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ぶどうまくえんぶどう膜炎

更新日:2022/08/10 公開日:2019/02/08 view数:4,191

ぶどう膜炎とは?

眼の中の虹彩(眼に入る光の量を調節します)、毛様体(眼のピントを調節します)、脈絡膜(みゃくらくまく:眼に栄養を与えたり、眼を保護したりしています)の三つの組織を総称してぶどう膜と呼びます。このぶどう膜とその周辺の組織におこる炎症のことをぶどう膜炎といいます。
ぶどう膜炎は、病原菌に感染しておこる場合、自己免疫によっておこる場合などの他、原因が分からず病名が特定できない場合もあります。
ぶどう膜炎はひどくなると、失明してしまうこともある病気ですので、早い段階での眼科による診断、治療が重要になります。

目次
  1. ぶどう膜炎の症状
  2. ぶどう膜炎の診療科目・検査方法
  3. ぶどう膜炎の原因
  4. ぶどう膜炎の予防・治療方法・治療期間
  5. ぶどう膜炎の治療経過(合併症・後遺症)
  6. ぶどう膜炎になりやすい年齢や性別

ぶどう膜炎の症状

ぶどう膜炎にかかると眼の充血、視力低下、眼痛、羞明(まぶしく感じる)、眼脂(目やにが出る)、霧視(霧がかかったように見える)、飛蚊症(小さな虫やごみのようなものが飛んで見える)、などの症状が片眼または両眼(片眼ずつ交互に症状が出ることも)にあらわれます。原因によっては耳鳴り、聴力低下、不整脈、肝機能障害、腎機能障害、口内炎などや、頭痛、発熱、皮膚症状などが眼の症状と同時にあらわれることもあります。

ぶどう膜炎の診療科目・検査方法

問診、視力検査、眼圧検査、細隙灯顕微鏡検査(眼の表面から少し深いところを観察する)、眼底検査、視野検査、蛍光眼底造影検査(静脈注射で体内に造影剤を入れて、眼底の写真を撮る)などの眼科検査の他、血液検査、胸部X線検査、ツベルクリン反応検査などの全身検査を行います。場合によっては、眼の組織採取が必要なこともあります。
治療が遅れると、原因によっては失明することもあるため、早めの受診が必要です。眼科を受診する必要があります。可能であればぶどう膜外来を受診する必要もあります。

ぶどう膜炎の原因

ぶどう膜炎の原因は「サルコイドーシス」「フォークト・小柳・原田病」「ベーチェット病」などの自己免疫作用によっておこるもの、細菌や真菌(カビ)、結核菌、ヘルペスウイルス(多くの人が体の中にもともと保有しているウイルス)、トキソプラズマ(寄生虫)や回虫などが感染しておこるものの他、外傷や悪性腫瘍、糖尿病などが要因となることもあります。しかし、原因が特定できないぶどう膜炎も30パーセントほどの確率で発症しています。


ぶどう膜炎の予防・治療方法・治療期間

治療法

細菌やウイルスなどの病原微生物が原因のときは、それに対して働きかける抗菌薬や抗ウイルス薬などを用います。(点滴や内服)
局所対症療法としては炎症を抑える副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤や、炎症により瞳が不整円となることを予防する散瞳薬の点眼が行われます。眼の炎症が著しい場合は眼球結膜下へのステロイド剤の注射や全身への投薬(内服や静脈注射)が行われます。

治療期間

状態により数カ月から数年かかり、持病となることもあります。

ぶどう膜炎の治療経過(合併症・後遺症)

治療の難しい非感染性ぶどう膜炎に対する、副作用が少なく長期間使いやすい薬(アダリムマブ)が使用されるようになりました。視力の予後はさまざまであり、経過をみていくことが必要です。細菌によるぶどう膜炎は病状の進行が速いことから視力の予後は不良です。

ぶどう膜炎になりやすい年齢や性別

ぶどう膜炎を発症する「サルコイドーシス」という病気は、男女比では1:2で女性に多く、20~30歳代と60歳代に多くみられます。同様にぶどう膜炎を発症する「フォークト・小柳・原田病」の患者数は、日本人口100万人当たり15人ほどとされ、男女比は女性にやや多く、20~40歳代、加えて高齢者にもみられます。

執筆・監修ドクター

平松 類
平松 類 医師 二本松眼科病院 副院長 担当科目 眼科

経歴昭和大学医学部卒業、医学博士。
昭和大学東病院助教、三友堂病院眼科科長、彩の国東大宮メディカルセンター眼科科長
をへて二本松眼科病院に勤務。

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