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「体がかゆい!」夜になると全身がかゆくて眠れない…ぶつぶつの湿疹はストレスが原因?アレルギーや乾燥の治療法は?

更新日:2022/09/26 公開日:2020/03/03 view数:994,708
【全身かゆい】ぶつぶつや湿疹の原因と対処法

「全身がかゆい!」と感じたときには、あわてずに、どのようなかゆみなのかを冷静に見極めたうえで、どう対処するべきかを考えなくてはなりません。

まず、かゆみのあらわれ方による違いがあります。急にかゆくなる場合もあれば、少しずつかゆくなってくる場合もあります。

また、かゆい状態がずっと続く場合もあれば、しばらくすると自然に落ち着いてくる場合、間隔を空けてかゆみがあらわれる場合もあります。

さらに、赤くなっているかどうか、痛みなど、ほかの症状があるかどうかといった違いもあります。

目次
  1. 全身がかゆくなる原因はさまざま
  2. 「乾燥」が原因の場合がよくあります
  3. 「アレルギー」でかゆくなっていることも
  4. 精神的な不調でもかゆくなります
  5. まとめ

全身がかゆくなる原因はさまざま

こんな症状もあれば、すぐに病院へ

そして、場合によっては、重い病気の影響でかゆみがあらわれている恐れもあるので、注意しなければなりません。

もし、今、全身にかゆみを感じていて、なおかつ、

・筋力が下がる、手足がしびれる、チクチクするような感じがある
→神経の病気にかかっている恐れがあります

・お腹が痛い、皮膚や目が黄色くなる
→肝臓や胆のうの病気にかかっている恐れがあります

・体重が減る、ひどくのどが渇く、おしっこが近くなる
→糖尿病にかかっている恐れがあります

・体重が減る、ひどく疲れる、寝汗をかく
→感染症にかかっていたり、腫瘍ができていたりする恐れがあります

といった症状もあれば、できるだけ早く病院へいって、診察、治療を受けてください。理由については、それぞれの下にお示ししている通りです。

このコラムでは、主に、緊急性の高くない、日常でよくみられる全身のかゆみについて、原因や、病院にいくべきかを考えてみます。

「乾燥」が原因の場合がよくあります

全身のかゆみの原因として多くみられるのが「乾燥」です。人間の皮膚は、一番外側にある脂分が水分の蒸発を防ぐことで、正常な状態に保たれています。

しかし、なんらかの理由で、この脂分が減ると、水分も失われ、皮膚が乾燥した状態になります。脂分が失われる理由としては、

・加齢
・冬場などの乾燥した気候
・お風呂の入りすぎ、シャワーの浴びすぎ
・せっけんなどが体質に合っていない

といったことが考えられます。

もともとの脂分の量が少ないことから、手足、顔など、体の中心から離れた部分ほど、乾燥しやすいとされています。

皮膚が乾燥すると、かゆくなったり、ヒリヒリとした痛みがあらわれます。皮膚の表面がウロコのようにポロポロと剥がれることもあります。

また、血行がよくなる、つまり、体が温まると、かゆみが増すことがあるので、お酒を飲んだときや、辛い食べ物を食べたとき、夜、布団に入ったときなどは、特に注意が必要です。

皮膚の脂分を保つ工夫をしましょう

乾燥からくるかゆみを治したり、予防したりするには、皮膚の脂分を保つ工夫が有効です。具体的には、

・お風呂やシャワーの回数を減らす
・お風呂のお湯の温度を低めにして、長湯しすぎないようにする
・体を洗うとき、ゴシゴシこすらないようにする
・せっけんなどを刺激の少ないものに変える
・お風呂やシャワーのあとは、市販のクリーム、ローションなどを塗る

