頭皮が日焼けして痛い!炎症を抑える対処法は?出血があれば病院へ
頭皮の日焼けは、手や顔と比べると対策を忘れがちではないでしょうか?
直射日光が当たる分、日焼けの影響を受けやすいのできちんとケアをしたい場所です。
この記事では、「自分でできる対処法」や「日焼けがおよぼす影響」「病院を受診する場合」についてなどを紹介しています。
頭皮が日焼けしたときの症状は?
1.頭皮が日焼けするとどうなる?
頭皮もほかの部分の日焼けと同様に、炎症を起こしてヒリヒリとした痛みをともなったり、ひどい場合はやけどを起こしたりすることがあります。
また「乾燥することでフケが増える」「脱毛してしまう」「髪の毛が乾燥してしまう」といったことも起こります。
さらにダメージを受けハリがなくなってしまうと、頭皮から繋がっている顔の皮膚までたるんでしまい、シワなどができやすくなってしまうこともあります。
2.症状が悪化した場合について
髪の毛を育成する細胞にもダメージを与えてしまいます。
また、頭皮もダメージを受けて皮膚が硬くなってしまうため質の良い髪の毛が育たなくなり、髪の毛が細くなってしまったり、抜けやすくなってしまったりします。
頭皮が日焼けしてしまったら…!対処法
1.自分でできる対処法
炎症をおさえるためにしっかりと冷やす
日焼けは皮膚がやけどをしている状態と同じなので、炎症をおさえるために、ぬれタオルや保冷剤などをあてるなどして、まずはしっかりと冷やしましょう。
そして頭皮が乾燥してくるのでしっかりと保温することも大切です。
乾燥したままの状態にしておくとかゆみや痛みがでてきてフケの原因にもなります。
保湿剤や化粧水など、頭皮専用のスプレータイプの商品もあります。
低温のお湯で優しくシャンプーして乳液やオイルを使用
シャンプーをするときはできるだけ低温のお湯で優しく洗います。日焼けした後は頭皮がとても敏感になっているので刺激しないよう爪を立てずに洗います。シャンプーがしみるときは水洗いだけにしておきましょう。
また、乾燥がひどく傷ついているときは化粧品がしみてしまうこともあります。
その場合は洗髪後に手に乳液やオイルを適量とり、頭皮に塗布しマッサージするなど、うまく乾燥を防ぎましょう。
タンパク質・ビタミンA・B・Eを意識して摂る
肌の再生に必要な栄養素を意識して摂ると早く回復します。
肌を作る土台となるたんぱく質、肌の再生を助けるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEを意識して摂ると高い効果が期待できます。
2.痛い・治らない…病院を受診する場合
水ぶくれや皮膚がめくれて出血している
頭皮は髪の毛がある分、自分でケアすることが難しいので、症状が改善しない場合は早急に皮膚科を受診しましょう。
万が一、日焼けによって水ぶくれができていたり皮膚がめくれて出血したりした場合に、
放っておくと炎症が強くなったり、傷口から感染症を引き起こすなど、重篤な病気につながる危険性もあります。
フケが大量に出てかゆみが治まらない
日常生活に支障をきたす可能性があるのでフケが大量にでてかゆみが治まらない場合などは、自然治癒することもありますが、皮膚科を受診することで早く治せます。
3.頭皮の日焼けを予防するために
帽子や日傘を使用するよう心がけ、日焼けをしないように努めましょう。
また、頭皮の日焼けクリームや日焼け止めスプレーなどを使用してできるだけ日焼けしないように対策を出かけましょう。
分け目やつむじがとくに日焼けしやすいので気になる方は分け目の位置を変えてみましょう。
まとめ
頭皮は髪の毛で隠れているため、日焼けしにくいと思われて対策をおろそかにしがちです。
直射日光が当たるぶん、ほかの場所よりも影響を受けやすく、日焼けをしたら保湿ケアなどを行わないと脱毛や薄毛の原因になります。
最近では頭皮や髪の毛専用の日焼け止めスプレーなども販売されているので、それらを上手に活用して日焼け対策を行いましょう。
執筆・監修ドクター
経歴1989年 東京大学医学部大学院入学
1995年 東京大学医学部大学院卒業、博士号取得
1998年 東邦大学付属大橋病院皮膚科勤務
2001年 河北総合病院出向
2003年 東邦大学付属大橋病院皮膚科勤務
2003年 医療法人社団 優恵会 ひろせ皮フ科開設
2008年 医療法人社団 優恵会 ベル・ポークリニック理事長就任
2012年 医療法人社団 優恵会 銀座よしえクリニック院長就任
2015年 医療法人社団 優恵会 銀座よしえクリニック総院長就任
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