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しずいえん歯髄炎

更新日:2022/08/09 公開日:2019/11/13 view数:9,027

歯髄炎(しずいえん)とは、神経と血管が通っている歯の中心部にある歯髄(しずい:歯の神経)におこる炎症で、痛みを伴います。

歯髄炎の原因でもっとも多いのは虫歯(う蝕)で、次が歯の外傷(転んで折れたなど)です。軽い炎症(歯髄充血)の段階であれば、回復すると歯に損傷が残ることはありません。しかし、重度の炎症になってしまうと、歯髄が死んでしまうことがあります。こうなると、健康な状態には戻りません。

歯髄炎から根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)といった感染症に進行することがあります。根尖性歯周炎では、膿が溜まった空洞が歯の根の先の部分にできます。これを放置してしまうと、あごや脳、副鼻腔といった身体のさまざまな部位へ感染症が広がる恐れもあるので、注意が必要です。

目次
  1. 歯髄炎の症状
  2. 歯髄炎の診療科目・検査方法
  3. 歯髄炎の原因
  4. 歯髄炎の予防・治療方法・治療期間
  5. 歯髄炎の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 歯髄炎になりやすい年齢や性別

歯髄炎の症状

最初は、冷たいもので歯がしみたり、噛むと違和感があったりします。

進行していくと、温かいものでもしみる、常にズキズキと痛むという症状になります。心臓の鼓動と同期した痛み(拍動痛)もあります。痛みで食事がとれなくなります。

冷たいもの、温かいものなど、歯髄に刺激がおこった後も痛みが継続的にある場合や、特に刺激がなくとも痛みがある場合は炎症が進行している可能性もあります。このようになると、治療しても歯髄を残すことは難しいかもしれません。

歯髄炎の診療科目・検査方法

歯科を受診してください。

レントゲンや視診、歯髄診断機などでの検査がおこなわれます。

歯髄炎の原因

原因として以下の理由が挙げられます。

  • 虫歯(う蝕)の放置
  • 歯の外傷、破折(転んで折れる、噛み合わせや歯ぎしりでヒビが入るなど)

歯髄炎の予防・治療方法・治療期間

治療方法

歯髄が保存できる(歯髄充血、可逆性歯髄炎)と診断された場合は、まず虫歯(う蝕)の処置をおこないます。その後、詰めもの(充填)や被せもの(補綴:ほてつ)をすることで炎症が鎮まれば、症状はいずれなくなります。

歯髄が保存できない(不可逆性歯髄炎)場合は、局所麻酔を使用して抜髄(神経を取る治療)をした後、根管治療(歯の根の治療)をおこないます。そして、炎症が治まったら、根管充填(歯の根にある神経を取った後の空洞に樹脂を詰める)をし、残った歯の状況に応じて詰めものや被せものをします。

治療期間

歯髄が保存できる場合はおよそ2~4週間で3~4回、歯髄が保存できない場合は3~6週間で5~10回の受診が必要になります。

歯髄炎の治療経過(合併症・後遺症)

歯髄が保存できた場合でも、数年以上経ってから急に痛みがあらわれ、ふたたび歯髄炎をおこすことがあります。そうなると、ほとんどの場合、抜髄のうえ根管治療へ移行する再治療をおこないます。

外傷を未然に防ぐことはできません。しかし、虫歯が原因のものは歯科を定期的に受診することでかなり歯髄炎の発病を減らせます。もし見つかっても、早期の治療が可能になり、歯髄を残す治療方法(歯髄保護)ができる可能性が高まります。そのためにも、かかりつけの歯科をつくって定期的に受診することが重要です。

歯髄炎になりやすい年齢や性別

原因が虫歯(う蝕)の放置や歯の外傷などによる病気なので、患者さんの数を把握できるはっきりとしたデータは、いまのところありません。

執筆・監修ドクター

迎 和彦
迎 和彦 医師 むかい歯科 院長 担当科目 歯科

経歴1989年 昭和大学歯学部卒業
     昭和大学歯科病院 歯科補綴学教室勤務
     現在 同上非常勤
2004年 むかい歯科開業

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