といったことを試してみましょう。かゆみが気になるときは、お酒や辛い食べ物を控えるのも一つの方法です。

長引くようなら、皮膚科を受診

こうした工夫をしても、かゆみが治まらなかったり、かゆみが増していったりするようであれば、一度、皮膚科を受診してください。

かゆいからといって、皮膚をかきすぎてしまうと、感染症を引きおこすこともあるからです。

症状の程度によっては、薬が出ることもあります。また、ほかの病気ではないことを確かめるために、検査をすることもあります。

「アレルギー」でかゆくなっていることも

全身がかゆくなる原因として、アレルギーも考えられます。

人間の体には、外部から侵入してくる異物から体を守る免疫反応(めんえきはんのう)があります。

体に害のある抗原が体内に入ると、体は危険を察知し、抗原に対抗する抗体を作ります。その抗体は抗原を攻撃し、排除します。

抗原の侵入が何度か続くと、ときとして、抗体が抗原に対して過剰にはたらき、自身の体に悪い影響を及ぼすことがあります。

その悪い影響のことをアレルギーといいます。

全身にかゆみを引きおこす主なアレルギーとしては、突然、強いかゆみがあらわれ、しばらくすると自然に治まってくる「じんましん」と、少しずつかゆみがあらわれて、そのまま長く続く「湿疹」があります。

突然あらわれ、突然消える「じんましん」

じんましんでは、皮膚が赤く盛りあがる、いわゆる「ミミズ腫れ」ができます。突然できて、数十分~数時間、遅くとも、24時間以内には消えます。

あらわれるときも、消えるときも、突然です。跡が残ることもありません。

何が原因でできたのか、特定できることもありますが、はっきりしないことも少なくありません。

突然、ミミズ腫れができたときには、皮膚科、もしくは、アレルギー科を受診してください。

多くの場合、飲み薬を使って、あらわれている症状を抑えたり、再発しないようにしたりする治療がおこなわれます。

「湿疹」は詳しく検査をして、しっかりと治療

湿疹の症状は、じんましんと違って、少しずつあらわれてきます。見た目にも、大きなミミズ腫れではなく、ブツブツとした小さなできものがたくさんできます。

じんましんのように急に消えることはなく、治るときも少しずつです。また、しばらくの間、跡が残ることもあります。

湿疹が疑われる場合も、診療科目は皮膚科、もしくは、アレルギー科となります。

必要に応じて、原因が何かを特定する皮膚テストをして、その原因を遠ざける工夫をします。
また、かゆみなどの症状を抑えるために、飲み薬や塗り薬も使われます。

状態によっては、治療に長くかかることもありますが、医師の指示にしたがって、しっかりと取り組むことが大切です。

精神的な不調でもかゆくなります

ストレスや不安など、精神的な不調が原因で、かゆみがおこることもあります。その場合、体をいくら検査しても、異常を見つけることはできません。

ストレスがたまっている自覚があれば、まずは、

・生活のリズムを見直す
・気分転換の方法を見つける
・環境を変える
・身近な人に相談する

といったことを試してみましょう。

それでも改善されなければ、より悪化してしまう前に、精神科心療内科などで、プロの力を借りることも大切です。

眠れないなど、かゆみが強い場合には、薬を使うこともあります。

まとめ

全身がかゆくなる原因は、皮膚の乾燥であることが多くあります。まずは、皮膚の脂分を保つ工夫をして、様子をみてみましょう。

急に強いかゆみがあらわれた場合や、痛みなど、かゆみ以外の症状もある場合は、できるだけ早く病院へいって、診察、治療を受けてください。

執筆・監修ドクター

中島 由美
中島 由美 医師 Crystal 医科歯科 Clinic International 内科院長 担当科目 内科/アレルギー科

経歴2002年 金沢医科大学医学部 卒業
2002年 金沢医科大学病院 小児科、内科勤務
2004年~2018年大阪、神戸、東京、福岡の病院、クリニックで内科、皮膚科勤務
2018年 クリスタル医科歯科クリニックインターナショナル内に医科開設

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