けつまくえん結膜炎

結膜炎の主な症状としてあげられるのは目の充血です。
充血は目の組織の一つである結膜に炎症がおこることで出る症状です。

また、充血以外の主な症状としてあげられるのは目やにです。
粘りのある黄色がかった目やにであることが特徴で、それにより目が開けにくい状態に陥ることがあります。

他の症状として涙が多く出ることやまぶたがはれてしまうことも場合によっておこります。
目のかゆみや異物感、痛みなども結膜炎の症状としてあげられます。

視力低下を起こしていないかを調べたり、角膜や結膜の状態の詳細を調べたりする検査の他、結膜炎にかかった原因を探る検査の、主に2種類のことを調べるための検査を行います。

症状の一つである目やにの成分を調べることにより、原因になっているウイルスや細菌の種類を調べます。

原因が確認できれば適切な抗生物質を治療に用いることができるので、有効です。

受診が必要かどうかについては感染性の結膜炎だった場合、会社や学校など公共の場で人に感染させてしまう危険性があるので、早めの受診が重要です。

原因が分からない場合はウイルス性の結膜炎である可能性も捨てきれないので、結膜炎特有の症状が見られたときは病院を受診することが必要です。

診療科目は眼科です。

結膜炎にはいくつかの種類があり、その種類によって原因が違います。

まず代表的なものとしてあげられるのは、ウイルス性の結膜炎です。
結膜炎を引き起こすウイルスとしては、流行性角結膜炎やプール熱の原因となるアデノウイルスはよく知られています。

白目に出血して充血する急性出血性結膜炎の原因ウイルスとしてはエンテロウイルスやコクサッキーウイルスがあげられます。

また結膜炎はウイルス性のものだけでなく、細菌性の結膜炎も存在します。
免疫力が何らかの理由で低下しているときやコンタクトレンズの使用方法が適切でない場合に細菌性の結膜炎にかかることがあります。

その他、花粉やハウスダウトなどが原因になるアレルギー性結膜疾患がおこることがあります。

結膜炎はその原因によって治療法が全く異なります。
ウイルスが原因となるものについては、根本的な治療法はありません。
ウイルス性の結膜炎は細菌の感染を併発することもあり、それに対しては抗生物質を含有した点眼薬が処方されることもあります。

また細菌性の結膜炎に対しても抗生物質が含まれている点眼薬を処方されることがあります。
症状によっては抗生物質の内服を勧めることもあります。

アレルギー性の結膜炎に対しては、アレルギー反応を抑制するステロイドの点眼薬の他、抗アレルギーの点眼薬を処方されることもあります。

治療期間においては個人の症状、原因により違いがあるため、一概に断言できません。

治療の展望としては、治療期間と同様に個人差があるので、一概にどれくらいの期間で治癒するのかはいえませんが、通常は１週間くらいで治癒に向かいます。

ただ、症状が酷い場合は１か月くらいかかることもあります。

罹患者数は原因によっても異なります。

原因もそれぞれに異なるため幅広い年代に罹患者数がいるのが特徴です。
発症しやすい性差については特にありません。