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黄色爪症候群とは
黄色爪症候群(おうしょくそうしょうこうぐん)とは、爪の発育遅延、黄色味を帯びる症状を黄色爪症候群といいます。
爪が黄色になる病気はほかにもありますが、黄色爪症候群は爪の変化にくわえ、脚などのむくみや、胸水も生じることがあります。
爪は分厚くなり、爪の直下の皮膚である爪床部とは離れ、爪甲と側爪郭とは繋がっていません。そのために、爪甲が脱落しやすく、爪甲はやや丸みを帯びた感じになっています。
原因は、はっきりとわかっていません。
しかし、身体が何かしらの異常のサインを出してくれていることは間違いないため、せっかくの爪からのサインを無視し、病気の発見が遅れてしまったということのないよう早めの行動を心がけることが必要です。
黄色爪症候群の症状
黄色爪症候群は、爪が黄色になり、爪の成長が著しく遅いことが特徴とされ、通常のスピードの1/10ほどになる場合もあります。
ほとんどの発症者に顔や足のむくみの症状が見られます。
黄色爪症候群の診療科目・検査方法
黄色爪症候群の原因
黄色爪症候群の予防・治療方法・治療期間
他の病気が認められない場合は、基本的に対症療法になります。
塗り薬で治療することもあり、ステロイド薬の注射で治療することもあります。ビオチンやビタミンEを含んだ内服薬も利用されます。
肺や気管支に他の病気がある場合には、黄色爪症候群の完治が難しくなるため、基礎の病気の治療を優先させます。
また黄色爪症候群になると、内臓のがんや糖尿病を併発する恐れもありますので、治療の際は注意が必要です。
黄色爪症候群の治療経過(合併症・後遺症)
黄色爪症候群は、治療期間は長期になることが多く、医療機関への通院が必要です。
20年以上もの間、黄色爪症候群にかかっているケースもあります。
また、爪が黄色く変色してしまう原因は様々なため、どの病気であるかの判断は容易ではありません。
黄色爪症候群になりやすい年齢や性別
黄色爪症候群は、一般的に、中年以降に起こりやすいとされています。
男女比はほぼ同等ですが、女性の方が多いという報告もあります。
参考・出典サイト
執筆・監修ドクター
経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任
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