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じぞくせいきぶんしょうがい持続性気分障害

じぞくせいよくうつしょうがい/きぶんへんちょうしょう持続性抑うつ障害/気分変調症
更新日:2022/09/16 公開日:2020/03/12 view数:18,069
目次
  1. 持続性気分障害とは
  2. 持続性気分障害の症状
  3. 持続性気分障害の診療科目・検査方法
  4. 持続性気分障害の原因
  5. 持続性気分障害の予防・治療方法・治療期間
  6. 持続性気分障害の治療経過(合併症・後遺症)
  7. 持続性気分障害になりやすい年齢や性別

持続性気分障害とは

持続性気分障害(じぞくせいきぶんしょうがい)とは、明らかに気分が高揚したり落ち込んだりと、気分が安定していない状態が長期間にわたって続いている状態をいいます。

うつ病よりも比較的気分の落ち込みは軽度です。そのため、落ち込みやすい性格によるものと自身も周囲も捉えます。

医療機関にかからず、疲労感、集中力の低下、不眠などの心身の不調が長期間続いても我慢することが多くあります。

アメリカ精神医学会の診断と統計マニュアル「DSM-5」では、持続性気分障害の分類が変更されました。持続性気分障害には、うつ病性と、躁(そう)病性も含まれる双極性感情障害のどちらの特性もあります。

この分類上では、気分変調症と気分循環症の2つが該当します。そのため、気分変調症と気分循環症をまとめて持続性気分障害といいます。


持続性気分障害の症状

持続性気分障害は症状によって、大きく気分変調症と気分循環症に分類されます。

気分変調症

気分変調症は、うつ病と診断されない程度の軽度の抑うつ状態がほぼ1日中、それが2年以上と長期間にわたって続く病気です。

具体的には、好きなことへの興味がなくなる、罪悪感や絶望感にとらわれる、不眠、集中困難、活力や生産性が減退する、などの症状が頻繁にあらわれ慢性化するとされます。

気分循環症

気分循環症は、双極性障害と診断されない程度の軽い躁状態とうつ状態が繰り返し不規則におこり、それが1年〜2年以上続きます。成人と、子どもや青年では症状の持続期間が異なり、成人の方が長い傾向にあります。

軽い躁状態とうつ状態が短期間の間に繰り返されることで、仕事や生活に支障をきたすこともあります。予測できない気分の変化がしばしばおきるため、気まぐれ、気分屋、一貫性がないなどと思われるようなことがあります。

患者さん本人は、軽い躁状態であれば「少し気分が良い」、うつ状態の時には「気分が悪い」程度にしか感じていません。

しかし、周囲の人からは突拍子もない行動や感情の変化によりトラブルをおこしやすいとみられることが多くあります。

持続性気分障害の診療科目・検査方法

持続性気分障害は、精神科心療内科を受診します。

気分変調症も気分循環症も総じて長期間症状が続きます。そのため、多くは発症してすぐの段階では気づきません。

受診のタイミングとしては、何度も症状を繰り返したり、症状が悪化してうつ病や双極性障害など別の病気に症状が移行したりする場合が多くあります。特にうつ状態が続くのであれば受診することが強く勧められます。

DSM-5の診断基準に則り、問診によって病歴や症状のヒアリングから診断されます。

生活に支障が出ている場合や、学校や職場などで問題をおこすのではないかと心配されているのであれば一度受診してみると良いでしょう。

持続性気分障害の原因

持続性気分障害は、気分変調症が発症する根本的な要因として、抑うつ傾向がある性格や、不安を伴うことから回避的になる傾向などのその人のもつ性格的なものが背景にあります。

それに加えて何らかの社会的ストレスにさらされることによる抑うつ状態で発症するとされます。また、家族にうつ病や双極性障害にかかったことのある人に発症する場合が多いといわれています。

気分循環症は、気分変調症と同様に、家族にうつ病や双極性障害などの気分障害になったことのある人に発症することが多いといわれています。

性格的な要因と幼少期の家庭環境など、さまざまな要因が重なって発症すると考えられますが、はっきりと解明されていません。

持続性気分障害の予防・治療方法・治療期間

持続性気分障害は、基本的には気分安定剤や抗うつ剤などの薬物療法、それに認知療法や行動療法を組み合わせた治療法が推奨されています

また、洞察指向的精神療法(どうさつしこうてきせいしんりょうほう)という精神分析療法を用いることもあります。どの治療法が合うのかは患者さんの状態や医師による判断もあるため、相談して決めるのが良いでしょう。

薬物療法は症状の緩和のためにおこなわれます。副作用もあるため、医師との相談が必要です。

また、認知行動療法などは回数を重ねて症状を軽くしていくためのトレーニングです。辛抱強く続ければ、成果があらわれることが多いとされています。

持続性気分障害の治療経過(合併症・後遺症)

持続性気分障害は、診断から1年以内に症状が治まる人は約10~15%です。およそ半数の症例では、症状が慢性長期化するといわれます。

治療が長期間にわたっておこなわれる場合が多くあります。個人差はありますが、病気が進行することや、うつ病や双極性障害など別の病気を併発する可能性もあります。

また、症状に気づきにくいのが難点です。そのため、治療を開始するまでに何年も費やしてしまうことも少なからずあります。

早期に発見し治療を開始することは、この病気の予後にとっても重要なポイントです。

持続性気分障害になりやすい年齢や性別

持続性気分障害は、一般人口の5~6%ほどが気分変調症であると考えられています。男女差はありませんが未婚の若年者に多い傾向があるようです。

気分循環症は、一般人口の1%程度がこの病気になっていると考えられています。男性の方が3対2の割合で多く、15~25歳の間に発症していることが多い傾向があります。

執筆・監修ドクター

信田 広晶
信田 広晶 医師 しのだの森ホスピタル 理事長 担当科目 心療内科/精神科

経歴昭和61年3月  青山学院大学文学部教育学科心理学専修コース卒業
平成6年3月  東邦大学医学部卒業
平成6年4月  東京女子医大病院で臨床研修を終え、
        東京女子医大精神神経科入局
平成8年7月  武蔵野赤十字病院心療内科勤務
平成11年10月 しのだの森ホスピタル入職

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