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そうきょくせいかんじょうしょうがい双極性感情障害

そううつびょう躁うつ病
更新日:2022/08/09 公開日:2020/01/15 view数:29,434
目次
  1. 双極性感情障害とは
  2. 双極性感情障害の症状
  3. 双極性感情障害の診療科目・検査方法
  4. 双極性感情障害の原因
  5. 双極性感情障害の予防・治療方法・治療期間
  6. 双極性感情障害の治療経過(合併症・後遺症)
  7. 双極性感情障害になりやすい年齢や性別

双極性感情障害とは

双極性感情障害(そうきょくせいかんじょうしょうがい)とは、精神にかかわる病気の一つです。

抑うつ状態と躁(そう)状態を交互に繰り返す、慢性的な「気分障害」に分類される病気です。うつ状態の時と躁状態の時の気分が両極端であることから、この病名がつけられています。

躁うつの程度により、以下の2つに分類されています。

双極性障害Ⅰ型

完全な躁状態が一回でもみられたことがある場合です。うつ状態があるかどうかは問いません。

双極性障害Ⅱ型

うつ状態の経験があり、なおかつ軽躁状態がみられたことはあるが、完全な躁状態は一度も経験したことがない場合です。

双極性感情障害の症状

抑うつ状態と躁状態を繰り返します。双極性障害Ⅱ型の場合は躁状態が軽い軽躁状態になります。

抑うつ状態とは気持ちがふさぎ込み、すべてのことに興味や関心がなくなり、理由もなく悲観的になり、時には死にたい気持ちが出てくる状態のことです。

躁状態は気分が高揚して極端に活動的になる状態のことです。気持ちが大きくなり、怒りっぽくなります。他者とのトラブルが絶えず、入院が必要になることもあります。金遣いが荒くなり経済的に破綻するといったこともあり、注意が必要です。

躁状態のなかでも、普段よりは活動的にはなりますが、本人も周囲も対応に困らない程度のものを軽躁状態とよびます。

こうした状態を治療せずに放置していると、何度もうつと躁の状態を繰り返し、最終的には人間関係や社会的信用を失います。そのため、社会生活を送ることが難しくなっていきます。

双極性障害Ⅰ型の場合、家族や知人などからみて、明らかにおかしいと感じられる下記のような症状があらわれます。

・別人のようにハイテンションになる
・話の内容がコロコロ変わる、一方的に喋り続ける

双極性障害Ⅱ型の場合、軽躁状態では、いつもより元気に見える程度で周囲の人が気づかないこともあります。

双極性感情障害の診療科目・検査方法

躁状態では、本人は快感があり、病気を自覚しにくい傾向があります。自らが必要性を感じて病院を受診することは少ないです。そのため、多くは家族など周囲の人から勧められて、不本意ながら病院を受診することになります。

診断は、家族など周囲の人からの情報をもとに、特徴的な症状を医師が診て診断します。

双極性障害では、気分の浮き沈みが強く、自殺願望が生じることも多くあります。そのため、本人はもちろんのこと、家族がおかしいと感じた場合にも、なるべく早く受診を促す必要があります。

心療内科精神科を受診します。

双極性感情障害の原因

原因は、未だ解明されていません。遺伝にかかわるものやストレス対処能力、その人の性格などが、相互に作用していると考えられています。

また、脳内の神経伝達物質がうまく調節されていない結果として症状があらわれるとも考えられています。神経伝達物質は、神経細胞が次の神経細胞に情報を伝達するために必要な生体物質のことです。セロトニンやノルアドレナリンなどがよく知られています。

ストレスがきっかけで発症したり再発したりすることが多くあります。ただし、ストレスそのものが発症の原因であるという根拠があるわけではありません。

双極性感情障害の予防・治療方法・治療期間

薬物療法と心理療法がおこなわれます。

薬物療法

多くは、リチウム、カルバマゼピン、バルプロ酸などの気分安定薬や抗精神病薬で治療します。

リチウムは飲み始めに副作用があります。副作用は下痢、食欲不振、のどが渇く、尿の回数が増える、手が震えるなどです。

薬の量が多すぎるとリチウム中毒となり、意識障害をともなうこともあります。そのため、リチウムを服用する場合は、定期的に採血をして血中濃度を確認する必要があります。

心理療法

どのようなことがきっかけで症状が出やすいのかを予測し、ストレスへの対処法を学びます。極端な思い込みや考え方の偏りを認知療法でチェックすることもあります。

そのほか、十分な睡眠をとることや、生活リズムを整えることも大切です。

自分が病気であるという自覚を持ちにくい場合は、病気や治療薬について、患者さん本人の理解を深めることが治療にむかうための大前提となります。

治療期間は、症状や治療法により異なります。

双極性感情障害の治療経過(合併症・後遺症)

早い段階で治療を開始し、患者さんに合う治療法を継続できれば、ほとんどの場合、1~2カ月に1度の外来通院で通常の生活を送ることができます。

ただし、長く患っている患者さんは治りにくいこともあります。そのため、一度はしっかりと入院治療を受けることが望まれます。

治療が軌道にのれば、再発をコントロールしながら日常生活を送れるまでに回復します。ただし、原因が未だ解明されていないため、完治したということを医学的に証明することはできません。

双極性感情障害になりやすい年齢や性別

日本では、Ⅰ型、Ⅱ型を合わせて、0.7%ほどの確率であらわれると報告されています。しかし、本格的な調査は少ないため、正確なことは不明です。

この病気のなりやすさに性差はありません。通常は10~30代に発症することが多くあります。

わずかですが、低年齢でも発症することがあります。

執筆・監修ドクター

信田 広晶
信田 広晶 医師 しのだの森ホスピタル 理事長 担当科目 心療内科/精神科

経歴昭和61年3月  青山学院大学文学部教育学科心理学専修コース卒業
平成6年3月  東邦大学医学部卒業
平成6年4月  東京女子医大病院で臨床研修を終え、
        東京女子医大精神神経科入局
平成8年7月  武蔵野赤十字病院心療内科勤務
平成11年10月 しのだの森ホスピタル入職

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