じょうしつせいひんぱく上室性頻拍
上室性頻拍とは?
上室性頻拍(じょうしつせいひんぱく)は心臓の心房の収縮をきっかけにおこる不整脈の症状です。
上室とは心房のことで、頻拍は突然始まり動悸が早くなったりします。
早い場合では脈拍が1分間に150~200回と数えるのが困難になるほど早くなります。
こうした頻拍は心臓内の電気信号の流れが乱れていることで、通常とは違うパターンで心臓が動いてしまうことでおこります。
その中でも上室つまり心臓の上部の部屋である心房がきっかけでおこるものが上室性頻拍です。
発作的に始まる上室性頻拍は発作性上室性頻拍と呼ばれます。
上室性頻拍の症状
突然始まる動悸(どうき)症状です。
ふらつきやめまいを自覚することもあります。
上室性頻拍の診療科目・検査方法
心電図、24時間心電図(ホルター心電図)などを行います。
循環器内科を受診しましょう。
上室性頻拍の原因
心臓の電気信号・経路の異常です。
代表的なものの一つにWPW症候群(ウォルフ・パーキンソン・ホワイト)があります。
上室性頻拍の予防・治療方法・治療期間
自身で可能な処置としては、息をこらえ(呼吸を止めた状態で、強く胸・腹に力を入れる)、冷たい水を飲むなどが安全におこなえます。
治療は、薬物療法と非薬物療法に分けられますが、電極カテーテルを使った手術(カテーテルアブレーション)が現在薦められている治療法です。
カテーテル治療の場合は、約1週間の入院が必要になります。
上室性頻拍の治療経過(合併症・後遺症)
電極カテーテルを使った手術(カテーテルアブレーション)で根治可能です。
上室性頻拍になりやすい年齢や性別
不明です。
参考・出典サイト
執筆・監修ドクター
経歴1989年 関西医科大学卒業
1989年 関西医科大学附属病院内科 研修医
1992年 関西医科大学大学院医学研究科博士課程(循環器内科学専攻)入学
1996年 同大学院博士課程単位習得
1997年 関西医科大学附属病院第二内科(助手)
2003年 有隣会 東大阪病院内科 (副院長)
2010年 じくはら医院(内科・循環器内科) 開設(院長)
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