ひとつのIDでさまざまな施設の順番待ち・予約が可能

EPARKグループ

夜間・休日に電話1本で医師がご自宅へ

急な発熱時など往診(自宅で診察・処方)の無料電話相談を受付しています。

0066-98090-0345523(無料電話相談)

夜間・休日に電話1本で医師ご自宅へ

今すぐ電話する無料電話

こうかくえん口角炎

からすのおきゅうカラスのお灸
更新日:2022/11/14 公開日:2020/01/08 view数:48,821
目次
  1. 口角炎とは
  2. 口角炎の症状
  3. 口角炎の診療科目・検査方法
  4. 口角炎の原因
  5. 口角炎の予防・治療方法・治療期間
  6. 口角炎の治療経過(合併症・後遺症)
  7. 口角炎になりやすい年齢や性別

口角炎とは

口角炎(こうかくえん)とは、口角の皮膚や粘膜が炎症をおこす病気です。

唇の左右両端のことを口角と呼びます。

唇の端に突然、ただれや亀裂があらわれます。悪化してくると、口を開いたときの痛みで、食事や会話も難しくなり、憂鬱な気持ちになります。

見た目にも支障が出て、炎症のある場所の周辺は化粧をすることが難しくなります。

ヘルペスウィルスが原因の口唇ヘルペスとは異なる病気です。きちんと見極めて治療する必要があります。

口角炎の症状

口角炎は口角の皮膚や粘膜がただれ、潰瘍や小さな亀裂などがあらわれます。

少しの刺激でも痛むため、口を開けると痛みを感じ、食事や会話が困難になることもあります。炎症をおこした場所は、赤くなり、かゆみがあらわれることもあります。

症状が重くなると、痛みが強まり、亀裂や炎症から血が出ることもあります。

口唇ヘルペスと間違われることもありますが、口唇ヘルペスであれば、唇の周囲に小さな水泡(すいほう:水ぶくれのこと)ができます。

水泡があるかどうかで判断するとよいでしょう。

口角炎の診療科目・検査方法

口角炎は乾燥による亀裂程度であれば、必ずしも受診する必要はありません。

受診する場合の診療科目は皮膚科となります。

ただし、症状によっては、ほかの診療科目をすすめられることもあります。例えば、歯の咬み合せが原因であれば、歯科をすすめられる、といった具合です。

診断は患部をよく観察するだけで可能です。

原因を特定するために、組織の一部や浸出液(しんしゅつえき:傷口などから染み出てくる汁のこと)を取って検査することもあります。

そのほかの病気によるものではないことを確かめるために、血液検査をすることもあります。例えば、カンジダが原因であれば、HIV感染がないか検査することも重要です。

口角炎の原因

口角炎には、さまざまな原因があります。なかでも多いのは、乾燥とブドウ球菌などの細菌、カンジダなどの真菌、ウイルスによる感染です。

代表的な原因として、カンジダという真菌類による感染が挙げられます。

真菌とはカビの仲間です。カンジダは身体のなかにいつもいる常在菌(じょうざいきん)です。湿ったところを好み、口の中や消化管、陰部などに棲んでいます。

通常であれば、特に害はありません。

しかし、免疫の機能が下がると、大きく増えて、さまざまな症状を引きおこします。

そのため、病気などで身体が弱っている患者さんや、乳幼児、高齢者では、カンジダが口角炎の原因になることが多くあります。

体質によってもかかりやすさは異なります。皮膚がもろく弱い場合や、損傷を受けた場合には、口角炎があらわれやすくなります。

唇を常になめる習慣、よだれの過剰な分泌、鉄分の不足による貧血、ビタミンやミネラルの不足なども口角炎の原因になります。

歯の咬み合せや、化粧品による刺激でおこることもあります。

ほかの病気が原因になっていることもあります。なかには、がんなどの重い病気が原因になっている例もわずかながらあります。

口角炎の予防・治療方法・治療期間

口角炎は感染によるものかどうかで、治療法が異なります。

感染がない場合は、保湿や痛みを抑えるためのクリームや軟膏を使います。ステロイド軟膏を使う場合もあります。ビタミン剤などが処方されることもあります。

カンジダなどによる感染が原因であれば、抗真菌薬のクリームやパウダー、軟膏などを使います。

抗真菌薬には飲み薬もあります。長い期間にわたって飲み続ける場合も少なくありません。

口角炎の治療経過(合併症・後遺症)

口角炎は再発する可能性があります。乾燥による亀裂など、体質や季節によって再発した際の症状が変わる場合もあります。

予防策としては、

  • ビタミン類を意識して摂取すること
  • 睡眠時間を確保すること
  • ストレスや疲労をためないような工夫をすること

などが挙げられます。

また、保湿クリームを使って唇をなめる習慣をなくし、乾燥を防ぐなど、原因になりそうな行動をとらないよう心がけることも重要です。

口角炎になりやすい年齢や性別

口角炎は、さまざまな年代でよくみられる病気です。

化粧品などに含まれる刺激物質が原因となる場合もあるので、リップクリームや口紅などの化粧をすることが多い女性は特に注意が必要です。

また、皮膚が弱い子どもや、高齢者に症状があらわれる場合も多くあります。

ほかにも、免疫機能が低下する妊娠中の女性や、肥満症、糖尿病、がんにより薬の投与を受けている患者さんは、カンジダなどが増殖しやすくなるといわれています。

参考・出典サイト

執筆・監修ドクター

長谷川 佳子
長谷川 佳子 医師 ルサンククリニック銀座院 院長 担当科目 形成外科/皮膚科/内科

経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任

不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

メールアドレス:任意
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
コメント(オプション):

関連する病気

口角炎以外の病気に関する情報を探したい方はこちら。

関連カテゴリ

口角炎に関連するカテゴリはこちら。