あきゅうせいこうじょうせんえん亜急性甲状腺炎
亜急性甲状腺炎とは?
亜急性甲状腺炎(あきゅうせいこうじょうせんえん)は、甲状腺の炎症です。
急性のものより長く続き、慢性化せずに治ります。甲状腺に炎症がおこり、組織が破壊さることで甲状腺ホルモンの値が高くなります。
風邪などの症状が長く続き、甲状腺の痛みや腫れ、発熱などの症状がおこります。甲状腺の痛みは食べ物を飲み込んだ時や触った時に感じる程度のものが、重くなってくると耳や胸まで広がる強い痛みになることもあります。
通常、1~2か月程度でよくなっていきますが、なかには甲状腺の機能が長期間にわたり回復しない場合もあります。
亜急性甲状腺炎の症状
急性上気道炎、いわゆる風邪などの感染症状に続いておこります。前頚部、側頚部などの首の痛み、発熱をおこします。
甲状腺ホルモンが多く作られることでおこる甲状腺中毒症の症状があらわれることがあります。そのため、甲状腺クリーゼという状態になり、高熱、頻脈や意識障害などを伴うことがあります。
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亜急性甲状腺炎の診療科目・検査方法
亜急性甲状腺炎の原因
ウイルス感染が引き金になることが多いとされています。しかし、どのようにしておこるのかなど、はっきりとわかってはいません。
亜急性甲状腺炎の予防・治療方法・治療期間
発熱や疼痛に対しては非ステロイド抗炎症薬や副腎皮質ステロイドを使用します。
甲状腺中毒症が強くあらわれている場合はベータ遮断薬と呼ばれる交感神経遮断薬を使用することもあります。
通常であれば甲状腺中毒症期のあとに、甲状腺の機能が低下して甲状腺ホルモンの分泌が少なくなる甲状腺機能低下症期を経過します。その後、数カ月で甲状腺機能は自然に改善します。
亜急性甲状腺炎の治療経過(合併症・後遺症)
多くの場合、自然に治癒します。しかし、数は多くありませんが、甲状腺の機能が低下したままの状態になる永続性甲状腺機能低下症をおこすことがあります。
なかには甲状腺クリーゼをおこすことがあり、その場合は生命にかかわることがあります。
亜急性甲状腺炎になりやすい年齢や性別
急性の病気なので患者さんの数を把握することは困難です。甲状腺にかかわるすべての病気のうち、この病気がおこる頻度は4~5%とされています。比較的頻度は高い病気です。
男女比は1:10と女性に多い傾向があります。
40代前後に多く、20歳以下にはほとんど発症しません。
執筆・監修ドクター
経歴東北大学医学部 卒業
東京大学大学院 博士課程終了
国際医療福祉大学 元准教授
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