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急な腰痛!ぎっくり腰の治し方や痛みへの対処法とは。繰り返さないための予防策、女性のぎっくり腰の原因は?

更新日:2022/12/08 公開日:2022/12/08 view数:2,997

腰に突然の激しい痛み…。ぎっくり腰で身動きできずに、困っていませんか?

1日で治ったらいいけれど、どのくらいの期間で治るのか不安…。もしかして椎間板ヘルニアなど大きな病気かも、と心配になりますよね。女性の場合は、妊娠や生理との関係も気になります。

この記事ではぎっくり腰の原因や症状、治療、対処法や予防法などについて解説します。

目次
  1. ぎっくり腰(急性腰痛症)とは
  2. 椎間板ヘルニアや腰椎椎間板症、圧迫骨折とぎっくり腰の違いは?
  3. 突然ぎっくり腰になったときの対処法は
  4. 女性のぎっくり腰の原因には何が考えられる?
  5. ぎっくり腰の治療とは
  6. ぎっくり腰を繰り返してしまう人の予防法
  7. ぎっくり腰になったら病院に行くほうがよい?何科に行けばいい?

ぎっくり腰(急性腰痛症)とは

ぎっくり腰とは身体を動かしたときに、突然腰の痛みが起きた症状をいいます。正式名称は「急性腰痛症」という疾患です。腰椎周辺の関節包や、靱帯(じんたい)、椎間板、筋肉などに許容範囲を超えた力がかかり、傷ついたり捻挫したりすることによって起きるとされています。

ぎっくり腰の症状

突然激しい痛みに襲われ、身体をちょっと動かしたり、腰に手を触れたりするだけでも強く痛みます。症状が重い場合はその場でうずくまり、まったく動けなくなってしまうこともあります。寝たり起きたりすることがつらく立っているだけ、座っているだけでも痛みます。

ぎっくり腰の原因

ぎっくり腰は、重いものを持ち上げたときや、腰をねじるといった動きによって引き起こされます。ただし、わずかな動作で起きる場合もあり、朝、寝た姿勢から起き上がったときや、咳(せき)・くしゃみが発端になることもあります。

ぎっくり腰の改善に要する期間

安静にしていれば若い人は3~4日、中高年でも10日前後で改善に向かうとされています。ただし、無理をすると長引いて、1カ月程度かかることもあります。

椎間板ヘルニアや腰椎椎間板症、圧迫骨折とぎっくり腰の違いは?

病院

たんなるぎっくり腰だと思っていても、実は大きな病気が隠れていることがあります。ぎっくり腰と似たような症状の病気としては、椎間板ヘルニアと腰椎椎間板症の他、胸椎や腰椎の圧迫骨折が挙げられます。

椎間板ヘルニアとは

椎間板ヘルニアは、背骨の骨と骨の間にある椎間板の一部が飛び出し、神経を圧迫することで腰に痛みが起きる症状です。足の痛みもともない、下半身のしびれ、脱力感、麻痺といった症状がみられることもあります。悪化すると、痛みのために歩行困難になることもあります。

