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むしょうこうせいけつにょう無症候性血尿

更新日:2022/09/05 公開日:2020/05/08 view数:8,916
目次
  1. 無症候性血尿とは
  2. 無症候性血尿の症状
  3. 無症候性血尿の診療科目・検査方法
  4. 無症候性血尿の原因
  5. 無症候性血尿の予防・治療方法・治療期間
  6. 無症候性血尿の治療経過(合併症・後遺症)
  7. 無症候性血尿になりやすい年齢や性別

無症候性血尿とは

無症候性血尿(むしょうこうせいけつにょう)とは、検査では血尿であるものの、他に何も症状がない状態をいいます。

尿に赤血球が混入していることを“血尿”といい、以下のタイプがあります。

  • 肉眼で分かるタイプの血尿:血尿が、目で見て分かる
  • 顕微鏡で分かるタイプの血尿:目で見て分からないが、検査では陽性である

尿に血液が混じると、色がピンクや赤色、茶色に変化します。ただし、尿の色が変化したからといって血尿であるとは限りません。

顕微鏡検査で血尿がみとめられても、特に症状がない場合、経過観察することがほとんどです。

肉眼で分かる血尿の場合には、症状がなくても膀胱がんなどの可能性があるため早急の検査が必要です。

無症候性血尿の症状

無症候性血尿は、血尿が指摘されるものの、その他に何も症状はありません。

血尿は一過性のもので、自然に良くなることもあります。

小児にも多く見られ、その内5%は、無症状で、顕微鏡で分かるタイプの血尿です。

顕微鏡で分かるタイプの血尿であれば、必ずしも重大な病気があるとは限りませんが、何らかの疾患が見つかる恐れもあるため、放置しないことが重要です。

無症候性血尿の診療科目・検査方法

無症候性血尿の診療は泌尿器科になりますが、症状に応じて腎臓内科を紹介されることがあります。

問診で症状と病歴について聞き、身体診察をした後、血尿を診断するために、以下の検査をします。

尿試験紙法

尿を試験紙につけて検査します。最も一般的な尿検査です。

尿沈渣検査法

尿の中の成分を遠心機で沈殿させて、尿を顕微鏡で観察します。

血尿と診断された場合、超音波検査やCT検査、血液検査などをおこないます。

検査では、結石や腫瘍があるかどうかを調べます。

症状がない血尿でも原因はさまざまで、検査をすることで何らかの疾患が見つかる可能性もあります。

血尿を指摘されたら必ず病院を受診しましょう。受診の目安は、血尿に気づいた時点から1~2日以内に、大量に血液が混じる場合や痛みを伴う場合はすぐに診察を受ける必要があります。

無症候性血尿の原因

無症候性血尿の原因として多いのは、以下の通りです。

また、激しい運動をした後に、茶褐色の尿が一時的にみとめられることもありますが、これはミオグロビン尿といわれ、血尿とは異なるため、鑑別が大切です。

がんや前立腺などの疾患は、特に50歳以上の人に注意が必要です。

また、糸球体の疾患は、具体的に以下の疾患が原因となり得ます。



無症候性血尿の予防・治療方法・治療期間

無症候性血尿の原因に対して、経過観察を含め、食事療法や腎臓の機能を回復させる治療をおこないます。

血尿の原因がない場合、半年~1年毎に検査をして経過観察していきます。

また、血尿を引き起こす病歴があるかを問診する必要があります。

以下のような内容について、問診をします。

  • 激しく運動をした後に血尿がみとめられたのかどうか
  • 最近、A群β溶連菌感染症にかかったかどうか

治療が不要な場合も多いですが、重大な疾患がないかどうか診断しなければなりません。

治療期間は、原因の疾患により異なります。

無症候性血尿の治療経過(合併症・後遺症)

無症候性血尿の多くは、特に重大な疾患もなく、血尿も一過性であるといわれています。

しかしながら、血尿がなくならない限りは、年に1回以上検査をした方が良いでしょう。

原因となる疾患がない場合、一般的に予後は良好と考えられています。

しかし、肉眼で血尿が分かるタイプの場合、無症状であっても悪性腫瘍の可能性もあります。その場合、悪性腫瘍のステージにもよりますが、予後は悪くなると考えられます。

一度でも血尿がみとめられた際には、放置をせずに必ず検査を受けましょう。

無症候性血尿になりやすい年齢や性別

無症候性血尿の罹患者数は分かっていません。

症状がなく、顕微鏡で分かるタイプの血尿から、悪性腫瘍が見つかる割合は約3%です。

一方、症状がなく、肉眼で分かるタイプの血尿から見つかる割合は約25~40%です。

性差についての報告はありません。

腎臓も加齢とともに変化するため、年齢が上がれば、血尿が見つかることも増えると考えられます。

特に目立った症状がなくても40~50歳以上の人は、一度詳しく検査することが望ましいといえます。

執筆・監修ドクター

荒牧 竜太郎
荒牧 竜太郎 医師 荒牧内科 院長 担当科目 内科/呼吸器内科

経歴1998年 埼玉医科大学 卒業
1998年 福岡大学病院 臨床研修
2000年 福岡大学病院 呼吸器科入局
2012年 荒牧内科開業

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