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ぼうこうちょくちょうしょうがい膀胱直腸障害

ちょくちょうぼうこうしょうがい直腸膀胱障害
更新日:2022/08/23 公開日:2020/05/20 view数:17,547
目次
  1. 膀胱直腸障害とは
  2. 膀胱直腸障害の症状
  3. 膀胱直腸障害の診療科目・検査方法
  4. 膀胱直腸障害の原因
  5. 膀胱直腸障害の予防・治療方法・治療期間
  6. 膀胱直腸障害の治療経過(合併症・後遺症)
  7. 膀胱直腸障害になりやすい年齢や性別

膀胱直腸障害とは

膀胱直腸障害(ちょくちょうぼうこうしょうがい)とは、何らかの理由で、脊椎が損傷、または圧迫されたり、脳に障害を負ったりすることにより、排尿や排泄に関わる神経や筋肉がうまく機能しなくなった結果、生じる症状です。

直腸膀胱障害とも言われていますが、膀胱の障害と直腸の障害が同時に生じることが多いことから、一括りにされています。

治療には、リハビリや薬物療法、手術といった方法が考えられます。

膀胱直腸障害の症状

膀胱直腸障害とは、膀胱障害の症状は排尿トラブルとして、直腸障害の症状は排便トラブルとして、以下のような症状があらわれます。

膀胱障害の症状

排出障害

排尿困難、残尿感、排尿の勢いの低下などがあります。

畜尿障害

頻尿、失禁、夜尿、尿意切迫感(突然の強い尿意)などがあります。

全く尿が出なくなり、溜まった尿が、腎臓に逆流する「尿管逆流現象」が起き、腎不全へと繋がる恐れもあります。

直腸障害の症状

排出障害

便意を感じられない、排便の際に腹圧を高めることができない、などの理由で、排便困難や、便秘になります。

畜便障害

便をためておく場である直腸が充分に膨らまなくなり、また、意識的に動かすことのできない肛門の内側の筋肉(内肛門括約筋)の収縮能力が低下し、常に緩んだ状態になってしまい、直腸に便が少しでも、届くと、貯留できず、そして排便を抑えられず、便失禁をしてしまいます。

いずれの場合も、損傷や圧迫されている脊髄の場所によって、症状の内容や程度は異なります。

膀胱直腸障害の診療科目・検査方法

膀胱直腸障害は、受診する医療機関によって、検査内容が異なることもありますが、主に下記のような検査が行われます。

問診

既往歴、排尿、排便などの状況を確認します。

尿検査

感染症、腫瘍の有無の確認をします。

採血

腎機能障害や、他の病気を患っていないかを確認します。

超音波検査

膀胱、直腸の内部を調べ、残尿または残便量、腫瘍の有無などを確認します。

直腸診

肛門から指を入れ、肛門括約筋の運動を確認します。

正常であれば、直腸診の際、反射的に、肛門括約筋が収縮するため、いくらかの抵抗を感じますが、異常であれば、収縮しないので、何の抵抗もなく、直腸診をすることができてしまいます。

このほか、MRIなどを用いて、脊髄、椎間板、脳などの、原因疾患を生じている患部の状態をみます。

排泄障害に関して相談する場合は、泌尿器科、直腸肛門外科、消化器外科など、原因疾患である脊髄損傷や腰部脊柱管狭窄症に関しては整形外科、脳は脳神経外科などを受診する必要があります。

膀胱直腸障害の原因

膀胱直腸障害は、膀胱と直腸は、脊髄神経の支配を受けているため、脊髄を損傷、圧迫することが原因で、うまく機能しなくなり、障害が発生します。

膀胱直腸障害の予防・治療方法・治療期間

膀胱直腸障害の治療方法は、状態に応じて以下の3つが考えられます。

保存的療法(リハビリ)

骨盤底筋、膀胱、肛門括約筋を鍛え、排尿排便を我慢できるように、筋力を強くします。

薬物療法

排泄、蓄積機能を改善する薬剤を服用します。

手術

原因疾患治療の手術、人工の尿道を埋め込む手術、排泄や畜尿畜便に関わる神経に、電気刺激を与える手術などを、行います。

原因や症状の程度によって、治療期間は異なりますが、長期に渡って治療、リハビリが必要となることも多くあります。

膀胱直腸障害の治療経過(合併症・後遺症)

膀胱直腸障害は、リハビリにより、排尿、排便に関わる筋力を強めたり、経験の中から自分独自の排尿、排便前の合図や、対策などに気づくようになったりなどで、排泄トラブルを未然に防げるようになる人も、少なくありません。

膀胱直腸障害になりやすい年齢や性別

膀胱直腸障害は、原因となる疾患が多岐に渡るため、患者数は少なくありません。

膀胱直腸傷害の原因疾患の1つである腰部脊柱管狭窄症は、高齢者に多い疾患ですが、このほかにも、事故による脊髄損傷、椎間板ヘルニアなども、発症の原因となり得るため、老若男女に発症する可能性が高くあります。

執筆・監修ドクター

岡村 信良
岡村 信良 医師 久野銀座クリニック 理事長 担当科目 消化器内科

経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

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