ししんけいえん視神経炎
視神経炎(ししんけいえん)とは、急激に進行し、視力低下がおこる疾病です。
光の刺激を視細胞から神経線維に伝わって、脳に届きます。
この神経線維の束が視神経です。
視神経が眼球内で集まり、脳へ出ていく部分を視神経乳頭と言いますが、この部分が腫れている場合は、視神経炎の可能性があります。
また、視神経炎は、両目の場合もありますが、片目だけに発症する場合もあります。
視神経炎は、視力障害を引き起こし、視力障害は数日(1~2日)間にわたって続くこともあります。
その後の視力への影響は、とても重度の場合は失明しますが、多くが正常に戻ります。
視神経炎の症状
主な症状は視力障害となります。
- 小さい中心暗点(視野の真ん中が見えない状態)
- 視野の上や下半分が見えなくなる
- 完全な失明
など
ほかにも軽度の眼痛や眼球運動時にさらに痛く感じる症状が出る人もいます。
また、これらの症状のほかに眼の圧迫感を訴える患者も多いです。
視神経炎の視力障害は、両目の場合もあるが、片目だけに発症する場合もあります。
この視力障害は数日(1~2日)間にわたって続くこともあり原因を調べるためには、幾つかの検査を必要とします。
視神経炎の診療科目・検査方法
眼科、眼科専門医を受診します。
視力検査にて視力の低下を確認します。
視野検査では視野障害、視野の欠損の確認をおこないます。
眼底検査では視神経の障害予測やその他の部位に炎症がないか、出血の有無を確認することもできます。
画像診断としてMRIによる検査をおこなうこともあります。
また、診察時には検眼鏡を使い、眼の奥を診察します。
これにより視神経の頭部である視神経乳頭の腫れが確認できることもあります。
MRI検査にて、多発性硬化症、視神経を圧迫している腫瘍などが見つかる場合もあります。
視神経炎の原因
視神経炎の主な原因に多発性硬化症があります。
中には、視神経炎を発症したことで、多発性硬化症であることが判明する人もいます。
その他にも考えられる原因は下記です。
など
また、一部の自己免疫疾患、グレーブス症(甲状腺眼症)も原因としてあげられます。
しかし、視神経炎の原因は不明の場合も多いとされます。
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視神経炎の予防・治療方法・治療期間
多発性硬化症の可能性があれば、コルチコステロイドを投与することがあります。
コルチコステロイドは回復を早め、再発の可能性を下げます。
視神経を圧迫している腫瘍がある場合は、その腫瘍を取り除き視力を回復させます。
治療期間は原因によりさまざまです。
視神経炎の治療経過(合併症・後遺症)
多くの視神経炎の経過は良好です。
2~3カ月以内には視力が回復していきます。
多発性硬化症や結合組織疾患などの全身性基礎疾患がない患者であれば、ほぼ視力は回復します。
しかし再発する場合も多いとされています。
視神経炎になりやすい年齢や性別
他の疾患などの原因が特にない視神経炎の多くは20~40代 の成人に多いです。
患者の4分の3程度は女性です。
参考・出典サイト
執筆・監修ドクター
経歴川崎医科大学卒業後、
2001年より大阪市大眼科医局入居、医局人事により
公立忠岡病院、城東中央病院、和泉市民病院、神戸医療センター西市民病院
勤務を経た後、医局人事を離れ高石藤井病院へ入職。
その後、コープおおさか病院にて勤務。
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