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頻尿

更新日: 公開日:
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目次
  1. 概要
  2. 症状
  3. 原因
  4. 検査内容と主な診療科目
  5. 治療方法と治療期間
  6. 治療の展望と予後
  7. 発症しやすい年代と性差
医師

【執筆・監修ドクター】

 板東 浩 先生

概要

トイレに行って尿をする回数が増えることを頻尿といいます。頻尿の目安としては、朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合、頻尿と言います。しかし、8回以下の頻尿でもご自身が多いと感じる場合は、頻尿と考えられています。

尿意が強い、あるいは尿意を我慢することが多い人は注意が必要です。
頻尿にならないために、日頃の生活で気をつけるべき内容を意識して対策しましょう。主に受診すべき診療科目は、泌尿器科ですが、女性疾患が原因にある場合もあるので、婦人科の受診も考慮に入れましょう。

症状

頻繁に尿意を催し、生活の質を低下させるのが頻尿です。

また下記のような症状がある場合は頻尿が疑われます。

1.急に激しくトイレに行きたくなることがある。
2.トイレまで我慢出来ず漏れることもある。
3.トイレの回数が多いので、外出や旅行を控えがちだ。
4.膀胱に違和感がある。
5.排尿する時に痛みがある。
6.残尿感がある。
7.尿道・膣に痒みや違和感がある。
8.身体の冷えを意識することが多い。

原因

頻尿の原因には水分の摂り過ぎといった生理反応であることも多いものの、健康トラブルが隠されている場合も少なくありません。
例えば、突然我慢できないほどの尿意に襲われるという場合は、原因として「過活動膀胱」が疑われます。少量の尿が溜まっただけ、またちょっと冷たい水に触れただけでも膀胱が過敏に反応し、膀胱が収縮して、突然尿意に襲われます。

排尿をコントロールする神経のトラブルが原因と考えられており、脳梗塞の後遺症でもみられますが、最近は明らかな原因がなくてもおこることがわかっています。
そのほか、膀胱炎、尿道炎、膀胱がん、前立腺炎、膀胱・尿管結石などの可能性や、精神ストレスからくる「神経性頻尿」もありえます。

出産などで骨盤底筋がゆるんでくることも頻尿の原因になります。
骨盤底筋は、骨盤の底で子宮や膀胱をハンモックのように支えています。骨盤底筋がゆるんだりたるんだりしてくると、膀胱が下がって骨盤底に圧迫されます。

女性ホルモンの減少にも注意

40代以降の女性、特に閉経後からは頻尿や尿漏れに人知れず悩んでいる人が多く、これは女性ホルモンのエストロゲンが関係している場合があります。
エストロゲンは膣や尿道に働きかけて新陳代謝を促し、血行を促すホルモンです。エストロゲンが足りなくなると、尿道が萎縮して知覚過敏となり、頻尿がおきます。また、尿道粘膜が薄くなって膣や尿道の雑菌が増えたりしてしまい、排尿痛・膀胱炎や萎縮性膣炎などの炎症トラブルを引きおこすことがあります。

萎縮性膣炎は別名「老人性膣炎」と言われ、加齢にともなって悩まされる人が増えてきます。膣内の違和感を覚えたりかゆみを感じたり、おりものや出血、性交痛をともなうので、毎日の生活に影響を与えかねません。

検査内容と主な診療科目

問診、尿検査をおこないます。
多くの場合、腹部エコー検査を実施します。
排尿日誌をつける場合もあります。これは、時間や尿量を把握するためです。

泌尿器科を受診しましょう。

治療方法と治療期間

膀胱の収縮や骨盤底筋を鍛えるなどの下部尿路リハビリテーションをおこなうのが一般的です。
ほかには薬物療法で膀胱の収縮を抑えます。薬物療法には、膀胱の勝手な収縮を抑える抗コリン薬、β3作動薬などが使用されます。

骨盤底筋体操

そのため、骨盤底筋の筋力回復を促す運動も、トイレの悩みを緩和するのに役立ちます。下記の運動を毎日少しずつ継続的におこなうと効果があります。

1.立っているときに

お腹に力を入れないように、肛門・膣・尿道をきゅっと引き締める感覚で、つま先立ちをします。そのまま3~5秒数えたら、ゆっくり息を吐きながらかかとを下ろします。1日5分ぐらい繰り返して1セットおこないます。

2.布団の上で

布団の上にリラックスして仰向けになる。肛門・膣・尿道をきゅっと引き締める感覚で、ゆっくり膝を立てていきます。そのまま3~5秒数えたら、ゆっくり息を吐きながら足を伸ばしてリラックスします。これらは1日5分繰り返して1セットとなります。お腹に力を入れすぎないように注意し、あくまでもお尻をキュッと引き締める感覚でおこないます。

頻尿が気になる方は下記の項目を意識してみましょう。

  • 尿意に過敏にならず、適度な間隔でトイレに行くように意識する。
  • 適度な水分補給をする(白湯がおすすめ)。
  • 利尿作用のある飲み物(コーヒーなど)や冷たいものの摂り過ぎに注意。
  • 便秘にならないようにする。
  • 身体の冷えに注意。
  • 肥満も膀胱を圧迫するので注意。
  • 尿意を我慢しすぎて、膀胱炎にならないよう注意。
  • 骨盤底筋体操などで骨盤底筋を鍛える。

これらの対策を講じながら、気になる方は医師に相談しましょう。

治療の展望と予後

基礎疾患などがある場合は原因疾患の治療経過によります。

原因疾患にもよりますが、治療や毎日の生活上の注意点を留意することで、予後はおしなべて良いです。

発症しやすい年代と性差

日本では過活動膀胱だけで810万人の潜在患者がいるとされています。
加齢とともに頻度が高くなります。

夜間頻尿がおよそ4500万人、昼間頻尿がおよそ3300万人と考えられています。

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