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あるぶみんにょうアルブミン尿

更新日:2022/09/16 公開日:2020/03/05 view数:13,506
目次
  1. アルブミン尿とは
  2. アルブミン尿の症状
  3. アルブミン尿の診療科目・検査方法
  4. アルブミン尿の原因
  5. アルブミン尿の予防・治療方法・治療期間
  6. アルブミン尿の治療経過(合併症・後遺症)
  7. アルブミン尿になりやすい年齢や性別

アルブミン尿とは

アルブミン尿(あるぶみんにょう)とは、アルブミンというタンパク質が尿に流れ出ている状態をいいます。

アルブミンは血漿(けっしょう)中にあるタンパク質の一種です。アルブミンは水分を保持するなど、血液を正常に循環する働きがあります。

そのため、尿のなかに含まれる量はあったとしても少なく、通常は主に血液中に含まれています。

腎臓は血液をろ過し、不要なものを尿として排出します。このときに必要な物質までも尿中に排出されている状態です。

アルブミン尿の症状

アルブミン尿が出ていても、自覚症状は特にありません。そのため、初期の段階では何も気が付かない人も多くいます。

糖尿病の検査などで尿検査をして発見されることがあり、腎臓の障害の可能性があることを示す重要なサインになります。

アルブミンだけではなく、ほかのタンパク質も尿中に排出されるタンパク尿の状態になるとむくみなどがあらわれます。

アルブミン尿の診療科目・検査方法

アルブミン尿は主に尿検査と血液検査をおこないます。多くは腎臓病の検査や糖尿病の検査で、尿と血液を採取して発見されます。

検査は主に内科などでおこなうことができます。自覚症状がないため検査で数値を知ることがとても大切です。糖尿病の人はタンパク尿が確認されなくともアルブミン尿が出ていることがあります。

アルブミン尿を確認することで腎臓の病気について調べることが重要です。

アルブミン尿の原因

アルブミン尿が出る原因としては、腎臓の病気によることが一般的です。糖尿病性腎症や慢性糸球体腎炎、腎硬化症、ネフローゼ症候群などが、原因となる主な腎臓の病です。

腎臓の機能が正常に働かなくなることで、尿中にアルブミンが含まれる量が増えていきます。アルブミンはタンパク質のなかでも分子が小さいため、ほかのタンパク質よりも早い段階で尿中に出やすくなります。

アルブミン尿の予防・治療方法・治療期間

アルブミン尿が出ている原因となっている病気によって治療は異なります。

糖尿病では血糖値のコントロール、高血圧では塩分制限、ネフローゼ症候群などではタンパク質の量を制限した食事など、それぞれの病気に必要な治療をおこないます。

さらに、腎障害がひどくなり、慢性腎不全になれば透析が必要となることもあります。そうなる前にアルブミン尿の有無を調べて早期にこうした病気を発見し治療することが大切です。

アルブミン尿の治療経過(合併症・後遺症)

アルブミン尿が微量に検出された初期の段階で、その原因になっている病気の治療を開始し、塩分やタンパク質を制限した食事をすることで、状態がよくなる可能性があります。

しかし、状態が悪化したり、放置したりしていると透析が必要な腎不全の状態まで進行する可能性があります。

透析が必要な状態になると、週に3回ほどの維持血液透析が必要となり、予後はあまりよくない状態となります。透析になると、ある調査では5年後の生存率は50%程度まで下がるともいわれています。

アルブミン尿になりやすい年齢や性別

アルブミン尿は年齢を重ねるとともになりやすくなります。アルブミン尿の原因となる糖尿病や腎臓病は生活習慣が大きく関係しているため、日々の生活が乱れている人ほど発症しやすくなるといえるでしょう。

執筆・監修ドクター

荒牧 竜太郎
荒牧 竜太郎 医師 荒牧内科 院長 担当科目 内科/呼吸器内科

経歴1998年 埼玉医科大学 卒業
1998年 福岡大学病院 臨床研修
2000年 福岡大学病院 呼吸器科入局
2012年 荒牧内科開業

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