腰椎椎間板症とは

腰椎椎間板症は、椎間板が加齢などにより変性して腰に痛みが起きる状態です。

加齢やストレスによって椎間板の水分が減少し、関節や筋肉、靱帯(じんたい)に負担がかかることが原因とされています。

身体を前に曲げたときに痛みが強くなる特徴があり、悪化すると下半身がしびれたり、尿の出が悪くなったりします。

安静にすれば、痛みは数週間でやわらいできますが、長期間にわたる場合は手術が行われることもあります。

胸椎や腰椎の圧迫骨折とは

胸椎や腰椎の前の部分が潰れてしまう骨折です。

骨が弱くなる骨粗鬆症や、転移性脊椎腫瘍、多発性骨髄腫などが背景にあることがあり、これらを見分ける必要があります。

ぎっくり腰と椎間板ヘルニア・腰椎椎間板症の見分け方

ぎっくり腰は、腰が動かせないほど痛みますが、それ以外の目立った症状はありません。安静にしていれば10日前後で改善に向かいます。

椎間板ヘルニアの初期症状は、ぎっくり腰同様、腰に激痛が走りますが、次第に足にも痛みが広がります。

また、しびれがみられるのがぎっくり腰との大きな違いです。

腰椎椎間板症の場合は、ほとんどが前かがみになったときに痛むという点が、ぎっくり腰とは異なるポイントです。

しかしながら急性腰痛があって、椎間板ヘルニアや腰椎椎間板症が同時に存在する場合ももちろんあります。

また、ぎっくり腰はレントゲンやMRIでは異常がみられませんが、椎間板ヘルニアや腰椎椎間板症は椎間板に異常がみられます。

圧迫骨折はレントゲン写真ではっきり潰れていることが分かります。

腰以外に痛みがある、しびれがある、痛みが長く続くといったときにはぎっくり腰だと自己判断しないで、整形外科を受診しましょう。

参考・出典サイト

突然ぎっくり腰になったときの対処法は

ぎっくり腰になったら、まずは安静にすることが大切です。

悪化を防ぎ、早めに改善をはかる対処法としては以下のようなことがあります。

ぎっくり腰の直後は安静にして、楽な姿勢で休む

激痛直後は動かない

突然ぎっくり腰になり、激痛がしたら、まず両手で太ももに手を当てて身体を支えます。

そばに机など安定したものがあればつかまったり、壁などに寄りかかったりして痛みが鎮まるまでしばらく動かないようにするとよいでしょう。

ぎっくり腰の発症直後はとにかく動かないことが大切です。少なくとも1日は静かに寝て、安静を心がけるようにしましょう。

寝る姿勢

寝るときは痛むほうを下にして横向きになり、背中を少し丸めて膝を「くの字」に曲げた体勢をとると楽になります。あおむけに寝るときは、膝を少し立ててその下にクッションや丸めたタオル、毛布などを入れるとよいでしょう。

痛みがひいても2、3日は安静に

症状が落ち着いて痛みがひいてきても、無理に動かずに2、3日は安静にすることが大切です。痛みがなくなった場合も、重いものを持つ、長時間中腰で作業するなど腰に負担がかかる動作はしないように注意しましょう。

ぎっくり腰になったら市販の鎮痛剤や湿布、コルセットは使ったほうがいい?

痛みが強い初期の段階では、市販の鎮痛剤の服用も有効です。湿布や塗り薬も消炎・鎮痛成分が配合されているので、使用してみてもよいでしょう。

ただし激痛がしたり、症状が長引いたりする場合は病院で診察を受けましょう。

また、コルセットをつけて、腰に負荷をかけないようにすると痛みの軽減に役立ちます。

コルセットは長い期間着用すると筋力の低下につながるため、症状がおさまってきたら痛みの様子をみながら外していくほうがよいでしょう。

1日で治った?痛みがあるときにしたほうがいいこと・しないほうがいいこと

ぎっくり腰になったら冷やす?温める?

ぎっくり腰になった直後は冷やすと背骨のまわりの筋肉が緊張して痛みが強くなることも考えられます。まずは冷やすことなく、温めた方が良いでしょう。

早期改善のためには安静にしたほうがいい?

ぎっくり腰になった直後は極力安静にすることが大切ですが、2、3日して痛みがおさまってきたら、無理のない範囲で少しずつ動くようにしましょう。

個人差はありますが、ずっと動かない状態でいると力が衰え、改善が遅くなる傾向があります。みの軽い範囲内で、ゆっくりとした動きをしたほうが早期改善につながります。

女性のぎっくり腰の原因には何が考えられる?

