りうまちせいたはつきんつうしょうリウマチ性多発筋痛症
リウマチ性多発筋痛症とは?
リウマチ性多発筋痛症(りうまちせいたはつきんつうしょう:PMR)は原因不明の自己免疫疾患です。
関節リウマチとは異なり、関節が破壊されるようなことはほとんどありません。肩や上腕、大腿の痛みや朝の体のこわばり、倦怠感などが主な症状です。
またステロイド剤による治療の効果が高いことが知られています。
リウマチ性多発筋痛症には、より重症の巨細胞性動脈炎が合併することが多くあります。こめかみにある側頭動脈におこる病気で失明することがあります。
- 目次
リウマチ性多発筋痛症の症状
発熱、食欲不振、倦怠感(けんたいかん)、肩、腰周囲の痛みやこわばり、関節痛、炎症による痛みなどの症状があります。
具体的には、全身の関節痛、手が上げづらくなる、立ち上がりづらい、太ももの痛み、などが挙げられます。
リウマチ性多発筋痛症の診療科目・検査方法
リウマチ性多発筋痛症の原因
不明だが、免疫異常が原因とされています。
免疫機能が正常な細胞を異物とみなし、排除しようとして発症すると考えられています。
リウマチ性多発筋痛症の予防・治療方法・治療期間
ステロイド薬投与をおこないます。
症状の改善状況に合わせてステロイドの投与量を減らしていきます。再燃することがあり、その場合はステロイドを増量します。
ステロイドの初期量は、15~30mgが一般的ですが、症状の強さや体格・年齢によって使用量を決定します。
一部の患者さんには免疫抑制剤(MTXなど)を併用するケースもあります。
ステロイド薬治療は1~2年間です。
1年前後で服薬を中止できる人が多いものの、数年単位でおこないます。
リウマチ性多発筋痛症の治療経過(合併症・後遺症)
ステロイド薬による治療が可能です。
継続した治療が必要です。
リウマチ性多発筋痛症になりやすい年齢や性別
アメリカでは10万人に対し18.7~68.3人が発症します。
日本ではアメリカよりも少ないとされていますが、正確な患者数は不明です。
0~70代に多いとされています。
男女比は1:2です。
参考・出典サイト
執筆・監修ドクター
経歴2006年3月 金沢医科大学医学部卒業
2006年3月 医師国家試験合格
2006年4月 順天堂大学医学部附属順天堂医院 臨床研修医
2008年4月 順天堂大学医学部膠原病内科学講座 専攻生
2009年4月 順天堂大学大学院医学研究科入学
2013年3月 大学院卒業 博士号取得
2013年4月 非常勤助教
2014年1月 とうきょうスカイツリー駅前内科 院長
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