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ほんたいせいこうけつあつ本態性高血圧

更新日:2022/08/10 公開日:2019/02/13 view数:4,989

本態性高血圧とは?

本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)は、原因がはっきりせず、 もともと高血圧になりやすい体質であることや遺伝的な要素のほか、塩分の取りすぎ、運動不足、過度な飲酒、喫煙といった生活習慣に起因するもの、ストレスが原因で引き起こされると考えられています。
これに対して、疾患や薬の副作用による高血圧で、原因がはっきりしているものを二次性高血圧といいます。

高血圧だからといって何かしらの症状を自覚することはほとんどありませんが、心臓や血管などの疾患を引き起こした際に原因の一つとして挙がります。
塩分の過剰摂取や飲酒、肥満などを改善するよう生活習慣の修正も含めて、予防として治療に取り組む必要があります。

目次
  1. 本態性高血圧の症状
  2. 本態性高血圧の診療科目・検査方法
  3. 本態性高血圧の原因
  4. 本態性高血圧の予防・治療方法・治療期間
  5. 本態性高血圧の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 本態性高血圧になりやすい年齢や性別

本態性高血圧の症状

合併症や悪性高血圧でない限り、高血圧自体には自覚症状がないことが多いです。
診察室血圧値が「収縮期140mmHg以上あるいは拡張期90mmHg以上」、家庭血圧値が「収縮期135mmHg以上あるいは拡張期85mmHg以上」、 24時間自由行動下血圧値が「収縮期130mmHg以上あるいは拡張期80mmHg以上」の場合に高血圧として対処します。
なお、 診察室血圧と家庭血圧の間に診断の差がある場合、 家庭血圧による診断を優先します。

※診察室血圧値、家庭血圧値、24時間自由行動血圧値には測定状況等が決められています。詳細については「高血圧治療ガイドライン2014」を参照して下さい。

本態性高血圧の診療科目・検査方法

健診時あるいは家庭での血圧測定などで血圧高値が見いだされて受診する場合があります。
そのような場合には、診察室での血圧測定とともに家庭血圧測定あるいは24時間自由行動下血圧測定を行い高血圧の確定診断を行います。
内科の受診が必要です。

検査内容

問診、身体所見、および一般臨床検査などで糖尿病の合併や、蛋白尿陽性のCKD(慢性腎臓病)などの併発の有無を確認します。
高リスク患者においては, 臓器障害の評価を併せて実施します。
臓器障害評価の特殊検査としては心臓エコー、頸動脈エコー、頭部MRI検査などが代表的なものであります。
それ以外の推奨される検査も適宜行います。
二次性高血圧症が疑われる場合には特殊スクリーニング検査を行い、本態性高血圧との除外診断に使用します。

本態性高血圧の原因

本態性高血圧は遺伝因子、環境因子が関与する多因子疾患です。
本態性高血圧に対して30~70%程度が遺伝因子の影響を受けると考えられています。
また、環境因子としての高血圧の原因には食塩の過剰摂取や肥満などが挙げられます。

本態性高血圧の予防・治療方法・治療期間

治療法

高血圧治療は, 第一段階として非薬物治療です「生活習慣の修正」。
第二段階として「降圧剤治療層別化」により行われます。
降圧剤治療の開始時期は個々の患者のリスクレベルに合わせて決定されます。
降圧剤にはCa拮抗薬、ARB(アンジオテンシンⅡ(AⅡ)受容体拮抗薬)、ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬、少量利尿薬、β遮断薬を主要な降圧薬とします。
その中から積極的な適応や禁忌、もしくは慎重使用となる病態や合併症の有無に応じて、適切な降圧薬を選択します。
一般には緩徐な降圧が望ましいですが、Ⅲ度高血圧(収縮期180/拡張期110mmHg以上の高血圧)や多重危険因子保有など高リスク症例では数週間以内に速やかに降圧目標を達成することが望ましいです。

治療期間

生活習慣の修正や長期にわたる有効な降圧剤を適切な服薬する必要があります。

本態性高血圧の治療経過(合併症・後遺症)

高血圧治療の対象は原則的には140/90mmHg以上のすべての高血圧患者です。
治療により心血管疾患などの発症を予防する必要があります。
降圧目標は患者の年齢や合併症などにより異なります。
生活習慣の修正は高血圧予防や降圧剤の投与開始前後においても重要です。

本態性高血圧になりやすい年齢や性別

NIPPON DATA2010における高血圧の有病率から、日本国内の2010年の高血圧有病者数は約4,300万人(男性2,300万人,女性2,000万人)と推定されます。
2010年国民健康・栄養調査によると30歳以上の日本人男性の60%、女性45%が高血圧と判定されました。
人口の高齢化に伴い、今後日本国内の高血圧者数はさらに増加することが予想されています。

参考・出典サイト

執筆・監修ドクター

守島 亜季
守島 亜季 医師 守島医院 院長 担当科目 内科/整形外科/リハビリテーション科

経歴2005年3月 順天堂大学医学部卒業
2005年4月 医療法人社団仁愛会 浦添総合病院初期臨床研修
2007年4月 在沖縄米国海軍病院
2008年4月 自治医科大学付属病院 感染症・感染制御部後期研修医
2009年4月 国立成育医療研究センター研究所 社会成育疫学研究室非常勤研究員
2010年7月 守島医院 院長就任
2014年4月 医療法人社団つむぎ会 設立 理事長就任

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