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風邪をひきやすい人には理由がある!?“ひきにくい体”を作るためのポイントを医師が解説

更新日:2020/01/29 公開日:2020/01/29 view数:1,470
風邪 ひきやすい

なんだか最近風邪をひきやすい、そして治ったと思ってもまた風邪をひくという状態に陥っている人はいませんか? このような状態を繰り返すことで体には大きな負担が掛かっています。

この原因をしっかり把握することで、改善できる可能性があるといわれています。風邪をひきやすい原因とその対処法などについてご紹介します。

目次
  1. 風邪をひきやすい原因
  2. あなたが風邪をひきやすい原因をチェック
  3. 風邪をひきにくくするための予防法
  4. まとめ

風邪をひきやすい原因

3つの主な原因

免疫機能の低下

風邪をひきやすい原因の一つに、免疫機能の低下が挙げられます。

免疫機能が低下することで、外から侵入してくるウイルスや細菌を撃退することが困難になります。するとすぐに風邪をひいてしまいます。

免疫機能が正常に機能していることで、侵入してくる細菌やウイルスを排除することが可能になります。

過度のストレス

最近、過度のストレスを抱えている人が増加しています。この過度のストレスも風邪をひきやすい原因の一つとして挙げられます。

日々ストレスを感じる環境下にいることで、体の中でストレスホルモンが多く分泌されるようになります。このストレスホルモンの分泌量が増加するに連れて、免疫機能が低下しやすくなります。

そして免疫機能のみに留まらず、精神面においても不安定にあり、短気になりすぐにイライラしてしまうようなことがあります。

自律神経の乱れ

自律神経は、心臓を動かすこと、発汗作用、胃内で食べ物を消化するなど、自分が意識して調節することができない神経の機能に関与しています。全身の体温の調節にも関わっており、体温が上がると熱を下げるために発汗させ、体温が下がると震えることで熱を出すなどの指示を体に送ります。

しかし、気温差が激しいと自律神経が乱れてしまいます。このほかにも、昼夜逆転の生活や暴飲暴食、疲労や不眠、騒音といった精神的・肉体的ストレスも自律神経の乱れにつながります。

自律神経と免疫機能は相互に影響を与えながら私たちの体を保護しているので、自律神経が乱れてスムーズに機能しなくなると、免疫力も低下して風邪をひきやすくなります。

虚弱体質の場合も

人によっては、体の弱い「虚弱体質」の方もいます。そういった方はウイルスや細菌に対して抵抗する力がないため、風邪を引きやすくなります。

虚弱体質といわれる場合の特徴

① 風邪をひきやすい
② 疲れやすい
③ 元気が出ない
④ 痩せている
⑤ 胃腸が弱い
⑥ 冷え症
⑦ 夏バテしやすい
⑧ 食が細い
⑨ 顔色が悪い(青白い)
⑩ 貧血傾向
⑪ 神経質
⑫ 腹痛を起こしやすい

あなたが風邪をひきやすい原因をチェック

① 食生活の乱れ
② 生活習慣の乱れ
③ 運動不足
④ 環境ごとに温度や湿度を調整していない
⑤ 精神的、肉体的なストレスが多い生活
⑥ 睡眠不足
⑦ 笑わない
⑧ 抑うつ傾向
⑨ アルコールの過剰摂取
⑩ 喫煙習慣
⑪ 口呼吸中心で、口腔内が乾燥している
⑫ 抗生物質や鎮痛剤を日常的によく服用している

項目別に見る風邪につながるワケ

①~⑥…自律神経が乱れやすく、風邪に対する抵抗力が低くなります。適度な運動を定期的に行うことで、免疫力が増強します。

⑦…笑って口を動かすことで、殺菌作用がある唾液分泌が促進されます。笑わないと口を動かさないため、唾液分泌が低下し、風邪をひきやすくなります。

⑧…抑うつでも自律神経が乱れやすくなります。また、ストレスをためやすく、免疫力も低下するため、風邪になりやすくなります。

⑨…アルコール摂取そのものが免疫力を弱めるため、体調に影響をおよぼします。

⑩…タバコを吸うことで、免疫力を上げるビタミンCが消耗してしまいます。また、タバコによって粘膜が持つ免疫細胞の働きを低下させるため、風邪になりやすくなります。

風邪をひきにくくするための予防法

食生活の乱れを改善

風邪をひきにくくするためは、栄養バランスを考慮した食事を摂ることが大切です。

・ビタミンA:鼻やのどの粘膜を守ってくれる働きを持つ

・ビタミンB1:体のエネルギーを作るために必須の栄養素

・ビタミンB2、B6:鼻やのどの粘膜を強化する働きを持つ

・ビタミンC:体の免疫機能を活性化する働きを持つ

・ビタミンE:白血球やリンパ球の働きを助け、免疫力を高める効果を持つ

これらの栄養素をバランスよく摂取することで、風邪に負けない強い体を作ることができます。

生活習慣の乱れを改善

日常的に睡眠不足が続いている、昼と夜が逆転しているといった、生活習慣が乱れることで免疫機能が低下していきます。

また、喫煙や飲酒を日常的に行っている人も注意が必要です。

運動不足を解消する

ウォーキングやヨガ、軽いジョギング、水泳など、適度な運動を無理のない範囲で行うことで、風邪に負けない体を作って体力を強化に努めましょう。特にウォーキングは、心肺機能向上に効果的な運動です。1日に20~30分くらいを目安に行うだけでも十分効果が期待できます。

低体温を改善

平熱が35度台の低体温の人は風邪をひきやすいといわれています。低体温であることで、免疫機能も代謝機能も低下していることが原因として挙げられます。低体温を改善するには、基礎体温を上げることが必要です。そのためには、白湯を飲む、湯船に浸かる、冷たい食べ物や飲み物を控えるといったことが効果的です。さらに、体を冷えから守ることも大切です。

環境に合わせて温度や湿度を調整する

夏の冷房や冬の寒さで体が冷えることで血流が滞り、異物や分泌物を外に出す「繊毛運動(せんもううんどう)」が弱くなります。これによって、ウイルスなどが体の中に侵入しやすくなります。

※繊毛=気道の内壁を覆い、ほこりや細菌などが肺に届かないように守る働きをしている

また、空気の乾燥で鼻やのどの粘膜も乾燥してしまうと、体の防御機能が低下し、ウイルスなどに感染するリスクが高まります。このため、できるだけ置かれている環境の中で、温度や湿度を調節して、冷えや乾燥を予防してください。

まとめ

風邪をひきやすい原因を見つけ、すぐに対応することで、今まで風邪を繰り返していた人も、その辛い状態から脱することができます。

風邪予防の基本は規則正しい生活習慣を送ることです。忙しい毎日で急にすべてを改善することは難しいと思いますので、できるところから改善を試みてください。規則正しい生活習慣にするためのポイントとして、食生活、運動、睡眠の3つが大切になります。

まずは食事内容を見直す、いつもより1時間早く眠りにつく、一駅分歩いてみるといった無理のない範囲で挑戦してみてください。

 

執筆者:荒牧内科 荒牧竜太郎 先生

執筆・監修ドクター

荒牧 竜太郎
荒牧 竜太郎 医師 荒牧内科 院長 担当科目 内科/呼吸器内科

経歴1998年 埼玉医科大学 卒業
1998年 福岡大学病院 臨床研修
2000年 福岡大学病院 呼吸器科入局
2012年 荒牧内科開業

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