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痔瘻

じろう

更新日: 公開日:
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目次
  1. 概要
  2. 症状
  3. 診療科目・検査
  4. 原因
  5. 治療方法と治療期間
  6. 治療の展望と予後
  7. 発症しやすい年代と性差
  8. 編集部脚注
藤解邦生 先生

【執筆・監修ドクター】

とうげ外科胃腸科 藤解 邦生 先生

概要

痔瘻とは?

痔瘻(じろう)は、肛門の周囲にある肛門管と呼ばれる、脂質などを分泌する管に細菌が侵入しておきる炎症がきっかけで発症します。

細菌が入り炎症をおこした状態は肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)と呼ばれる状態になり、赤く腫れズキズキと痛んだりします。さらに症状が進行して膿瘍(※1)内の膿の圧力により、炎症した管が出口を求めて皮膚までつながった状態が痔瘻です。肛門周囲膿瘍の段階で切開して膿を出すことで痔ろうに発展することを回避することが可能です。

症状

肛門周囲膿瘍は、痛みや腫脹、発赤、発熱などがあります。

痔瘻になると、持続的な膿の排出や、痛みや腫脹が生じる場合もあります。

診療科目・検査

肛門の痛みが生じた場合や膿の排出が持続している場合は肛門科の受診になります。
長期間の放置で複雑化やがん化する可能性もあるため、痛みがなくても膿が出る場合は受診が必要です。

肛門指診、肛門鏡、超音波、CT、MRI、瘻孔(ろうこう)造影(※2)などの検査を行います。

原因

下痢などにより肛門の奥にあるくぼみ(肛門陰窩)から侵入した細菌による感染が原因となります。

裂肛(切れ痔)、クローン病などが原因となる場合もあります。

治療方法と治療期間

肛門周囲膿瘍の場合は軽症例を除いて切開して膿を出します。痔瘻の場合、原則は手術となります。通常、外用剤や坐薬は有効でないことが多いです。

痔瘻の深さや手術法によって治療期間は異なります。
1ヵ月程度で治癒するものが多くありますが、数か月以上要する場合もあります。

治療の展望と予後

根治手術をすることで治療可能です。

乳児痔瘻は1~2歳までに自然治癒することが多いです。

発症しやすい年代と性差

有病率は30代で30%、40代で21%とされます。

男性に多く、女性の頻度は男性の1/5です。年齢は男女ともに30代~40代に多くみられます。

編集部脚注

※1 膿瘍(のうよう)

膿瘍は、体組織の内部に膿が溜まった状態です。炎症を起こした結果、炎症部位の組織が壊れて空洞になり、内部に膿が溜まります。多くの細菌が膿瘍の原因になりますが、もっとも代表的なのは「黄色ブドウ球菌」です。多くの場合、治療には「切開による排膿」「注射針による吸引」など、外科的処置を必要とします。

※2 瘻孔造影(ろうこう-ぞうえい)

瘻孔造影は、膿瘍・痔瘻などの内部をX線撮影する検査です。瘻孔は「炎症などにより、体内に生じたトンネル上の空間」です。瘻孔造影では、瘻孔内に造影剤を注入してX線撮影をおこないます。瘻孔のつながり、大きさを知ることができます。

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