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多汗症

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目次
  1. 概要
  2. 症状
  3. 診療科目・検査
  4. 原因
  5. 治療方法と治療期間
  6. 治療の展望と予後
  7. 発症しやすい年代と性差

概要

多汗症とは?

多汗症(たかんしょう)とは汗を過剰にかく病気です。通常は汗をかかない場面であっても、大量の汗をかきます。

多汗症にはいくつか種類があり、原因や症状によって分類されています。その約9割は体の一部でおこる局所的な多汗症であるといわれています。

全身性の多汗症は、体のほぼすべての部分にある汗腺から汗をかきます。内分泌にかかわる病気などが原因になっていることもあります。

症状

全身、または体の一部でたくさんの汗をかきます。多くの人が汗をかかないような状況でも大量の汗をかきます。

局所性の場合、症状が多い部位は手のひら、額(ひたい)、わきの下、足の裏です。

大量に汗をかくため衣服が濡れ、汗がしたたります。手や足は汗で常に湿っているため、皮膚の色が青白くなり、めくれやすく、細菌やカビが繁殖して悪臭をおこしたり、感染の原因になったりすることもあります。時には手のひらや足の裏に亀裂ができることもあります。

手のひらや足の裏でおこると指先が冷たくなります。

また、汗が多いことを気にして学業や仕事での対人関係に支障をきたすため、精神的ストレスを感じる患者さんが多くいます。そのため、多汗症が原因で、うつ病や引きこもりがちになる例も少なくありません。

診療科目・検査

局所性であれば、原因がないまま6カ月以上続き、以下の6項目のうち、2項目以上が当てはまると多汗症と診断されます。

・25歳以下で最初の症状があらわれる
・対称性に汗をかく
・睡眠中は汗をかかない
・週に1回以上、多汗をおこすことがある
・多汗症の家族がいる
・症状によって日常生活に支障がある

全身性の場合は、そのほかの症状を確認し原因になる病気がないか調べます。そのため、甲状腺機能の検査や血糖値測定などをおこないます。

多汗の症状から病気が見つかる場合もあります。症状に気がついたら皮膚科を受診しましょう。

原因

局所性、全身性のいずれの場合も、原因が不明の特発性のものと、原因が確認できる場合があります。

原因になるものとしては、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)やなんらかの感染症、褐色細胞腫、悪性リンパ腫などの病気や更年期障害、薬物などです。

全身性の場合は原因不明のものが大半ですが、こうした病気などが原因になっていることもあります。

局所性の場合は精神的緊張により、引きおこされているものが多いといわれています。交感神経が人より興奮しやすいためではないかと考えられていますが、はっきりとしたことは不明です。

また遺伝もかかわっていると考えられています。

治療方法と治療期間

治療の第1選択は、手のひら、足の裏の症状であれば塩化アルミニウム六水和物溶液を汗の多い場所に使用します。塗布すると、含まれる塩類が汗管を閉じるため、症状が軽くなります。

第2選択は、わきの下、手のひら、足の裏の症状に対してA型ボツリヌス毒素を局所注射する方法です。5カ月ほど症状がおさまるといわれています。

第3選択は、手のひらの症状に対してのみが対象ですが、手術をおこないます。内視鏡的胸部神経遮断術(ないしきょうてききょうぶしんけいしゃだんじゅつ)という手術で多汗の原因となっている交感神経を遮断します。

手術後、手のひら以外の部位が代償的に汗をかくことがあります。

そのほか、汗の多い部位を水槽につけて電流を流し、刺激を与える水道水イオントフォレーシスや、副交感神経を抑制する経口抗コリン薬での治療法があります。

治療の展望と予後

2010年に原発性局所性多汗症についての診断の基準や治療などのガイドラインが作られました。2012年にはわきの多汗症に対し重症例ではボツリヌス療法が保険適用となっています。

いくつかの治療を組み合わせることで症状が良くなる例もあるといわれています。そのため、個々の症状に応じた治療法を見つけることが重要になります。今後も研究が進められており、副作用の少ない治療法の開発が期待されています。

原因となる病気がなければ、予後は良好であると考えられます。

発症しやすい年代と性差

2009年度の全国でおこなわれた調査では人口の約5.3%が手のひらの多汗症であると報告されています。そのうち医療機関にかかる割合は1割以下といわれています。
性差はありません。

調査をおこなった国や、多汗の部位により違いはありますが、10~30代の間に発症しやすい傾向が確認されます。この年代は学業や仕事など日常生活に支障をきたすことから、医療機関を受診することが多いことも結果に影響していると考えられます。

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