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にょうどうがん尿道がん

更新日:2022/10/28 公開日:2020/03/10 view数:7,054
目次
  1. 尿道がんとは
  2. 尿道がんの症状
  3. 尿道がんの診療科目・検査方法
  4. 尿道がんの原因
  5. 尿道がんの予防・治療方法・治療期間
  6. 尿道がんの治療経過(合併症・後遺症)
  7. 尿道がんになりやすい年齢や性別

尿道がんとは

尿道がんとは、尿道におこるがんです。

尿の経路は具体的には腎臓内の空間をしめす「腎盂(じんう)」、腎臓と膀胱(ぼうこう)をつなぐ「尿管」、尿をためている「膀胱」、そして膀胱にたまった尿を外部に排泄(はいせつ)するためのルートである「尿道」があります。

この総称を「尿路」と呼びます。尿道がんは尿路がんの中でもその尿道にできたがんのことです。

多くは尿道の内側の粘膜にがんが発生します。がんの細胞種類により「腺がん」「扁平(へんぺい)上皮がん」「尿路上皮がん」などに分類されます。

尿道がんの症状

尿道がん幅初期症状では、頻繁に尿意があるようになります。排尿回数が多くなる頻尿(ひんにょう)や尿道からの出血があり、血尿になります

排尿困難の症状は排尿開始時に尿が出にくくなるような場合や、排尿できずにたまってしまう尿閉をおこすこともあります。

また排尿する時に痛みがあることもあります。

ただし、早期の場合はこうした症状がない場合でも、尿道がんが発見されることがあります。

尿道がんの診療科目・検査方法

尿道がんが疑われる場合は、泌尿器科を受診しましょう。

尿検査を実施します。血尿などがあった場合は尿細胞診検査を実施し、尿の中にがん細胞がないかを調べます。尿道内視鏡やMRI検査、CT検査などの画像検査もおこないます。

腫瘍を確認した場合は腫瘍の一部を針で採取して、悪性か良性かを確認する生検検査をおこない診断を確定します。

尿道がんの原因

尿道がんの原因は多くのそのほかのがんと同じく現代の医学ではまだ解明されていません

リスクとして挙げられているのは高齢、食事、喫煙などです。脂肪や糖質の多い食生活が中心の場合、リスクは高くなると考えられています。

また、膀胱がんにかかったことがある場合、その後に尿路感染症にかかることがリスクになる可能性があります。

また、胃がんなどと同じくヒトパピローマウイルス(HPV)が関与していることもあります。

尿道がんの予防・治療方法・治療期間

尿道がんの大きさや深さなどによって治療方針を立てます。

治療方法としては「手術療法」や「放射線療法」「化学療法」などがあります。可能な場合は手術で腫瘍を切りとるのが基本です。尿路変更する手術をおこなうこともあります。

手術でがんを取りのぞくのが難しいと判断された場合は、抗がん剤による化学療法をおこないながら、経過をみます。

また、手術療法や化学療法とあわせて放射線療法をおこなうこともあります。

治療は、がんの進行度や患者さんの状態に応じて治療方法を検討し、相談しながらすすめます。そのため、治療期間もそれぞれの状況によって変わります。

尿道がんの治療経過(合併症・後遺症)

尿道がんは、尿道のどの位置にできたのか、どの程度ひろがっているのかにより予後に差が出てきます。

5年生存率では、より膀胱から遠い部分にあたる遠位部にがんがある場合は60%を超えますが、膀胱により近い近位部に腫瘍がある場合は10〜20%です。

また再発率は50%を超えます。

尿道がんになりやすい年齢や性別

尿道がんの発症頻度は非常に低いです。尿路がんの発生頻度の中では膀胱がもっとも多く、上部尿路についで尿道の順になります。

男性も女性もかかりますが、約3対1の割合で男性より女性に多くみられます

発症するリスクは50代以降に高くなっていきます。

参考・出典サイト

執筆・監修ドクター

岡村 信良
岡村 信良 医師 久野銀座クリニック 理事長 担当科目 消化器内科

経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

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