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いにょうしょう遺尿症

更新日:2022/09/16 公開日:2020/03/09 view数:7,489
目次
  1. 遺尿症とは
  2. 遺尿症の症状
  3. 遺尿症の診療科目・検査方法
  4. 遺尿症の原因
  5. 遺尿症の予防・治療方法・治療期間
  6. 遺尿症の治療経過(合併症・後遺症)
  7. 遺尿症になりやすい年齢や性別

遺尿症とは

遺尿症(いにょうしょう)とは、子どもによる尿失禁のことです。

トイレトレーニングが終了しているにもかかわらず、尿失禁が1カ月に2回以上の頻度で起こると遺尿症と診断されることがあります。

遺尿症は、日中の失禁である「昼間遺尿症」と、夜間の失禁である「夜尿症」、そして、日中と夜間両方の失禁があるものの3つに分類されます。

一般的に、子どもは5歳までに日中に自分の意思で、尿を出したり、我慢したりする尿禁制ができるようになります。ただし、夜間の尿禁制ができるようになるには、より長い期間を要することもあります。


遺尿症の症状

遺尿症は、トイレトレーニングが終了している子どもが、1カ月に2回以上尿失禁することをいいます。

ただし、トイレトレーニングに要する期間や、子どもが排尿をコントロールできるようになる年齢は人それぞれです。

そのため、5歳未満の昼間の尿失禁、6歳未満の夜間の尿失禁については遺尿症とみなしません。

遺尿症の診療科目・検査方法

遺尿症は、小児科泌尿器科を受診してください。

病歴や身体検査、尿検査、血液検査によって原因を診断できます。

先天性の異常が疑われる場合は、腎臓や膀胱の超音波検査、X線検査が必要になる場合もあります。

遺尿症の原因

昼間の遺尿症の原因には、膀胱(ぼうこう)の敏感性や排尿筋の筋力が弱いことなどが原因になります。ほかにも便秘や、性的虐待を受けているなど、ストレスが高いことなども原因になります。

夜尿症の原因には、膀胱機能の成熟の遅れや膀胱自体の容量が小さいことなどがあります。また、トイレトレーニングが完了していなかったり、尿意があっても睡眠からの覚醒が難しかったりする場合もあります。

家族に同じ病気にかかったことのある人がいる家族歴がある場合には夜尿症を起こしやすいことがわかっています。また、昼間の遺尿症と同じように、ストレスや便秘なども原因になります。

まれに、二分脊椎など、先天的な脊髄の病気などが膀胱の機能や構造に影響を及ぼし、尿失禁を起こしている場合もあります。

細菌やウイルスなどによる膀胱などの尿路への感染症が原因になることもあります。

遺尿症の予防・治療方法・治療期間

遺尿症は、尿失禁の原因によって異なります。

夜尿症であれば、尿を出にくくするバソプレシンの内服、あるいは、おねしょアラームの使用で改善することが多いです。

おねしょアラームとは、尿に反応するアラームで、パンツやおむつの中に装着します。尿が出るとアラーム音が鳴り、本人を起こすことを目的としています。長期的に続けることにより、夜間の尿失禁が減ります。

昼間遺尿症に対しては、切迫した尿意を我慢する訓練をしたり、トイレに行く間隔を少しずつ長くするような習慣をつけたりしていきます。

そうすることで、尿道や膀胱の括約筋を強化することができます。また、膀胱のけいれんがある場合は、薬剤が役に立つ可能性もあります。

原因に感染症が疑われる場合は、抗菌薬による治療がおこなわれます。先天性異常がある場合は、手術をおこなうこともあります。

遺尿症の治療経過(合併症・後遺症)

遺尿症はほとんどの場合、尿失禁の原因は医学的な病気ではありません。夜間の尿失禁は、子どもが成熟するにつれて改善していきます。

遺尿症になりやすい年齢や性別

遺尿症の一種である夜尿症は4歳では30%にみられます。年齢とともに7歳では10%、12歳で3%と下がっていきますが、18歳でも1%にみられます。

昼間遺尿症は、男児よりも女児に多く、夜尿症は、女児よりも男児に多いことがわかっています。

夜尿症は、家族にかかったことのある人がいると、かかる確率がより高くなります。

執筆・監修ドクター

武井 智昭
武井 智昭 医師 なごみクリニック 医師 担当科目 小児科

経歴平成14年 慶應義塾大学医学部卒業
平成16年 立川共済病院勤務
平成17年 平塚共済病院勤務(小児科医長)
平成22年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室 研究員
平成29年 なごみクリニック 院長

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