しゃっくりが止まらない…2日以上続くと病気かも!たばこが原因のことも

【医師監修】
しゃっくりは誰にでも起こりうる症状で、特に治療は必要ありません。
しかしあまりにも長時間続く場合、何かしらの病気が影響している可能性があるため、その原因を突き止めて解決することが大切です。
しゃっくりは日常的に起こるもので、誰しも一度は経験したことがあるでしょう。
その多くは放っておけば自然に止まるものですが、まれに48時間以上しゃっくりが止まらないことがあり、その場合は重大な病気が隠れている可能性があります。
この記事ではしゃっくりの原因と止め方、しゃっくりにまつわる病気の可能性について詳しく説明します。
しゃっくりの仕組み
1.しゃっくりはなぜ出るの?
しゃっくりは、主に横隔膜の神経が痙攣することで起こります。
横隔膜の神経に刺激が加わり、痙攣するのに伴ってしゃっくりが起こります。そして再び刺激が加わると痙攣が止まり、しゃっくりも止まるという仕組みです。
横隔膜とは?

横隔膜とは呼吸をする時に必要な筋肉で、肺の下に位置します。横隔膜は、息を吸うと下がり息を吐くと上がるという運動を繰り返しています。
2.しゃっくりが2日以上止まらないと、要注意!

48時間以内に止まるしゃっくりは基本的に良性の発作とされており、特別な治療は必要ありません。
しかしそれ以上続く場合は、何かしらの病気や疾患のサインという可能性があります。
さらに1ヶ月以上続く長期的なしゃっくりは『難治性しゃっくり』と言われ、治療が必要です。
このようにしゃっくりが異常に長引く場合は、放っておかずに原因を見つける必要があります。
しゃっくりが止まらない原因は?
1.消化器系の病気が原因の可能性も

しゃっくりが止まらない場合は病気が関係している可能性がありますが、その一つに『胃食道逆流症』というものがあります。
これは胃酸が食道に上がってきてしまう病気で、逆流性食道炎の原因ともなります。
お酒の飲みすぎや暴食などが続くことで、食道の一番下にある括約筋(かつやくきん)という部分が弱って緩んでしまうことが原因です。
胃食道逆流症の症状
胃食道逆流症のよくある症状として、しゃっくりが挙げられます。
また、他にも次のような症状がみられたら、ただのしゃっくりではなく胃食道逆流症を疑った方がよいかもしれません。
・胸焼け
・げっぷ
・胸の痛み
・口の中が酸っぱく感じる
・喉の違和感
・中耳炎
・肩こり
他の病気の可能性も

他にも、しゃっくりの原因となる消化器系の病気は下記の通りです。
中には悪性腫瘍のできる病気もあるため、異変を感じたら病気を疑うことが大切です。
・食道閉鎖
・胃潰瘍
・胃炎
・十二指腸潰瘍膵炎
・炎症性腸疾患
・胆石
・胆嚢炎
・腎臓障害
・肝臓障害
・胃がん
・膵臓がん
・肺がん
2.タバコもしゃっくりの原因の一つ

タバコによってしゃっくりが出るという例もあります。
しゃっくりは、冷たい空気を一気に吸い込むことで起こりやすいと言われています。
そのため寒い場所でタバコを吸うことも、しゃっくりの原因の一つとなるでしょう。
タバコ自体にしゃっくりを引き起こす病気が隠れているわけではなく、あくまで冷たい空気を一気に吸い込むことに原因があるとされています。
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しゃっくりが止まらない時の対処法
1.自分でできるしゃっくりの止め方

しゃっくりの原因は神経が刺激されることなので、基本的には再度神経を刺激する方法でしゃっくりを止めます。
スプーン数杯の粒状の砂糖を飲む
しゃっくりには『舌咽神経(ぜついんしんけい)』が関わっていると言われています。
粒状の砂糖はそこを刺激する作用があり、しゃっくりを止める働きがあるとされています。
氷水を一気に飲む
氷水を一気に飲むことで『鼻咽頭』が刺激され、神経の痙攣が止まりやすくなるとされています。
胃のあたりを冷やす
胃のあたりを冷やすことで横隔膜が再度刺激され、しゃっくりが止まるとされています。
その際は、冷やしすぎてお腹を下したりすることのないように注意してください。
両耳に指を入れて強く押す
両耳に指を入れた状態で、痛みを感じるくらい強く押すことで舌咽神経を刺激します。
むやみやたらに指を入れてしまって怪我をしたりしないように注意してください。
横隔膜あたりで力を入れ、息を止める
しゃっくりが起こりそうになった時に息を止めて横隔膜あたりに力を入れると、痙攣していた横隔膜の神経が刺激されてしゃっくりが止まることがあります。
2.しゃっくりが長い間止まらない時は病院へ

しゃっくりが長引いて病気が疑われる時は、消化器内科を受診しましょう。
家が遠いなど、すぐに消化器内科に行けない事情がある方は、まずは近くの内科で相談することも可能です。
病院では問診や身体検査をしながら、必要に応じて血液検査・CT・MRT検査・胃カメラといった検査を行い、しゃっくりが止まらない原因を特定します。
検査の結果なんらかの病気が見つかった場合は、それに対応する治療をはじめます。
まとめ
しゃっくりは日常的に起こる症状なので、誰にでも経験があるはずです。
通常しゃっくりは48時間以内に治るもので、特に心配する必要はありません。
とはいえそれ以上続く場合は何かしらの病気を起こしている可能性があるため、早めに病院を受診してください。
中には1ヶ月以上しゃっくりが続くこともあり、その背景には胃がん、膵臓がん、肺がんなどの悪性腫瘍が隠れているかもしれません。
一刻も早く発見して治療ができるようにしましょう。
執筆・監修ドクター
経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業
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