日光アレルギーの症状は?かゆみや目の充血、頭痛も。検査と治療法とは

外出して日に当たると、皮膚の腫れやかゆみを感じたり、頭痛がしたりなど、体の不調を感じることはありませんか?
もしかするとそれは日光アレルギーかもしれません。
この記事では、日光アレルギーの症状や検査方法、外出時の注意点などを解説します。
日光アレルギーの症状

1. 日光アレルギーとは
花粉症などのアレルギーと同様に、一定の抗体の上限を超えると発症します。
その症状は皮膚や目、体調にあらわれ、一度発症すると治りにくいのが特徴です。
2. かゆみやじんましんなどの皮膚症状
じんましんやかゆみ・日焼けのような症状

皮膚に赤みを帯び、鳥肌のようなブツブツとした湿疹やじんましんが出てかゆみを感じます。
また、全体的に熱をもったような腫れを引き起こし、ひどい場合には水ぶくれができるなど、日焼けと同じような症状が見られます。
もともと色白の人は日焼けをするとすぐに肌が赤くなり、しばらくすると戻りますが、これは体質的に色素沈着をしにくいというだけで、日光アレルギーではありません。
どこに出る?
全身に症状が現れる場合や、首・顔・腕・手など一部分の場合もあり、その症状には個人差があります。
いきなり症状が出ることはある?

今まで特に症状がなくても、ある日突然症状に悩まされることがあります。
また、日光アレルギーは誰でも発症することがあります。
外出した日や、天気のよい日に体調を崩す、または原因のわからないじんましんやかゆみがあるという場合は、もしかすると日光アレルギーかもしれません。
洋服を着ていれば大丈夫?
洋服も紫外線を通過させてしまうため、直接日光が当たらない部分にも同じような症状が見られます。

3.充血やまぶたの腫れなど目の症状
白目が赤く充血する場合や、まぶたの腫れ、ごみが入ったわけでもないのに涙がポロポロと出る、目の中がごろごろと違和感があるなどの症状があります。
人によっては皮膚よりも目の症状の方が敏感な場合もあります。
目はサングラスなどで保護することはできますが、光と同時に紫外線も吸収するため、知らないうちに紫外線の影響を受けやすい部分です。

4.吐き気や頭痛・発熱などの症状も
皮膚や目の症状がほとんどを占めますが、その他に吐き気や頭痛、発熱、だるさなどの体調変化も見られます。
症状が頭痛や吐き気だけの場合は、日光アレルギーなのか食中毒なのかの判断が難しいところです。
病院でうける日光アレルギーの検査
日光アレルギーの検査では、3種類の『光線過敏試験』を実施して反応を見ます。
まず、日光アレルギーが疑われる場合、問診後に重症度を評価します。
紫外線にはA波・B波・C波の3種類ありますが、波長による違いや、どの紫外線が原因になっているのかを調べます。
また、皮膚に塗った日焼け止めやコスメ、薬などが光に当たることで反応が見られるかを検査します。
日光以外の可能性もあるため、血液検査も同時に行います。

1.UVA照射試験
UVAの波長域320~400nmに対する光線過敏をみます。
検査はベッドにうつ伏せになり、背中の検査部分以外は布で覆います。
照射量の違いをみるため検査部分の複数個所を照射します。
48時間、72時間後に皮膚を観察して、赤く反応がみられる場合には『UVA波の日光アレルギー』と診断されます。
2.UVB照射試験
UVBの波長域280~320nmに対する光線過敏をみます。
検査はベッドにうつ伏せになり、背中の検査部分以外は布で覆います。
照射量の違いをみるため検査部分の複数個所照射します。
24時間後の皮膚を観察して、赤く反応がみられる場合には『UVB波の日光アレルギー』と診断されます。
3.光パッチテスト

皮膚に塗った日焼け止めやコスメ、薬などを塗り、光に当て反応をみます。
原因と考えられる日焼け止めやコスメ、薬などを背中の2か所に塗り光の影響がないように覆います。
24時間後それぞれをはがし片方だけ照射します。
更に24時間後(塗ってから48時間後)照射し反応の有無を確認します。
検査部分を区別するため、サインペンなどでマーキングをすることがあります。
また、検査中は背中を濡らしたり、光に当たらないように過ごすようにします。
病院で受ける治療

1.日光アレルギーは治せる?
日光アレルギーそのものを治す薬や治療法はないため、治すことは難しいです。
しかし、日光アレルギーで現れるじんましんや、かゆみなどの症状を緩和することは可能です。
一時的に日光アレルギーの症状が緩和することはありますが、生活習慣や紫外線の量によって、症状が悪化することもあります。
2.日光アレルギーの3つの治療法
日光アレルギーの原因により、治療法が異なりますが大きく分けて3つです。
服薬
ステロイドの外用薬やかゆみ止めなど症状に対して行う対処療法
原因を取り除く

皮膚に塗った日焼け止めやコスメ が原因の場合は、それらの使用を中止します。
薬が原因の場合は他の薬に変更します。
その他の病気
日光アレルギーではない病気が考えられる場合は、そちらの治療を優先させます。
日光アレルギーと診断されたら…自分で出来る対策
日光アレルギーと診断されたら、外出時に紫外線の影響で症状が出る可能性があるので気をつけましょう。
1.紫外線対策グッズを使用する

長袖の服で皮膚を覆い、日傘などで直射日光を避けましょう。
2.UVカットの洋服を使用する
UVをカットする生地で作られた洋服もあります。
また、厚めの生地も効果的です。
3.日焼け止めクリームの正しい塗り方
紫外線を避けるために、年中日焼け止めクリームを使用し、こまめに塗りなおします。
汗や服のこすれ、手洗いなどで日焼け止めクリームは流れてしまうため、数時間に一度は塗りなおしましょう。
塗る量は500円玉くらいの量を全体的にたっぷり塗らなければ効果がありませんので、量にも注意しましょう、
最近は『飲む日焼け止め』 もあります。
長時間外出して日光にさらされる可能性がある場合は、内服を併用することで症状の緩和が望めます。

4.紫外線の多い時間帯は外出を控える
紫外線は午前10時~午後2時までがピークです。
この時間の外出は控えましょう。
また、3~4月から10月までは紫外線が強い季節なので外出時は特に注意が必要です。
冬場の方が、オゾン層が薄いため紫外線の影響は受けやすくなります。
冬でも油断は禁物です。
5.日光アレルギーの症状を抑えるために

生活習慣を整えて免疫力を上げる
しっかりと睡眠をとることや、規則正しい生活を送ること、ストレスをためない生活を心がけることは、日光アレルギーの症状の緩和につながります。
食生活を見直す
抗酸化作用のある食品や、緑黄色野菜、ビタミンCやビタミンE、ビタミンA,ポリフェノールなどの栄養素がおすすめです 。
普段の食生活を見直しましょう。
まとめ

外出するとじんましんやかゆみ、なんとなく現れる体の不調があれば日光アレルギーの可能性が考えられます。
気になる場合は一度皮膚科やアレルギー科で確認してもらいましょう。
一度発症すると完治は難しいですが、生活習慣や免疫力をあげるようにすることで症状が緩和します。
執筆・監修ドクター
経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任
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