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もうのうえん毛嚢炎

もうほうえん/ちょう毛包炎/疔
更新日:2021/11/25 公開日:2019/12/05 view数:107,704

毛嚢炎(もうのうえん)とは、皮膚の毛根を包んでいる部分に生じる感染症です。

皮膚表面や内部に膿(うみ)ができ、浅いものもあれば、深いものもあります。症状はニキビに似ているため、間違えやすいのですが、ニキビの治療薬は効かないので注意が必要です。

ほとんどは黄色ブドウ球菌が原因ですが、最近は、抗菌薬に耐性のあるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌が原因のこともあります。
緑膿菌や、そのほかの菌が原因となっていることもあります。緑膿菌が原因のものは、塩素による水の処理が不十分な浴槽やジャグジーに入ったことで多く発生しています。

目次
  1. 症状
  2. 診療科目・検査
  3. 原因
  4. 治療方法と治療期間
  5. 治療の展望と予後
  6. 発症しやすい年代と性差

症状

皮膚の表面や内部に膿が溜まり、小さな赤い、または白い吹き出物のようになります。吹き出物の数が少ないものから、広範囲に多く広がるものまであります。

かゆみや、かすかな痛みがある場合もありますが、それ以外の症状はあまりありません。

見た目はニキビとよく似ています。ニキビの治療薬を塗っても治らない場合は毛嚢炎であるおそれがあります。

診療科目・検査

吹き出物の数が少なく、症状が軽度の場合は自然に治まることが多いため、受診は必要ありません。かゆみや痛みが広がっている場合は、皮膚科を受診します。

症状が治まらない場合は、培養検査で、原因菌の特定をおこないます。原因菌が特定されると、薬剤感受性検査ができるため、適正な抗菌薬を処方してもらえます。

原因

黄色ブドウ球菌が原因のことが多くあります。
最近では、メチシリンという抗菌薬が効かない「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」が原因のものも増えています。

小さなひっかき傷や刺し傷などから皮膚の中に入り込むことが多くあります。
そのためカミソリ負けなども注意する必要があります。男性では、電気カミソリでも不衛生な状態で使用すると菌が入り込むことがあります。
また、慢性の皮膚にかかわる病気にかかっている患者さんなどは毛嚢炎になりやすいです。

緑膿菌が原因のものは、塩素処理が不十分な循環式の浴槽やジャグジーバスなどに入った後に生じることが多いです。水着で入った場合、水着に覆われた部位である体幹や陰部に摩擦が生じることで、炎症をおこします。
この場合、入浴後6時間~5日で発症し、吹き出物ができます。

脱毛レーザーや光脱毛などをおこなった際にも、毛根部に熱が加わることで、発症しやすくなります。

治療方法と治療期間

抗菌洗浄剤や、皮膚に塗る抗菌薬で治療をおこないます。
炎症の範囲が広い場合は、抗菌薬の内服も必要となります。

緑膿菌が原因のものは、特に治療をしなくても、1週間以内に治ることが多いです。

治療の展望と予後

衛生状態も大きくかかわってくるため、汗をかきやすい人や、夏場など汗をかきやすい時期は、身体を綺麗に保つことが必要です。

身体を拭く場合も、清潔なタオルを使うように心がけましょう。

再発を繰り返す患者さんは黄色ブドウ球菌を根絶するために、抗菌石鹸で全身を洗うことも対策になります。また、鼻の中には黄色ブドウ球菌が生息していることもあるので、鼻に抗菌薬を塗ることも予防につながります。

緑膿菌が原因であれば、再発を予防するためにも、循環式の浴槽やジャグジーバスは十分な塩素消毒をおこなう必要があります。

発症しやすい年代と性差

だれにでも発症します。

人が密集している地域に住む人、衛生状態がよくない人、皮膚疾患がある人、鼻にブドウ球菌が生息している人などは発症しやすい傾向にあります。

また、免疫力が低下している人、肥満、高齢の人、糖尿病の人もなりやすい傾向にあります。

執筆・監修ドクター

長谷川 佳子 <span>医師</span>
長谷川 佳子 医師 小田原銀座クリニック 医師 担当科目 形成外科/皮膚科/内科

経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2017年小田原銀座クリニックに勤務

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