ぎっくり腰は性別問わず、主に重いものを持ち上げたときや、腰をねじるなどといった動作が原因で引き起こされます。

ただし、女性の場合は、妊娠中にぎっくり腰になりやすい傾向があります

また、婦人科系の病気による腰痛を、ぎっくり腰と間違えることがあります。

妊娠中はぎっくり腰になりやすい

妊娠中はぎっくり腰を引き起こしやすくなります。

おなかが大きくなると、立ったときにバランスをとるため、腰を反らす姿勢になりがちです。

また、出産に向けて骨盤の関節がゆるみ、不安定な状態になることも加わって妊婦さんの腰はダメージを受けやすくなっています

そのためわずかな動作で、ぎっくり腰になってしまうことがあります。

婦人科系や腹部臓器の病気による腰痛とぎっくり腰

婦人科系や腹部臓器の病気のなかには症状として腰痛があらわれ、ぎっくり腰と間違える場合があります。
子宮内膜症は生理痛とともに、多くの人に腰痛がみられます。子宮筋腫の場合も、筋腫が神経を圧迫すると腰痛があらわれます。

また、月経前症候群も、情緒不安定、倦怠(けんたい)感、頭痛、むくみなどとともに腰痛が症状のひとつとしてあげられます。

その他の腹部臓器では、尿路結石膵炎などが腰痛を引き起こします。疑わしい場合は内科泌尿器科の受診が勧められます。

参考・出典サイト

ぎっくり腰の治療とは

ぎっくり腰の治療は、消炎鎮痛剤、筋弛緩(しかん)薬を服用して痛みや炎症、筋肉の緊張をやわらげます。

痛む所の筋肉が硬くなった部分に麻酔薬を打つ「トリガーポイント注射」を行うこともあります。

また、腰のけん引、電気刺激によるマッサージ、ホットパックなどで温める「物理療法」や、体幹柔軟性、ストレッチ、体幹筋力増強などの「理学療法」で改善をはかる場合もあります。

これらの治療でも痛みが軽減されない、激しい痛みが続く、何度も繰り返すといった場合は、手術を検討することもあります。

ぎっくり腰では、まず整形外科を受診して圧迫骨折など骨や椎間板に異常がないか診察を受けてから、検討するとよいでしょう。

ぎっくり腰を繰り返してしまう人の予防法

せっかく治ったのに、また動けないほどのつらい痛み…。ぎっくり腰は再発しやすい病気です。ぎっくり腰を繰り返す人は、日常生活における動作や生活習慣を見直して予防に努めましょう。

運動や筋トレ、ストレッチをする

ぎっくり腰を予防するためには、腹筋や背筋、足の筋肉を鍛える運動や筋トレがよいとされています。
また、筋肉・靱帯(じんたい)をやわらかくするストレッチも予防に役立ちます。

水泳や水中ウォーキング

腰に負担をかけずにできる運動としておすすめなのは、水泳や水中ウォーキングです。水中ウォーキングの場合は腰に負担をかけないように、ゆっくりとした歩きをするとよいでしょう。

