断できます。

※5 皮膚プリックテスト

皮膚プリックテストは、「アレルゲンの特定を目指す検査」の1つです。
「被疑物質(アレルゲンと思われる物質)」を載せた状態で、皮膚に小さな傷をつけます。
じんましん症状(皮膚が赤くなり、膨れあがる症状)が現れれば、「当該物質はアレルゲンである」と判断できます。

 

執筆・監修ドクター

杉村 久理
杉村 久理 医師 江北ファミリークリニック 院長 担当科目 内科/小児科/アレルギー科/呼吸器内科

経歴産業医科大学医学部 卒業
順天堂大学医学部公衆衛生学教室 研究員
McGill University Occupational Health 留学

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