蓄膿症の症状チェックリスト!風邪との違いや、治療法について解説
鼻づまりが続いている、頭が重い、口臭が気になる…などの症状、もしかしたら「蓄膿症」かもしれません。
こちらの記事では蓄膿症の症状に当てはまるか自分で確認することができます。
蓄膿症かも…と思っているかたは一度チェックしてみてください。
蓄膿症の症状チェック
蓄膿症になると、鼻やその周りに、様々な症状が現れます。
次のチェックシートにいくつか当てはまる症状があれば、蓄膿症の可能性があります。
1.鼻の症状
□鼻や鼻周りが痛い
□常に鼻が詰まっている
□熱がない(風邪っぽくない)のにどろっとした鼻水が続く
□鼻水が黄色や薄めの緑色
□鼻や口がくさい
□いくら鼻をかんでも、残っているように感じる
□鼻づまりで息苦しく、眠れないことがある
2.その他の症状
□頰や目の周り、歯の奥などが痛む
□頭がぼーっとして集中できない
□頭痛や頭が重い感じがする
□長期的に鼻声である
□食べ物などのにおいがわかりづらい
□食べ物の味がわかりづらい、急に濃い味を好むようになった
□どろっとした鼻汁が喉に垂れることがある
□周りから鼻声だと指摘される
□呼吸がしづらく、声がうまく出せない
3.何個かあてはまる、症状が続く場合は病院へ
いかがだったでしょうか。
何個か当てはまった場合や、それぞれの症状が長いあいだ続いている場合は、病院で診療を受けることをおすすめします。
蓄膿症と風邪とはどう違う?
1.どろっとした鼻水や、いつもと違うくしゃみに注意!
風邪と比べて、蓄膿症の鼻水はどろっとしています。
また、くしゃみがをすると臭いがしたり、くしゃみをしてもスッキリしないなどの症状から、風邪との違いを感じることもあります。
2.蓄膿症は人にうつらない
風邪は人にうつることがありますが、蓄膿症は他の人にうつりません。
ただし、同じ空間で偶然同じ細菌に反応し、蓄膿症を発症することはあります。
3.目のかゆみや発熱があれば別の病気を疑う
目のかゆみや発熱なの症状がある場合は、蓄膿症とは考えにくいです。アレルギー性鼻炎など、他の病気を疑いましょう。
4.自己判断は避け病院へ
風邪と蓄膿症は自覚症状がきわめて似ています。
そのため、風邪などの単なる鼻づまりと蓄膿症とを自分で見分けるのは難しいです。
チェックシートで複数当てはまったら、原因をはっきりさせるためにも、病院で診察を受けましょう。
蓄膿症は何科へ行くべき?治療法は?
1.耳鼻いんこう科か内科へ
蓄膿症かも…と思ったら、耳鼻いんこう科を受診しましょう。
また、先に解説したように、鼻かぜや単なる鼻づまりと蓄膿症とを見分けるのは難しいです。
そのため、近所の内科へ行って診断を受けるのもひとつの手です。内科を受診したあと、専門の先生による治療が必要であれば、紹介状を書いてもらうこともできます。
何より大切なのは、症状があらわれたときに、ためらわず病院へ行くことです。
2.蓄膿症の治療
蓄膿症の治療には、『抗菌薬』を使用します。
加えてたまった膿を洗い流す治療も行うことで、症状の多くは快方に向かいます。
まれに、カビが原因で蓄膿症を発症していることがあります。その場合は手術も検討されます。
3.蓄膿症は再発しやすい!完治まで治療を
蓄膿症は、完治する前に通院をやめてしまうと、再発する可能性が高い病気です。
症状が軽くなったからといって油断せず、完治するまでしっかりと通院し治療を受けましょう。
まとめ
蓄膿症は、風邪と似た症状があらわれる病気です。気になる症状があれば、病院で診察を受けましょう。
風邪だと思って放置してしまうと、重症化や長期化する可能性もあります。
また、蓄膿症の予防や改善のために、普段の生活習慣を整えることも大切です。
ストレスや疲れを必要以上にためこまず、睡眠をしっかりとりましょう。何か自分なりのストレス解消法もあるといいですね。
執筆・監修ドクター
経歴2001年 慶應義塾大学医学部附属病院耳鼻咽喉科入局
2002年 佐野厚生総合病院耳鼻咽喉科
2004年 川崎市立川崎病院耳鼻咽喉科
2007年 静岡市立清水病院耳鼻咽喉科 科長
2011年 深谷耳鼻咽喉科クリニック開業
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