筋トレ

予防に役立つ筋トレとしては足を肩幅より、広めに開いてゆっくり腰をおろすスクワットや、あおむけに寝て両脚をゆっくり上げるトレーニングがあります。

腰椎は前にかがめる前屈位に弱いので、スクワットの時はこの部分をそらせる後屈位とすることが大切です。

そのほか、壁から30~40センチ離れて立ち、壁に両手をついて行う「壁腕立て伏せ」や、壁に片手をついて行う「もも上げ体操」も予防に役立ちます。

ストレッチ

腰や太ももの裏を伸ばすストレッチを試してみましょう。

あおむけに寝た状態で、両膝を抱えて胸側に引き寄せたり、足を大きく広げて立ち、片方の膝を曲げて、反対側の太ももの裏を伸ばしたりするとよいでしょう。

姿勢に気をつける

ぎっくり腰を予防するためにはふだんの姿勢が大切です。猫背で前かがみ、胸の上の方を反らす、おなかの下の方を突き出すといった姿勢は腰に負担がかかるため控えましょう

なるべく腰を前に曲げない、ひねらない、無理をさせないことも重要です。

顔を洗うとき、床からものを拾うときには腰だけではなく、膝や股関節も曲げると腰への負担が減ります。

シャワーを浴びるときや、掃除機をかけるときは腰の部分を伸ばすようにしましょう。

もっとも注意したいのが、重いものを持つときです。

足を開き、膝を曲げて腰を落とし、腰の部分は反らせて、目線を上にしてゆっくりと持ち上げて身体から離さずに運びます

長時間同じ姿勢を続けない

腰椎を前屈位で、同じ姿勢を長時間続けると、腰に大きな負担がかかります。

デスクワークが多い人は、1時間に一度は休憩をとり軽い屈伸運動や、ストレッチで腰回りの血行を促進するようにしましょう。

また、イスは硬めで背もたれがついたものを選び、深く腰掛けて腰椎は軽く後屈位をとって座り、腰に負担をかけないことも大切です。

マッサージで血流をよくする

マッサージで腰回りの血行を促進し、筋肉をやわらかくすることはぎっくり腰の予防に役立ちます

腰からお尻、肋骨(ろっこつ)の下をゆっくりとていねいに、もみほぐします。腰やお尻など自分でもみづらいところは、床にテニスボールを置いてグリグリと押し当てるようにしてもよいでしょう。
ただし、すでに痛みがあるときはマッサージを控えるようにしてください。

ストレスをためない

ストレスもぎっくり腰を引き起こす要因のひとつです

仕事や人間関係などのストレスがひどくなると交感神経の働きが過剰になることで、筋肉の緊張が強まり、腰の血行が悪くなってしまいます。

入浴やアロマセラピーなどで、くつろげる時間を作るように心がけましょう。
また、リラックスすると脳の血流がよくなり、痛みを抑える物質が増えるため症状の改善にも役立ちます。

妊婦のぎっくり腰予防対策

妊娠中のぎっくり腰を予防するためには、以下のような方法があります。

骨盤ベルトをする

骨盤ベルトは骨盤回りのゆるみを支えるため、ぎっくり腰の予防に役立ちます。

姿勢に気をつける

妊娠中、おなかが大きくなると姿勢が悪くなりがちです。上体を反らした姿勢は腰に大きな負担がかかります。背筋をまっすぐにして、頭から足までが一直線上になった正しい姿勢を心がけましょう。歩くときもおなかの下の方を突き出さないように、腰から前に出すようにするとよいでしょう。

マタニティヨガ

ぎっくり腰の予防には、妊婦さんであっても適度な運動が大切です。妊娠中の身体を考慮したマタニティヨガを行ってみてもよいでしょう。呼吸を意識して身体をゆっくり動かすことで、腰回りの筋肉をほぐし、血行を促進することでぎっくり腰を防ぐのに役立ちます。

ぎっくり腰になったら病院に行くほうがよい?何科に行けばいい?

ぎっくり腰の症状が起きたときは、必ずしも病院に行く必要はありません。

ただし、安静に過ごしているにも関わらず、1週間程度たっても痛みがひかない、あるいはしびれ、腰以外にも痛みがある場合は病院で診察を受けましょう。

ぎっくり腰はまず整形外科を受診しましょう

ぎっくり腰だと思っていても、圧迫骨折やほかの病気である可能性もあります。検査を受けて、医師の診断を仰いだうえで治療を受けるとよいでしょう。

執筆・監修ドクター

日下部 浩
日下部 浩 医師 仙川整形外科 院長 担当科目 整形外科/リハビリテーション科

経歴1991年 慶應義塾大学医学部卒業
    慶應義塾大学病院 整形外科研修医
1992年 慶應義塾月ヶ瀬リハビリテーションセンター整形外科医師
1993年 国立栃木病院整形外科 医師 国立栃木病院附属看護学校講師
1994年 静岡赤十字病院整形外科医師
1995年 浜松リハビリテーションセンター整形外科医師
1996年 国立小児病院整形外科医師
1997年 慶應義塾大学医学部助教
1998年 南多摩病院整形外科医師
2000年 国立小児病院(現 独立行政法人国立成育医療研究センター病院)整形外科医師
2012年 ふれあい町田ホスピタル整形外科医師
2013年 藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院整形外科(現 藤田医科大学医学部整形外科機能再建学 講師
2016年 Visiting Physician, Department of Orthopedics and Rehabilitation, University of Iowa Hospitals and Clinics
2016年 藤田医科大学医学部整形外科機能再建学講座 講師
2017年 医療法人社団八千代会 いなぎ整形外科内科 院長
2018年 仙川整形外科 院長

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