構音障害とは
構音障害(こうおんしょうがい)とは、ことばを正確に発音する能力が失われる障害のことです。
正しい発音ができないため、「がっこう」が「だっこう」になるなど、特定の音がうまく出せなくなることがあります。また、原因によっては咀嚼嚥下がうまくいかず、誤嚥になりやすいこともあり、気管支炎を起こす場合もあります。
小さい子供の場合は年齢に応じて音作りが発達している時期なので、必ずしも問題があるとは限りません。
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構音障害の症状
構音障害は、言語を理解して使用する能力には異常がないため、ほとんどの人は正常に読み書きができます。また、言いたいことに近い音を正しい順序で発声することもできます。
しかし、構音障害では、障害している損傷の位置に応じて、話し方がぎこちなくなったり、ことばが途切れたり、息の音が混じったり、ことばが不規則になったり、ことばが単調になるなどの障害が出ます。
脳梗塞や脳出血の後遺症による失語症や、認知症に伴う「ことばの思い出しにくさ」とは異なり、構音障害の主な症状としては、下記のような症状が特徴です。
呼吸
声が小さい、長く続かない
発声
声が高くなる、もしくは低くなる。がらがら声やかすれ声になる
発音
不明瞭になる、もつれる
そのほか
声が鼻に抜けてふがふがした声になる。話す速度が遅くなる、リズムが不自然になる。
構音障害を引き起こす病気は、食べ物を噛んで飲み込む、咀嚼や嚥下困難の原因になることもあります。
小さい子供の場合は年齢に応じて音作りが発達している時期なので、必ずしも問題があるとは限りません。
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構音障害の診療科目・検査方法
構音障害と診断された場合は、専門である顎関節症専門外来への受診をおすすめします。耳鼻いんこう科などを受診します。
検査内容としては、言語療法士や医師が症状について質問し、身体診察を行います。
構音機能の検査は、発音が正常か、正しい発音のための運動は可能か、会話の内容がどの程度相手に伝わっているのか、などを知ることで、治療方針を検討するために行います。
コミュニケーション手段として、会話がどの程度相手に伝わるかを検査する「会話明瞭度検査」や、声の質、発声持続時間の測定、発音時の鼻漏れの検査といった「声の検査」も行います。
舌を突き出すなどの簡単な動作を行ってもらい、発話に関わる筋肉の筋力や動きを評価します。また、原因を特定するには、CT検査やMRI検査などの画像検査を行います。
構音障害の原因
構音障害の原因は大きく分けると、形の問題、運動の問題、明らかに問題のないもの、の3つに分けられます。
形による問題
病気やけがによって、音を作る際に使う器官が欠損したり、形が異常になっているために起こる発音の問題で、「器質性構音障害」と呼びます。
先天的な例としては、口の上部分が開いている口蓋裂や、話をするときにことばが鼻から漏れたり、抜けたりする鼻咽腔閉鎖不全などがあります。
後天的な例としては、舌がんの術後に、舌の一部がなくなることで動きが悪くなる、上顎がんで上顎の一部がなくなってしまうことで、ことばが鼻に抜けてしまうなどの問題が出てきます。
運動による問題
パーキンソン病や脳卒中など、発音に関わる動きをコントロールしている神経の病気が原因で起こる発音障害です。
運動障害性構音障害、麻痺性構音障害、ディサースリアなどと呼ばれ、思い通りに舌や口を動かせないために、発音に支障をきたしています。
特に、小脳、大脳基底核、脳幹、神経筋接合部といった脳の部位による障害や損傷が原因の場合は、部位ごとに影響を及ぼします。
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明らかに問題のない場合
形や運動のような原因ではないものの、発音に誤りがある場合があります。
これを「機能性構音障害」と言い、小学校入学間近なのに赤ちゃんことばが治らない、子供の頃に身に付けた発音の誤り(くせ)が大人になっても治らない、のように、脳や神経、聴覚などに異常がないにもかかわらず、発音ができない場合は、機能性構音障害を疑います。
構音障害の予防・治療方法・治療期間
構音障害がある人には、言語聴覚士による言語訓練などのサポートをします。
言語訓練では、呼吸訓練や筋肉の訓練、単語や文の復唱を行います。
このほかにも状態によって訓練の内容は異なりますが、話すときに音が鼻に漏れたり、抜けたりする場合には、ブローイング訓練、話すときに舌が前に出るといったくせがある場合には、舌や口唇のくせを改善する、といったことを行います。
また、ことばだけではなく、身振りや写真・絵・文字といったさまざまな方法の中から、コミュニケーションのとりやすい方法の提案を本人や周囲の人にもしています。
構音障害が重度の場合は、文字や絵を書いたボードや、キーボードと画面を備えたコンピュータ機器の使用が勧められることもあります。
また、異常のある部位の手術を行うこともあります。声や鼻漏れを防ぐには歯科装具などを作成する場合もあります。
構音障害の治療経過(合併症・後遺症)
構音障害では基本的に、原因疾患の治療を行うことなので、パーキンソン病などの原因疾患がある場合は内服薬の使用なども検討されます。
構音障害になりやすい年齢や性別
構音障害の正確な罹患者数は分かっていません。生後数か月で喃語が現れ、徐々に発達していき6~7歳までには言語発達が完成します。それ以降も正常な発音ができていない場合は、構音障害の可能性もあります。
参考・出典サイト
執筆・監修ドクター
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