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きゅうそくしんこうせいしきゅうたいじんえん急速進行性糸球体腎炎

えしせいはんげつたいけいせいせいしきゅうたいじんえん壊死性半月体形成性糸球体腎炎
更新日:2022/11/04 公開日:2020/01/29 view数:5,702
目次
  1. 急速進行性糸球体腎炎とは
  2. 急速進行性糸球体腎炎の症状
  3. 急速進行性糸球体腎炎の診療科目・検査方法
  4. 急速進行性糸球体腎炎の原因
  5. 急速進行性糸球体腎炎の予防・治療方法・治療期間
  6. 急速進行性糸球体腎炎の治療経過(合併症・後遺症)
  7. 急速進行性糸球体腎炎になりやすい年齢や性別

急速進行性糸球体腎炎とは

急速進行性糸球体腎炎(きゅうそくしんこうせいしきゅうたいじんえん)は、短期間に発生し、急速に腎臓の組織である糸球体が侵される病気です。

糸球体に発生する腎炎は短期間に発生する急性糸球体腎炎と、ゆっくり発症して少しずつ進行する慢性糸球体腎炎に分かれます。

急性糸球体腎炎の中でも「急速進行性糸球体腎炎」は、進行が急激で数日から数週間で糸球体を破壊し腎不全をおこします。

急速進行性糸球体腎炎の症状

急速進行性糸球体腎炎の初期は症状がないことがあります。血尿や尿の量が減るなどの症状があらわれます。微熱、全身がだるい、食欲がないなどがおこります。

進行すると吐き気や息苦しさを感じたり、痰や便に血液が混ざったりするようになります。皮膚から出血し、意識がもうろうとすることもあります。

進行が早いため数日~数週間で腎不全なることがあります。腎不全になるとむくみがあらわれ、尿がほとんどでなくなります。

患者さんの半分は、腎不全を発症する1ヵ月ほど前に、高熱が出るなどインフルエンザに似た症状をおこすことがあります。

急速進行性糸球体腎炎の診療科目・検査方法

急速進行性糸球体腎炎は、腎臓内科を受診します。むくみや尿量の低下など腎機能障害の特徴がみられ、尿中たんぱくや血尿が確認されると、急性糸球体腎炎が疑われます。

急速進行性糸球体腎炎は、尿のサンプルを顕微鏡で観察すると、赤血球や白血球が集まって固まった尿円柱が確認されます。

また、血液検査でクレアチニンが上昇していることが確認されます。クレアチニンは腎臓機能低下の指標になります。

ANCAや抗基底膜抗体などの自己抗体を調べることもあります。

急速進行性糸球体腎炎の原因

急速進行性糸球体腎炎には、いくつかのタイプがあり、根本的な原因ははっきりとはわかっていません。自己免疫にかかわって発症すると考えられています。

腎臓にのみ炎症をおこすものと、細い血管に炎症をおこす血管炎の一部として発症するものがあります。好中球細胞質抗体(ANCA)という自己抗体をもっている患者さんが多く、この抗体は全身の中~小型の血管に炎症をおこします。糸球体は細い血管の集合体のため、ANCAは腎臓では糸球体に炎症をおこします。

急速進行性糸球体腎炎の予防・治療方法・治療期間

急速進行性糸球体腎炎は、治療を早く開始すればするほど、腎不全への進行を食い止め、透析治療となる可能性が少なくなります。治療はステロイドなどの免疫抑制薬を静脈注射で投与します。

ステロイドによる治療は高濃度のものを静脈内注射にて1週間ほど継続したのち、内服薬に切り替えます。
また、腎機能が悪化しないような食事療法もおこないます。食事療法では、ナトリウムの摂取を減らし、たんぱく質の摂取を制限することで、腎臓に負担をかけないようにします。

腎臓の機能低下が激しい場合は透析治療をおこない、腎臓にかわって濾過機能(ろかきのう)を代替えします。

急速進行性糸球体腎炎の治療経過(合併症・後遺症)

急速進行性糸球体腎炎は、治療の開始が早ければ、腎機能が保たれ、透析が必要なほど悪化しないことがあります
しかし、80~90%の患者さんが透析に至っているのが現状です。

また原因が不明な場合や、高齢の場合の予後はよくありません。

急速進行性糸球体腎炎になりやすい年齢や性別

急速進行性糸球体腎炎は、毎年2400~2700人があらたに発症していると考えられています。

急性糸球体腎炎の子どもの1%、成人では10%ほどが急速進行性糸球体腎炎に発展するといわれています。

執筆・監修ドクター

岡村 信良
岡村 信良 医師 久野銀座クリニック 理事長 担当科目 消化器内科

経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

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